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令和4年第6回定例会(第4日) 一般質問2 本文 2022-12-14
令和4年第6回定例会(第4日) 名簿 2022-12-14

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  1. 大野城市議会 2022-12-14
    令和4年第6回定例会(第4日) 一般質問2 本文 2022-12-14


    取得元: 大野城市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-28
    1: ◯議長(山上高昭) 開会前ではございますが、議会の都合で開会が遅れましたことをおわび申し上げます。      ──────────────・────・──────────────                  開議 午前10時40分 2: ◯議長(山上高昭) ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しているとおりです。  これより議事に入ります。      ──────────────・────・──────────────   日程第1 一般質問 3: ◯議長(山上高昭) 日程第1、一般質問を行います。  質問通告順に発言を許します。  5番、原田議員。                〔5番 原田真光議員 登壇〕 4: ◯5番(原田真光) 皆さん、おはようございます。議席番号5番、会派自民大野城の原田真光です。  令和4年12月の本定例会におきまして、安全で快適な自転車の利活用に向けた施策について一般質問を行います。  自転車は、私たちにとって身近な乗り物の一つです。歩くよりも速く、疲れにくく、また移動手段としてだけではなくスポーツとしての側面もあり、膝関節の負担の少ない有酸素運動として、健康面への寄与もあります。ほかにも、自転車はカーボンニュートラル社会を実現していくためにも最適な乗り物の一つであり、さらなる利用の促進が考えられます。  一方で、自転車にはマイナス部分もあります。それは安全面の懸念です。自転車は、交通事故の被害者になるだけではなく、加害者になることもあります。スマートフォンを操作したり、画面を注視したりしながら自転車に乗る「ながら運転」や、雨傘や日傘の傘差し運転、信号無視や右側通行、夜間の無灯火等々、安全が脅かされている場面を度々まちなかで目にします。自転車のさらなる利用促進のためには、安全性を高め利用者のマナーを向上し、利用環境をよりよいものにする必要があります。  さて、令和4年11月1日に中央交通安全対策会議交通対策本部の決定により、自転車安全利用五則が15年ぶりに改正されました。旧五則では、1、自転車は車道が原則、歩道は例外。2、車道は左側を通行。3、歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行。4、安全ルールを守る。5、子どもはヘルメットを着用となっており、新五則では、1、車道が原則、左側を通行(歩道は例外、歩行者を優先)。2、交差点では信号と一時停止を守って安全確認。3、夜間はライトを点灯。4、飲酒運転は禁止。5、ヘルメットを着用となっております。  今回の改正により、ヘルメット着用に関して「子ども」の文言が消え、全年齢が対象になりました。頭部を守るために、自転車に乗る際にヘルメットを着用することが強く推奨されています。自転車は原則として車道を走行するようになっています。車道には、当然ですが自動車が走っているので、自動車と自転車の接触事故となると、自転車側に命の危険が及ぶ大事故につながります。  ヘルメットの着用の有無で、自転車事故による死傷者のうちの死者の割合の致死率を比較すると、着用時は0.23%、非着用時は0.68%と、約3倍も致死率がアップします。自らの命を守るためにも、ヘルメットは必須と言えます。  しかしながら、現状では着用率は芳しくありません。ロードバイククロスバイクなどのスポーツタイプの自転車に乗る方ではある程度見受けられますが、いわゆるママチャリと呼ばれるシティサイクルに乗っている方では、特に少なく感じられます。
     2020年の調査では、全国平均の着用率は11.2%であり、福岡県では10%と平均を下回っています。市民の生命を守ることは、行政の重要な役割の一つです。令和4年11月の大野城市の補正予算において、物価高騰対策費の活用の一つとして、自転車通学の児童生徒へ自転車購入費の補助を時限的に実施することになりましたが、残念ながら本市においてヘルメット購入は対象外とのことでした。  他の自治体では、ヘルメット購入に対して補助を行っているところや、少なくとも3か年にわたり継続的に行っている自治体もあります。ヘルメット着用の促進のために、購入費の補助が効果的だと考えていますが、本市の見解をお聞かせください。  壇上での質問は以上としまして、続きは質問席にて行います。 5: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 6: ◯環境経済部長(團野貴夫) 本年、国は自転車の安全利用を促進するため、全ての自転車利用者に対する乗車用ヘルメット着用の努力義務化を内容とする「道路交通法の一部を改正する法律」を公布し、1年以内に施行されることとなりました。  この道路交通法の改正を受け、内閣府に設置された中央交通安全対策会議及び交通対策本部では、自転車の交通ルールの広報・啓発に利用する自転車安全利用五則の改定を決定しております。そのため、本市といたしましても、警察や交通安全指導員と協力して、自転車の安全利用に関する広報・啓発を強化しておるところでございます。  乗車用ヘルメットの購入に対する補助は、今後国や県の動向を注視しつつ、先進地の事例も参考にしながら、調査・研究してまいります。 7: ◯議長(山上高昭) 原田議員。 8: ◯5番(原田真光) 自転車の先進県でもある愛知県では、ヘルメットの購入に対しての補助を行っている団体も多いです。また、着用率も29%と全国一です。参考にしていただければと思います。  自転車安全利用五則の改正により、以前の「安全ルールを守る」という項目が、より具体的になりました。これを受けて、自転車利用のマナー向上や安全な利用のために、本市はどういった取組を行うかお聞かせください。 9: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 10: ◯環境経済部長(團野貴夫) 本市の具体的な取組といたしましては、先月から春日警察署と協力して、市内中学校の全生徒に対し自転車マナーアップに関するチラシを配布するとともに、警察官が全ての中学校を訪問し、自転車のマナーアップに関する啓発を行っております。  また、各中学校が保護者に対して配信している安心メールを活用して、自転車交通事故の現状や、自転車安全利用に関するルールについての情報発信も行っておるところでございます。  今後も、広報やホームページにより、広く市民に対し自転車安全利用に関するルールを周知するとともに、街頭啓発活動交通安全教室の場を通じて、自転車の安全利用に関する啓発を行ってまいります。 11: ◯議長(山上高昭) 原田議員。 12: ◯5番(原田真光) 小中学生への地道な啓発活動は重要ですし、広く周知するために、市広報やホームページ街頭啓発活動交通安全教室等は必要であると考えます。しかしながら、それだけでは不十分だと思われます。  一例を挙げます。平成25年12月1日から、「道路交通法の一部を改正する法律」が施行され、自転車の路側帯の通行方法が変わりました。道路交通法第17条の2が該当する箇所です。それまでは、歩道のない路側帯については双方向に通行できましたが、自転車同士の衝突や接触事故の可能性があるため、通行できる路側帯は、自転車の進行方向左側の路側帯に限られることになりました。要するに、自転車の車道の左側通行のことです。  市は、平成25年の改正前後から、左側通行についても各種啓発活動を行い続けてきたものと思っていますが、社会に完全に浸透したとは言えないのが現状だと思います。やはり効果的なのは、左側通行を守っていない自転車の利用者に対して、警察が直接注意を行うことだと考えます。  自転車にも、自動車運転のような罰則や罰金があります。具体的には、違反切符、いわゆる赤切符や自転車運転者講習といったものがあります。市民の安全安心のために、取締りの強化を検討すべき時期が来ていると考えます。  自転車利用のマナー向上や安全な利用のために、春日警察署と連携して、スマートフォン等の「ながら運転」や夜間の無灯火等への注意や啓発が必要だと考えていますが、本市の見解をお聞かせください。 13: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 14: ◯環境経済部長(團野貴夫) 春日警察署に確認をしましたところ、「ながら運転」や「夜間の無灯火」は大きな事故につながる可能性が高いことから、自転車の安全利用に関するルールの周知・啓発を強化していくとのことでございました。  本市としましても、春日警察署と連携して、市民への周知・啓発に取り組んでまいります。 15: ◯議長(山上高昭) 原田議員。 16: ◯5番(原田真光) 警察との連携はとても重要です。例えば、佐賀県の佐賀市においては、無灯火の自転車であったりとか、スマートフォンを操作しながら運転している方を警察が見られたら、必ず注意をするようにしています。地域差が大きいと思いますので、春日警察署とぜひ連携していただきたいと思います。  次の質問に移ります。最近では、モーターの力で自転車をこぐのをサポートしてくれる電動アシスト付自転車を目にすることは珍しくありません。後づけで設置する製品も出てきており、科学の進歩を感じます。  ご承知のとおり、自転車は大変便利な乗り物です。歩くよりも速く、かつ楽に移動でき、定時であることやルートが決まっておりバス停の制約のあるバスのウイークポイントを補完し合えるのが自転車です。大野城市の中心部であれば、坂は多くはないですが、南部や東部には坂が多いので、回遊性を高めるためには、普通の自転車ではなく、電動アシスト付自転車が有効だと考えます。自転車であれば、目的地の道中で気になったお店や施設に寄ることも容易ですし、大野城市のさらなる魅力発見につながるかもしれません。  西鉄天神大牟田線連続立体交差事業に関連して、西鉄やJRの各駅に電動アシスト付自転車シェアサイクルとして設置すれば、にぎわい創出や移動手段の向上につながると考えられますが、いかがでしょうか。 17: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 18: ◯総合政策部長(橋本成宣) 本市では、自転車の活用を総合的かつ計画的に推進するため、令和4年3月に大野城市自転車活用推進計画を策定いたしました。本計画において、自転車を活用したにぎわいづくりを目標に、シェアサイクル等の導入を掲げています。  導入に当たっては、観光促進だけでなく、通勤・通学等の日常的な移動手段としての活用についても検討することとしており、シェアサイクル等の導入によるにぎわい創出や、環境に優しい移動手段の充実につなげていきたいと考えています。 19: ◯議長(山上高昭) 原田議員。 20: ◯5番(原田真光) 以前、本市で行われた実証実験は良好なものだと聞いておりますので、ぜひ前向きな検討をよろしくお願いいたします。  最後に、自転車の利用環境についてです。  自転車の利用を促進するためには、環境を整えることが重要です。国土の大半が山林を占める我が国において、幅員の広い車道や歩道は決して多くはありません。自転車が通るには難儀する道路が多くあるのも事実です。自転車道があれば、歩行者、自転車、自動車がきちんと区分され、安全性が高まりますが、用地の制約があるので、全ての道路についての整備は現実的ではありません。  そこで、自転車が通るルートを明示する矢羽根と呼ばれる路面標示を行うことは、安全性を高めるために効果的な手段の一つです。市内にも、青色に着色された路面標示のある路線もありますが、まだまだ少ないと感じます。自転車通学・通勤等、利用者の多い路線もありますので、そういった路線を重点的に整備を行う必要があります。  本市における自転車通行帯等の今後の整備計画について伺います。 21: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 22: ◯都市整備部長(西村直純) 大野城市自転車活用推進計画では、主要な公共施設や鉄道駅へのアクセスを担う路線などを中心に自転車ネットワークを定めております。今後は、自転車ネットワークに位置づけている中川久保線や日の浦池線などの新しい道路の整備工事や、既存道路の傷んだ舗装などの修繕工事の際に自転車通行空間を整備することにしており、令和10年度までに約13キロメートルの整備を目標としております。以上になります。 23: ◯議長(山上高昭) 原田議員。 24: ◯5番(原田真光) 予算の都合上、難しい部分もあるとは思いますが、安全安心のために計画の前倒し等ができればと思っております。  さきに述べましたように、自転車は車道を走ることが原則となっています。しかしながら、自転車が車道を走行するときに、障壁となることが幾つかあります。幅員が狭い道路が危険であるというのは容易に想像がつきますが、それ以外の意外なものが自転車にとって危険物となることがあります。それが、金属製グレーチング、いわゆる側溝の蓋です。  雨水の排水のために路側帯に設置されているグレーチングは、ロードバイククロスバイクといったスポーツタイプの自転車の場合は、時に脅威となります。特に、ロードバイクのタイヤは23Cや、25Cと呼ばれるタイヤの幅が大変狭いものがほとんどであり、グレーチングの形状によってはタイヤがはまり込んでしまい、転倒してしまうおそれがあります。  金属製グレーチングを、隙間の狭いものやコンクリート製のものに変更できないかお尋ねします。 25: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 26: ◯都市整備部長(西村直純) 自転車通行空間の整備に当たっては、国が示している「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」に基づき整備することにしております。このガイドラインでは、グレーチングの溝は自転車のタイヤがはまり込みにくい隙間の狭いもので整備することが推奨されていることから、本市においても自転車通行空間を整備する際には、溝の隙間が狭いグレーチングへの取替えを進めていくことにしております。以上になります。 27: ◯議長(山上高昭) 原田議員。 28: ◯5番(原田真光) 早急に対応していただけるとのことで、大変うれしく思います。  安全で快適な自転車の利活用に向けた施策が今後ともなされていくことを期待しまして、一般質問を終えます。 29: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午前10時58分                  再開 午前10時59分      ──────────────・────・────────────── 30: ◯議長(山上高昭) 再開します。15番、松田議員。                〔15番 松田美由紀議員 登壇〕 31: ◯15番(松田美由紀) 皆さん、おはようございます。12月定例会において、大きく2点の質問をいたします。  まず、不登校児童生徒への学びの保障について質問いたします。  2021年度の不登校の状況に関する文部科学省の調査結果では、不登校の小中学生が過去最多の24万4,940人で、前年度に比べ24.9%増、福岡県の2021年度の不登校小中学生では1万2,299人、1,000人当たり29.2人で、全国1,000人当たり25.7人を上回っています。不登校の原因は様々で、学校へ行こうとしても体がすくんで動けない子もいます。  私は、学校に行けない不登校児童生徒に対して、ICT機器の活用は大変有効だと考えます。まずは、本市の小中学校の児童生徒1人1台のタブレット整備の現状についてお聞きします。  以上、壇上からの質問は終わり、あとは質問席にて行います。 32: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 33: ◯教育部長(日野和弘) 本市では、文部科学省が推進しておりますGIGAスクール構想に基づき、市内全小中学校において、児童生徒1人1台のタブレット端末の配布を令和3年3月に完了しております。  現在、1人1台のタブレット端末を活用し、子どもたちが自ら学び自ら考え、対話などを通じて深い学びができるよう取り組んでおります。以上でございます。 34: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 35: ◯15番(松田美由紀) 自宅でオンライン授業を受けることを希望する不登校児童生徒を持つ保護者に対して、1人1台ないから貸し出せないと回答した学校があると聞いておりますが、その説明を求めます。 36: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 37: ◯教育部長(日野和弘) タブレット端末の貸出しにつきましては、大野城市立小中学校タブレット端末等運用基本方針に基づき実施しております。タブレット端末の貸出しは、児童生徒が感染症などの影響により登校ができない場合や、不登校、入院などにより登校ができない場合などで学校長が必要と認める場合に許可することができます。  ご指摘の内容につきましては、学校が保護者からの相談を受けた際、不登校の児童生徒に対してタブレット端末の貸出しが可能であることの認識が十分でなかったことから、このような回答を行った旨を確認しております。そのため、改めて教育委員会から各学校に対し、不登校の児童生徒へタブレット端末の貸出しが可能であること、そして児童生徒の状況に応じて貸出しを行うことを周知しております。  また、教育委員会としましては、これまでの不登校の児童生徒に対する相談支援や学習支援等に加え、タブレット端末を活用し、不登校の児童生徒一人一人に寄り添う支援体制をさらに充実してまいりたいと思っております。以上でございます。 38: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 39: ◯15番(松田美由紀) では、次の、小中学校全児童生徒に対するインターネット環境の調査を以前実施されておりますが、その調査結果とモバイルルーターの整備状況についてお聞きします。 40: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 41: ◯教育部長(日野和弘) 小中学校の児童生徒の家庭でのインターネット環境の把握につきましては、令和3年5月に全児童生徒を対象として調査を実施しております。調査の結果、Wi-Fiなどの通信環境が整っている家庭の割合が小学生で約95%、中学生で約97%となっており、また、この調査結果から通信環境が整っていない家庭があることも把握できましたので、これらの家庭においても支障なくオンライン授業などに対応できるよう、貸出し用のモバイルルーターを小学校全体で104台、中学校全体で46台配置し、必要なときに速やかに対応できる体制を整えております。以上でございます。 42: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 43: ◯15番(松田美由紀) Wi-Fi環境が整っていない家庭に、モバイルWi-Fiの台数は各学校十分に足りているのでしょうか。また、不登校児童には、モバイルWi-Fiの貸出し実績はありますでしょうか。 44: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 45: ◯教育部長(日野和弘) 各学校に配備をしていますモバイルルーターにつきましては、現在までに全小中学校において貸出し台数が不足するという状況は発生しておりません。モバイルルーターの貸出しについては、大野城市立小中学校モバイルルーター等運用ガイドラインに基づき、感染症などの影響により一定期間登校できない児童生徒に対して実施しております。  現時点で、不登校児童への貸出しの実績はありませんが、教育委員会としましては全ての児童生徒の学びの保障が重要だと考えておりますので、家庭の通信環境によって教育を受けられないことがないよう、必要に応じて貸出しを進めてまいりたいと思っております。以上でございます。 46: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 47: ◯15番(松田美由紀) では、次です。新型コロナウイルス感染症に感染した生徒は、迅速にオンライン授業が受けられる環境にあるのは私も知っておりますが、不登校児童生徒に対するオンライン授業実施ガイドラインはあるのでしょうか、お尋ねします。 48: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 49: ◯教育部長(日野和弘) 本市では、不登校児童生徒の民間施設(自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合も含む)における指導要録上の出欠の取扱いに関する内規を定めており、この内規をガイドラインとして、不登校児童生徒に対するオンライン授業を実施しております。  また、自宅以外においても、学校内の別教室や適応指導教室オンライン授業を受けるなど、オンライン授業の在り方が多様化している現状を踏まえ、現在内規の改定を進めております。以上でございます。 50: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 51: ◯15番(松田美由紀) では、本市の不登校児童生徒の現状と、不登校児童生徒オンライン授業参加の状況はどうなっておりますか、小中学校別に回答をお願いします。 52: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 53: ◯教育部長(日野和弘) 本市の小中学校における不登校の児童生徒数は、令和4年10月末時点で小学生が67名、中学生199名となっております。これらの不登校児童生徒の中で、オンライン授業を受けている人数は、小学生が9名、中学生が12名でございます。以上でございます。 54: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 55: ◯15番(松田美由紀) 小学校に比べ、中学校の不登校生徒は約3倍にも上っております。さらに、不登校児童生徒が実際にオンライン授業を受けているのは1割もないという現状も分かりました。  オンライン授業が受けられることを知っているのか、また、オンライン授業をやっていたのにやめたのはなぜかなど、丁寧に現状把握をお願いいたします。  中学校のオンライン授業で、黒板が写っていない、音が聞き取りにくいなどという声も聞いております。特定の学校だからというのではなく、市内全校のことと捉えていただき、授業をされる先生はタブレットの先に授業を受けている生徒がいることを認識していただき、画面の配慮や音声の配慮もしていただきたいです。不登校生徒は、「画面が見えません」「音声が聞こえにくいです」と、オンラインのミュートを解除して発言することなんてできません。ぜひとも配慮をお願いいたします。  次です。これまで、授業に欠席した場合や、学級閉鎖等が行われた場合の録画配信の実績はありますでしょうか、お聞きします。 56: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 57: ◯教育部長(日野和弘) 授業の録画配信の実績につきましては、令和3年9月新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、小学校において約180の授業内容の動画を作成し、それぞれの学年に応じて配信した実績があります。  児童生徒が授業を欠席した場合の録画配信については、児童生徒の欠席理由や状況に合わせ、録画配信ではなくライブ配信によるオンライン授業を行っています。また、欠席した児童生徒が登校を再開した際には、授業中や休み時間、放課後等の時間を使い、学習進度や理解度を丁寧に確かめながら補習を行っております。  学級閉鎖時の場合は原則として授業をしないこととなっておりますので、録画配信は行っておりませんが、学級閉鎖期間が長期に及ぶ場合など、子どもたちの学びを止めないため、必要に応じオンライン授業プリント学習を実施しているところでございます。 58: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 59: ◯15番(松田美由紀) わざわざ録画用に撮影しなくても、オンライン授業を流しながらそのまま録画できる機能があります。授業の振り返りにも欠席者にも使うことができますので、ぜひ検討よろしくお願いします。  次です。不登校児童生徒は、学校に行くことができないため、配布物をまとめて取りに行くこともあるそうです。不登校児童生徒に限らず、子どもが保護者に配布物を見せていない場合もあります。これは、小中学校の全児童生徒にも言えることですが、オンライン上での配布や提出ができるようにならないのでしょうか、お尋ねします。
    60: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 61: ◯教育部長(日野和弘) 不登校児童生徒への配布物、提出物につきましては、保護者の定期的な来校や教師による家庭訪問が、不登校児童生徒の現状確認や保護者面談を行う機会づくりにつながっており、不登校児童生徒へ継続的な支援を行う上で必要であることから、今後も直接配布を基本としたいと考えております。  しかしながら、アンケートなどインターネット上で実施することで、より効果的に配布や提出ができるものにつきましては、インターネットの活用を進めていくこととしております。以上でございます。 62: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 63: ◯15番(松田美由紀) では次です。平成17年、文部科学省は家庭に引き籠もりがちで、十分な支援を受けられない不登校の児童生徒に対して、ICT等を活用した学習活動を行うときに定めた要綱を満たした場合に出席扱いにするという方針を定めております。  平成30年度以降からICTを活用した利用者が急増し、自宅におけるICTを活用した学習活動を指導要録上出席扱いとした児童生徒は、令和2年は前年比4.3倍も伸びております。出席認定に必要な要件を満たすことのできるオンライン教材「すらら」がありますが、不登校でも出席扱いができる制度について、本市の考えをお聞かせください。 64: ◯議長(山上高昭) 教育部長。 65: ◯教育部長(日野和弘) 本市では、不登校児童生徒がフリースクール等の民間施設で授業を受けた場合は、不登校児童生徒の民間施設(自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合も含む)における指導要録上の出欠の取扱いに関する内規に沿って、出席扱いとなるのか確認をしています。  具体的には、学校と同等の授業の提供や、学習環境の整備状況などを学校及び教育委員会が確認し、必要な要件を満たしていることが確認できれば出席扱いとしております。また、自宅で学校の授業をオンライン授業で受けた場合においても、出席扱いとしております。そのほかに、自宅で「すらら」等のオンライン教材を使って学習する場合も、内規に示す要件を満たすときは出席扱いとしています。  出席扱いとする要件としましては、学校と保護者の連携が図られていること、学習計画に沿って学習が進められていること、また、学習状況や成果物の確認ができていることや、教員などによる定期的な対面指導が行われていることなどが挙げられます。オンライン教材を使った学習についても、学校及び教育委員会がこれらの要件を満たしていることを確認することで、出席扱いとしております。  本市としましては、今後も学校、教育委員会で連携を図りながら、個に応じた学びの場の提供や学校復帰、社会的自立に向けて支援を継続していきたいと考えております。以上でございます。 66: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 67: ◯15番(松田美由紀) 文科省の不登校児童生徒への支援の在り方についての通知で、不登校児童生徒への支援の視点として、学校に登校するという結果のみを目的とするのではなく、児童生徒自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要があるとされています。  今回、市内在住の不登校の生徒を持つ保護者からの悲痛な声を受けて質問をさせていただきました。本市の不登校児童生徒への寄り添った支援をお願いしまして、次の質問に移ります。  市民公益活動室促進プラットフォーム及び介護予防ボランティア・健康づくりインセンティブ事業について質問いたします。  まず、市民公益活動促進プラットフォームについて質問します。  市民公益活動促進プラットフォームの会員登録状況はどうなっていますでしょうか。初年度と今年度の個人、団体、活動登録数をお聞かせください。 68: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 69: ◯地域創造部長(増山竜彦) 市民公益活動促進プラットフォーム事業が開始いたしました令和元年度と令和4年度における11月末時点の登録状況及び活動登録数についてお答えをいたします。  まず、令和元年11月末時点の個人登録数は1,483人、団体登録数は58団体、活動登録数は2,637件となっております。  次に、令和4年11月末時点の個人登録数は4,716人、団体登録数は82団体、活動登録数は3,608件となっております。以上でございます。 70: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 71: ◯15番(松田美由紀) では、普及のための広報活動についてはどうでしょうか。小中学生、市民、団体に対して、それぞれどのようにされていますでしょうか。 72: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 73: ◯地域創造部長(増山竜彦) それでは、普及のための広報活動について、対象別にお答えをいたします。  まず、小中学校に対しましては、学校訪問による啓発活動を令和3年度は2校、令和4年度は11月末時点で5校を行っております。  登録活動団体に対しましては、団体間の情報共有や相互連携の強化を目的としたプラットフォーム連絡会議や、個別訪問による周知を、令和3年度は19回、令和4年度は11月末時点で21回行っております。  市民の皆様に対しましては、市の広報紙やコミュニティ通信による周知を、令和3年度は23回、令和4年度は11月末時点で18回行っております。以上でございます。 74: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 75: ◯15番(松田美由紀) 先月、平野中学校の道徳の授業を参観したのですが、そのときに市民公益活動促進プラットフォームの紹介をする場面がありました。大型モニターに掲示されて口頭説明だけでしたので、やはり口頭だけでは頭に残っておりません。授業するのであれば、チラシや申込み用紙などを配布して、授業が終わったら回収するぐらいの事業PRをしてもいいのではないかと思いますが、どうでしょうか。 76: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 77: ◯地域創造部長(増山竜彦) 小中学校への市民公益活動促進プラットホームの啓発活動としましては、PRチラシを配布するだけでなく、学校に訪問し、まちづくりに関する授業の中で本事業についての説明を行い、周知を図っているところです。15番議員さんがご覧になられました平野中学校でも、同様の取組を行ったところでございます。  これまで本事業を知らなかった生徒も、授業の中で広域活動に参加することの意義について理解を深めたことにより、後日参加登録申込書を提出いただくなど、授業後に新規登録を多数していただいておるところでございます。  今後も、将来のまちづくりの担い手である子どもたちの登録をさらに促すため、15番議員さんから提案のありました登録申込み用紙を授業後に回収するなどの方法を含め、子どもたちへの効果的な事業のPRについて検討を進めるとともに、学校のご理解、ご協力を得ながら、学校での啓発活動を増やしていきたいと考えております。  あわせて、事業の活性化に向けて、子どもたちが参加できる活動内容の充実についても検討し、事業の定着を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 78: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 79: ◯15番(松田美由紀) 子どもたちの反応があったということを聞いて、非常にうれしく思っております。  全体の個人会員登録数は、先ほどお聞きしましたが、小中学校の登録者の推移はどのようになっていますでしょうか。 80: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 81: ◯地域創造部長(増山竜彦) 小中学生の年間登録者数ですが、令和元年度が84人、令和2年度が26人、令和3年度が70人、令和4年度が11月末時点で351人となっております。以上でございます。 82: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 83: ◯15番(松田美由紀) 分かりました。団体向けの広報活動についても質問します。  ふだん地域と関わっていなくても、組長が回ってきたことで地域と関わる機会があります。皆さんがご承知のとおり、組長は毎年代わっていきますので、そういった会議で説明会を行うと効果的だと考えますが、団体向けの活動はどのように行われていますか。 84: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 85: ◯地域創造部長(増山竜彦) 団体向けの周知活動につきましては、各団体の役員等が交代する時期や、各団体の会議や集会で、団体が実施する事業の案内をする際に本事業について周知をし、理解を深めてもらうように努めておるところでございます。以上でございます。 86: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 87: ◯15番(松田美由紀) では、全市民に向けた広報活動はどのように行っているのでしょうか。年2回のクリーンシティなどが一番頭に思い浮かびますが、行事前のネット配信をすることは効果的だと考えます。  市のLINEやSNSで定期的に発信しているのでしょうか、お尋ねします。 88: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 89: ◯地域創造部長(増山竜彦) 現在、市民の皆様に対しましては、総合ポータルサイトや市広報、コミュニティ通信を使った情報発信を行っております。市内で同じ時期に実施するクリーンシティおおのじょうなどの多くの参加者が見込まれる活動のときは、市民の皆様の関心も高くなるよい機会であり、市SNS等を活用し、効果的かつ効率的に本事業の情報を発信することで、市民の皆様に広く普及していくよう取り組んでまいります。 90: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 91: ◯15番(松田美由紀) お願いします。  次です。市民公益活動促進プラットホームのポータルサイト上では、各団体から公益活動情報が発信されています。このポータルサイト上の公益活動情報から、実際に市民が参加した実績は把握できますか。また、ポータルサイトに掲載するのは誰が行っているのか、内容が同じであれば自動で定期更新する仕組みなのでしょうか、その点も含めて回答をお願いします。 92: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 93: ◯地域創造部長(増山竜彦) 公益活動情報を掲載している総合ポータルサイトを閲覧した市民の皆様が、その情報を基に活動に参加した実績につきましては、システムによる把握ができませんので、参考といたしまして総合ポータルサイトの閲覧数についてお答えをさせていただきます。  令和3年度の閲覧数は5,971件、令和4年度の閲覧数は11月末時点で2万967件となっております。  今後も、総合ポータルサイトに関心を持っていただき、活動に参加される市民の皆様が増加していくよう、広報活動に努めてまいります。また、総合ポータルサイトの活動情報につきましては、登録団体の役員さんや事務員さんが登録を行っておるところでございます。一月に活動が複数回ある場合にはまとめて登録できるようにするなど、登録の手間や負担の軽減に配慮した運用を行っているところでございます。以上でございます。 94: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 95: ◯15番(松田美由紀) 閲覧数がかなり上がっていることが分かりました。  次です。クリーンシティや区の行事に小中学生がボランティア活動をしてくれておりますが、実際に行った活動と、ポイント付与のタイミングがずれており、スムーズに行われていない現状があります。  これを改善すべきだと考えますが、市はどのように考えていますか。 96: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 97: ◯地域創造部長(増山竜彦) 本市といたしましても、まどかぷらっとポイントが付与される活動であることを事前に周知されていなかったために、市民の皆様方がポイントを受けられない場合や、また、付与する団体が活動後のポイントの付与を円滑にできていない場合などの課題があることについては認識をいたしております。  今後、各団体に対しましては、活動時にポイントが付与されることについて、まどかぷらっとのマークなどを活用して対象事業を分かりやすく市民の皆様に周知してもらうことや、活動後に円滑にポイントを付与することを習慣的に取り組んでもらいますよう啓発を行ってまいります。  また、団体が制度を利用するに当たって、手間や負担感、活動時の煩雑さなど、どこに制度の課題があるのかについて聞き取りを行い、問題点を整理した上で改善に向けて取り組んでまいります。以上でございます。 98: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 99: ◯15番(松田美由紀) お願いします。  では、次の質問に移ります。介護予防ボランティアについてです。  市民公益活動促進プラットフォーム事業との統合運用後の介護予防ボランティア登録状況をお尋ねします。 100: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 101: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 介護予防ボランティア事業につきましては、ボランティアに登録した市民が介護施設等の受入れ施設において、利用者の話し相手や囲碁・将棋等の娯楽の相手、楽器演奏の披露などのレクリエーション活動を行い、その活動実績に応じてポイントを付与する制度となっております。  ポイントは、30分以上1時間以内の活動には1ポイント、1時間を超える活動には2ポイントを付与し、1ポイント当たり100円の交付金を交付しております。また、平成31年4月1日から市民公益活動促進プラットホーム事業との統合運用を開始しており、介護予防ボランティアのポイントに加えて、まどかぷらっとのポイントが付与されることとなっております。  介護予防ボランティアの登録状況につきましては、統合運用開始時の平成31年4月1日時点の登録者数は163人で、令和4年11月末時点の登録者数は169人となっております。以上でございます。 102: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 103: ◯15番(松田美由紀) では、活動状況はどうなっていますか。また、新規登録獲得に向けた広報活動を教えてください。 104: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 105: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 介護予防ボランティアの活動状況につきましては、活動の場である介護施設等の多くが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、外部関係者の受入れを制限している影響により、思うような活動ができていない状況です。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大前の令和元年度は、20か所の介護施設等において、延べ673名の介護予防ボランティアに活動していただきましたが、令和4年度は11月末までで、2か所の介護施設等における延べ20名の活動にとどまっているところです。  新規登録者獲得に向けた広報活動につきましては、地域活動や介護予防に役立つ社会資源などを掲載した「暮らしのもやい帳」や市広報による周知に加えて、地域のシニアクラブや音楽サロンなどの介護予防事業のボランティアへの周知を行っております。  また、介護施設等に手伝いに来ていただいている地域の方に対しましても、介護予防ボランティアへの登録を施設職員から働きかけていただくなど、新規登録者の拡大に向けて取り組んでいるところです。  なお、介護予防ボランティアの活動範囲につきましては現在、介護施設等に限っておりますが、今後はその範囲を地域での活動にも広げるなど、事業の活性化、充実に向けた取組を検討してまいりたいと考えております。以上でございます。 106: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 107: ◯15番(松田美由紀) 気軽に参加することができるボランティアとは違い、介護予防ボランティアは、やや敷居が高いような印象を受けております。また、先ほど部長も答弁されておりましたとおり、コロナで高齢者施設の受入れが難しい現状もあって、活動ができにくいのも容易に想像ができます。まずは、活動内容が記載されている表現方法など見直していただき、敷居を低くしていくことも検討をよろしくお願いします。地域の活性化を目指すという言葉を部長からいただいたので、期待しております。よろしくお願いします。  では、次の質問です。特定健診やがん検診、健康講座などに参加すると、健康ポイントがたまる健康づくりインセンティブ事業の登録状況についてお尋ねします。 108: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 109: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 健康づくりインセンティブ事業につきましては、令和元年6月に事業を開始しており、令和元年度末時点の登録者数は351人、市民公益活動プラットフォームとの統合運用を開始しました令和2年度末時点では1,095人、令和3年度末時点では1,676人、令和4年11月末時点では1,926人となっており、統合運用の効果もありまして順調に登録者数が増加している状況です。以上でございます。 110: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 111: ◯15番(松田美由紀) 分かりました。  では、健康講座や運動教室など、新年度に新規会員さんが来られると思いますが、健康づくりインセンティブ事業の紹介や登録促進はどのように行っていますでしょうか、お尋ねします。 112: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 113: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 本市で実施しております集団健診や各健康教室などの際には、受診者や参加者に対しまして、健康づくりインセンティブ事業の新規登録の案内を行っております。また、毎年11月にすこやか交流プラザで実施しております健康食育フェスティバルにおきましても事業の紹介を行っており、今年度のフェスティバルでは20名の方に新規登録をしていただいたところでございます。以上でございます。 114: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 115: ◯15番(松田美由紀) そういった一つ一つの積み重ねが大変重要だと思っております。今後も継続してよろしくお願いします。  では、次です。団体の集団健診のときに、健康づくりインセンティブ事業は紹介されていますでしょうか。また、個別健診では各クリニックで健診を受けられますが、医師会や歯科医師会への健康づくりインセンティブ事業の紹介はされているのでしょうか、お尋ねします。 116: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 117: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 健康づくりインセンティブ事業につきましては、各種健診を受診した際にもポイントが付与される制度となっております。本市では、特定健診やがん検診、歯科検診を実施する市内医療機関を健診内容の説明などで訪問する際に、健康づくりインセンティブ事業のチラシもお渡しし、事業内容の説明と、待合室などにチラシを配置していただくようお願いしているところでございます。  今後も各医療機関の協力を得て、事業の周知を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。 118: ◯議長(山上高昭) 松田議員。 119: ◯15番(松田美由紀) 長引く新型コロナウイルス禍で、地域の担い手不足が深刻になっています。さらに、超高齢化社会を迎える2025年問題も、もう目前です。今まで地域を支えてくださった方々が相次いで引退をされる現状に、危機感を募らせています。  市民公益活動プラットフォーム事業のボランティアをきっかけに、市民の皆さんができるときにできることをできる範囲内で活動を始めて、担い手が増えていってほしいと願っております。共に頑張っていきましょう。以上で、私の一般質問を終わります。
    120: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午前11時35分                  再開 午前11時37分      ──────────────・────・────────────── 121: ◯議長(山上高昭) 再開します。7番、大塚議員。                〔7番 大塚みどり議員 登壇〕 122: ◯7番(大塚みどり) 皆さん、こんにちは。議席番号7番、公明党会派の大塚みどりでございます。  12月定例会においては、市民の健康支援・帯状疱疹について質問させていただきます。  帯状疱疹は、加齢やストレスによる免疫力の低下が要因で発症します。コロナ禍に伴い、外出を控える生活が続き、生活に負荷が生じストレス増、帯状疱疹の発症患者が増加しているということです。予防にはワクチン接種が有効であり、帯状疱疹発症を防ぎ、発症しても軽症で済むようです。  そうした中、帯状疱疹ワクチン接種に公費助成を行う自治体も出ている現況について、本市はどうでしょうか、まずは井本市長の考えを伺います。  以上、壇上での質問を終わりまして、あとは質問席にて続けさせていただきます。 123: ◯議長(山上高昭) 井本市長。 124: ◯市長(井本宗司) 回答いたします。帯状疱疹は、50歳以上で発症する方が多くなっております。国では、2種類のワクチンが薬事承認されており、現在50歳以上の方を対象に、個人の選択で接種を行う任意接種の方法で実施されております。また、一部の自治体では接種費用の一部を助成しており、県内においては太宰府市が本年4月から開始をいたしております。  帯状疱疹ワクチンを予防接種法に基づき公費負担により市町村が実施する予防接種、いわゆる定期接種とすることについては、国の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会において、専門家の知見を基に、期待される効果や導入すべき年齢などの観点から、現在審議が続けられているところであります。  本市としましては、帯状疱疹ワクチンが帯状疱疹の発症や重症化予防に一定の効果があるものと認識しておりますので、定期接種化に向けた国の動向を注視しつつ、また、現在の任意接種の段階で、接種費用の一部助成を行っている他の自治体の接種状況についても情報収集を行い、今後の対応について検討してまいりたいと考えております。以上です。 125: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 126: ◯7番(大塚みどり) 原因となるウイルスは、日本人成人の90%以上の方の体内に潜んでいて、日本では、80歳までに約3人に1人は帯状疱疹に罹患すると言われています。今後の国の審議の状況を注視すると言われた市長答弁でございました。国の審議は、コロナ感染予防対策に追われまして、帯状疱疹の審議は2019年から中断されております。  では、大野城市の発症状況、その取組についてお尋ねいたします。本市の帯状疱疹罹患者数と、ワクチン接種者数を教えてください。 127: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 128: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 本市における帯状疱疹の罹患者数につきましては、現時点で帯状疱疹が法に基づく届出が必要な疾病ではないため、罹患者数の把握はできておりません。  また、帯状疱疹ワクチンの接種者数につきましても、現時点で帯状疱疹ワクチンの接種が、予防接種法上の定期接種ではないため、本市におけるワクチン接種者数は把握できておりません。  なお、推計ではありますが、罹患者数について、宮崎県内の医療機関が連携して実施している帯状疱疹の大規模疫学調査によりますと、1997年から2017年の間における帯状疱疹の発症率は増加傾向にあります。2017年の調査における人口1,000人当たりの帯状疱疹の年間罹患者数6.07人という数字を基に、本市の令和4年10月末現在の人口で推計した場合、本市におきましては年間約620人が帯状疱疹に罹患しているという推計になります。以上でございます。 129: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 130: ◯7番(大塚みどり) 帯状疱疹罹患者数を把握していないと。私のほうには、この3年間で30人ほど罹患したということの相談があっております。約620名、参考までにこの数字は、本市小学校10校中、2校あります。軽視できない数字ではないでしょうか。  そこで、帯状疱疹について、市の認識を確認させていただきます。帯状疱疹はどんな症状なのでしょうか。また、合併症もあり、重症化も問題視されているようです。合併症についても説明していただけないでしょうか。 131: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 132: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 帯状疱疹の原因となりますのは、水痘・帯状疱疹ウイルスというウイルスです。過去に、水痘、いわゆる水ぼうそうに罹患した方の体内にその後も潜伏しており、成人の約9割が保有していると言われています。潜伏中のウイルスの活動が、ストレスや疲れ、加齢に伴う免疫力の低下などの要因により再び活発化し、帯状疱疹として発症します。  症状につきましては、個人差があるものの、主に皮膚の痛みやかゆみ、その後に発疹や水膨れが帯状に現れ、強い痛みを伴うこともあります。合併症としましては、目や耳の疾患や排尿障がいなどを発症するおそれがあることや、50歳以上で発症した方の約2割が帯状疱疹後神経痛と呼ばれる長期間にわたり痛みが続く状態となり、日常生活に支障を来すこともあると言われています。以上でございます。 133: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 134: ◯7番(大塚みどり) 帯状疱疹は、感染拡大や蔓延はしないのですが、誰もがかかりやすい病気であること、国立感染症研究所の報告で、50歳以上の日本人は実は水痘帯状疱疹ウイルスの抗体をほとんど100%保有していると言われています。  さらに、帯状疱疹後の神経痛は、先ほどありましたようにずきんずきんと鋭く引き裂くような疼痛が長期間、3か月以上残る症状で、家に引き籠もり、日常の活動量や生活の質が低下していきます。よって、要介護状態に進行させていくと懸念されております。  壇上で申し上げましたように、帯状疱疹の予防としてワクチンがあります。先ほどの30人の中の1人で、地域で活動していた人がとうとうひきこもりになりまして、今ほとんど顔を見ない状態になっております。  帯状疱疹ワクチンの効果、接種の必要性についてはどうなんでしょうか、本市の考えをお聞かせください。 135: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 136: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 市長の答弁にもありましたとおり、帯状疱疹ワクチンにつきましては、50歳以上の方を対象とした任意接種として、生ワクチンと言われる帯状疱疹予防の水痘ワクチンと、不活化ワクチンと言われる乾燥組換え帯状疱疹ワクチンの2種類が、国において薬事承認されています。  生ワクチンの接種回数は1回で、ワクチンの効果としましては、50歳代、60歳代で約90%、70歳代で約85%の人で、ウイルスに対する細胞性免疫が上昇したとの研究報告がなされています。  不活化ワクチンにつきましては、接種回数が2か月間隔で2回となっており、50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%の人に帯状疱疹に対する予防効果が示されたとの研究報告がなされています。  このことから、帯状疱疹ワクチンについては、帯状疱疹の予防に一定の効果があり、接種が図られることが望ましいものであると認識をいたしております。以上でございます。 137: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 138: ◯7番(大塚みどり) 帯状疱疹ワクチンの2種類、生ワクチンと不活化ワクチンにはそれぞれ特徴があり、市の考えは接種が図られることが望ましいということを認識させていただきました。  現在、84歳の女性の方は、東京にいる娘家族に迷惑をかけられないからと、予防接種は常々意識しているそうです。帯状疱疹の生ワクチンを70歳で接種、数年後に帯状疱疹になり、すぐに病院で処方、1週間で完治したということです。帯状疱疹は、知っていると知らないでは全然違いますよと、体験を話してくださいました。  ところで、コロナ禍3年目、今年の夏ぐらいから、新聞の広告とテレビコマーシャルで帯状疱疹ワクチン接種の重要性を強く呼びかけております。帯状疱疹の予防で重要なワクチンは、本市は50歳以上を対象に任意接種とお答えになっておりました。コロナ禍で帯状疱疹が増えているということを市民はご存じなのでしょうか。  本市は、帯状疱疹ワクチンの周知と接種の推進はなされているのでしょうか、お伺いします。 139: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 140: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 本市では現在、帯状疱疹ワクチンについての周知及び接種の推進は行っていない状況です。昨今、帯状疱疹及び帯状疱疹ワクチンにつきましては、新聞広告やテレビCMなどでも周知がなされ、市民の皆様の関心も高まってきていると認識しております。  帯状疱疹の初期症状の多くは、皮膚に生じる神経痛のような痛みが多く、できる限り速やかに医療機関を受診し、治療を開始することが望ましいところですが、初期症状ですぐに帯状疱疹とは認識しづらい疾病であると言われています。また、治療が遅くなった場合に、様々な後遺症が残ることがあるとも言われています。  帯状疱疹という疾病の性質や、発症した場合の症状を知っていただき、また、現在50歳以上の方は任意の帯状疱疹ワクチン接種を受けることができることについて、知っていただくことがまずは重要であると考えております。  今後、帯状疱疹及び帯状疱疹ワクチンについて、市のホームページや広報、毎年全戸配布しております健康パンフレットなどにより、広く周知を行ってまいります。以上でございます。 141: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 142: ◯7番(大塚みどり) 先ほどの、最近見なくなった方は、帯状疱疹から神経痛になりまして、頭が痛いと言って脳神経外科、それからMRを撮り、それに三、四日かかりました。  あるアメリカの研究者によりますと、3日間診断が早かったら、先ほどの方のように早期に治療が終わるということでした。周知というのは大変大事じゃないかなと思います。  市民の関心も高まっているという点について、市民からのお尋ねがあるのでしょうか、お伺いします。 143: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 144: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 主に新聞広告やテレビCMを見られた方や、太宰府市における帯状疱疹ワクチン接種の助成の情報を確認された方から、本市におけるワクチン接種の助成についてのお問合せをいただいている状況でございます。以上でございます。 145: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 146: ◯7番(大塚みどり) 私が本市に提案したように、やはり助成を求めている声だということで認識させていただきました。  市民からの問合せがあるということは、予防にはワクチン接種が有効であり、発症を防ぐために接種をしたい、ご自分の健康への意識改革があり、大変いいことだと私は思います。日本の医療費は増大の一方です。帯状疱疹にかかる医療費は、年間約260億円と推計されております。  ここで、大野城市における令和4年の住民台帳を基にして、本市の帯状疱疹患者想定数から年間にかかる医療費について、データを基に説明いたします。後ろにいる議員さんには見えないので大変失礼なんですけれども、執行部に向けてお話をさせていただきます。  大野城市でのワクチン未接種の場合の医療費です。帯状疱疹の1人当たりの医療費は4万2,638円、これは神経痛にならない方の医療費です。そして、神経痛までなった方は、1人当たりこの12万7,079円かかるということです。  それを試算し、50歳からなった場合の医療費です。  先ほど、本市の想定数は約620名でしたが、このデータを専門にお願いしたら、約700人で計上しております。  50歳以上、帯状疱疹発症者数は455人、神経痛90人、医療費は2,696万7,000円となっております。65歳以上が1,679万5,000円、合計4,376万2,000円となっております。  ここでお尋ねします。本市は、定期接種を新たに取り組む検診についての予算規模は、何を基準に試算されているのでしょうか、教えてください。 147: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 148: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 定期接種の予算につきましては、これまでの実績や年度ごとの増減の傾向などを考慮し、接種者数等を見込み、積算を行っております。また、新たに取り組む検診等につきましては、先行して実施している自治体の受診率なども参考として、予算の積算を行っております。以上でございます。 149: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 150: ◯7番(大塚みどり) 次に、ここを見てください。大野城市での公費助成導入の予算規模、推計を提示させていただいております。これは令和4年1月1日付の住民基本台帳を基に、50歳以降を計算させていただいております。前提として半額助成、50歳以降の接種対象者の1割が接種すると積算します。  不活化ワクチンは2回分で、4万円の半額の2万円です。接種比率を60%。生ワクチンは1回のみ。合計をしますと、50歳から80歳以上、接種率は1%として計算していきましたら、人口の多い50歳から59歳あたりで191万7,000円となっております。先ほどの医療費の向上から見ると、かなり数字が違ってくると思います。  さらにお尋ねします。本市高齢者の定期接種の肺炎球菌を参考にしたいので、接種状況を教えてください。直近の状況で構いません。お願いします。 151: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 152: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 高齢者肺炎球菌予防接種につきましては、国の定期接種の対象となっており、公費助成により一部自己負担で接種を受けることができます。  対象者につきましては、市内在住の肺炎球菌予防接種をこれまで受けていない方で65歳以上の方、または、60歳から64歳までの方のうち、予防接種診断基準を満たすと医師が判断した方となっております。  直近3年間における接種者数につきましては、令和元年度は494人、令和2年度は597人、令和3年度は423人となっております。  また、本市の65歳以上の人口に占める接種者数の割合につきましては、令和元年度が2.3%、令和2年度が2.7%、令和3年度が1.9%となっております。以上でございます。 153: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 154: ◯7番(大塚みどり) 肺炎球菌については、今、接種率が1.9%から2.7%でございました。これに関しては、65歳で接種の勧奨があります。ですから、帯状疱疹ワクチンは接種率1%で出したのは、当然、接種率が下がってくるものとして見させてもらっています。65歳以降の高齢者におけるワクチンの接種率予測の参考となる可能性がありますので、ぜひ参考にしてください。60歳以降の住民が、帯状疱疹に対して関心を示し、接種希望を持っているということが私は想定されると思います。  以上を踏まえますと、65歳以上の住民の2万8,214人は、免疫力の低下が懸念され、帯状疱疹を発症しやすい状況にあると考えられます。実際、この年齢層は、帯状疱疹への関心、ワクチン接種希望を持っていることが、既に助成されているある自治体からもうかがえています。ワクチン接種の機会を広げること、疾患周知を図ることは住民の健康を守ること、帯状疱疹の治療にかかる医療費の削減、市の負担軽減につながると断定できます。  太宰府市は50歳以降の3万2,997人の1%が接種すると仮定して予算を組んでおります。  それでは、帯状疱疹ワクチンには、水痘ワクチンと同じ生ワクチンと、不活化ワクチンの2種類があり、不活化ワクチンのほうが発症予防効果が若干高いとされていますが、費用は1回2万円程度、1回8,000円程度の生ワクチンに比べて高額であります。  限られた時間なので、要点のみの質問になりましたが、本市は帯状疱疹予防接種の助成導入の考えはあるのでしょうか、お答えお願いいたします。 155: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 156: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 先ほどもご回答いたしましたとおり、帯状疱疹及び帯状疱疹ワクチンにつきましては、市民の皆様の関心も高まってきていると認識しており、その症状について、また、現在50歳以上の方の任意接種ではありますが、帯状疱疹ワクチン接種を受けることができることについて、市民の皆様への周知を図ってまいりたいと考えております。  接種への助成につきましては、市長の答弁にもありましたとおり、現在国の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会におきまして、予防接種法に基づく定期接種化についての審議が続けられていますので、その動向を注視してまいりますとともに、既に帯状疱疹ワクチン接種費用の一部助成を開始しています太宰府市など、他の自治体における事業開始の経緯や事業実績などについての情報収集を行った上で、今後の本市としての対応について検討を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。 157: ◯議長(山上高昭) 大塚議員。 158: ◯7番(大塚みどり) もう一度、先ほどのパネルで確認させていただきます。  1割の計上で計算しましたら、本市は50歳以上65歳以上だと、これだけの助成で済みます。ただし、これをしないで任意のままでいたら、ただでさえ今、医療費が非常に向上しております。高齢化は進みます。これはその一つの抑止力になるのではないでしょうか。  私はあまり期待はしてなかったんですけれども、研究で終わるのかなと思いましたら、先ほど検討という言葉を回答いただきましたので、何らかの進み具合があるんじゃないかなということで期待しております。  国内では先ほどから申しますように、今、48自治体が全国で公費投入しております。調査なくして発言なし、昨日まで90人の市民の方に聞き取りをさせていただきました。疾患のある方が、実は突然亡くなりました。主治医もあらゆる手段を尽くしました。後に分かったのですが、帯状疱疹になっていたということを葬儀でお聞きすることができました。  帯状疱疹では亡くならないのですが、重症患者の方がかかると命に関わってくるということが、コロナ禍ではっきりと加速しております。若年層もなぜかかかっております。ある我が地域の方が、夫婦で8万円かけて不活化ワクチンを打つと言っておられました。いつも市長は、敬老のお祝いに3,000円、あれを2人分もらわなくてもいいから助成してもらうと、私たちも非常に救われて、優しい市だなというのを感じることができますというご相談がありました。  50歳代の人、40歳代の人、帯状疱疹を全く知りませんでした。何ですかと言われました。何度かこの一般質問で、「ウイズコロナ・アフターコロナ」という表現を使わせていただきました。これはアフターコロナではないでしょうか。  ご自分の健康を、免疫力を高めるために、市民の皆さんは日々努力されております。私はワクチンを打つ、いや私は免疫力を高める食事を口から入れる、運動する、人の中に入っていく、そういう回答を得ることができました。  その選択肢の道の向こうに行政が考えていかなければならないのが、この帯状疱疹のワクチン接種ではないでしょうか。検討していくという先ほどからの回答は、本当に前向きに進めていただけると認識しております。  市長の、高齢者を大切にする思いがぜひ進んでいくようお願いしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 159: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。再開を13時15分といたします。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後0時05分                  再開 午後1時15分      ──────────────・────・────────────── 160: ◯議長(山上高昭) 再開します。10番、井福議員。
                   〔10番 井福大昌議員 登壇〕 161: ◯10番(井福大昌) 皆さん、こんにちは。自民党市議団の井福大昌です。どうぞよろしくお願いいたします。  今年もあと2週間となりました。市民の皆さん、執行部の皆さん、議員の皆さん、今年もありがとうございました。また、市長、今年の拉致問題啓発週間におきましても、パネル展示のご協力ありがとうございました。救う会として感謝いたします。  さて、私は前回の9月議会において、西鉄高架開通後の通学路の安全性の変化を質問させていただきましたが、今回は大項目の一つ目として、高架下の活用の進捗について、過去の質問の答弁を中心に質問させていただきます。そして二つ目は、今現在、福岡県の進めるワンヘルスについて質問させていただきます。  ついに悲願の高架が開通し、多くの市民から高架下はどうなっていくのという声をますますいただくようになってまいりました。また、私自身、沿線在住議員として、高架下の活用が至上命題であると自ら位置づけて、約8年前の1期目より壇上から質問を幾度もさせていただいてきましたことから、今回もまたこの質問をさせていただくものです。  それでは、高架下活用の現在の進捗を、過去の質問の答弁を踏まえてお聞きいたします。  高架下の整備は、今からおおむね2年、バスなどの公共交通の新しいルートや交通整備におおむね3年かかると聞いておりますが、現在決定している高架下活用の予定を教えてください。  以上、壇上からの質問はこれで終わります。 162: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 163: ◯都市整備部長(西村直純) 高架下の整備範囲は、令和2年度に策定した高架下利用基本計画に基づいて本市が利活用する範囲と、西鉄が整備する範囲の二つに分けられます。このうち、本市が活用する範囲では、遊歩道、広場、駐輪場などの公共施設を順次整備する予定にしております。また、西鉄が整備する範囲では、今後具体的な利用が検討されることになっております。以上になります。 164: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 165: ◯10番(井福大昌) では、現在高架下の活用について話し合われている会議体があれば、メンバーや頻度と一緒に教えてください。 166: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 167: ◯都市整備部長(西村直純) 話合いの場としては、平成29年10月に結成した高架下利用まちづくり会議を前身とする高架下周辺まちづくり連絡会議が設置されています。会議のメンバーは、商工会、地元まちづくり協議会、区長会、筑紫中央高校、大野城市にぎわいづくり協議会など、各団体から推薦を受けた代表者と学識者の計8名に、オブザーバーとして県や西鉄などを代表する3名を加えた合計11人で構成しています。会議では、進捗状況に関する情報共有を図るほか、高架下の活用に向けた協議を行っており、年に1から2回程度開催しております。 168: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 169: ◯10番(井福大昌) 2017年の12月議会において、私の質問の中でのお答えとして、商業施設やテナントなどの誘致はコンサルに依頼して市場調査をしているとのことでしたが、現在はどうなっていますでしょうか。  また、大野城のまち歩き案内所やドックラン、アンテナショップ・チャレンジショップについても市民からの意見が出ているので、尊重しながら協議をしていくとのことでしたが、今現在どうなっていますでしょうか。 170: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 171: ◯都市整備部長(西村直純) 市場調査では、まちづくりの専門家や企業などに対してヒアリングを行い、さらに市民アンケートで高架下のニーズ調査を行いました。調査した結果は、高架下利用基本計画の整備方針や、市で取り組むべき事業の選定に反映させています。  市民アンケートやワークショップなど、市民から意見が出された施設のうち、まち歩き案内所につきましては、筑紫中央高校前の高架下に整備を予定しております公共複合施設の中で対応する予定にしています。  また、ドックランやアンテナショップ・チャレンジショップにつきましては、市による直接運営ではなく、民間事業者が運営することのほうがふさわしいと考えられることから、西鉄の整備範囲の中で整備することについて協議しているところでございます。 172: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 173: ◯10番(井福大昌) 分かりました。  では、続きまして、2015年9月議会において、高架下の活用として児童の遊び場の提案に対して研究していくとのお答えでしたが、その後いかがでしょうか。そのほか、スポーツ関連の施設などの構想はありますでしょうか。 174: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 175: ◯都市整備部長(西村直純) 筑紫中央高校前に計画されている公共複合施設におきまして、親子で楽しみ、交流ができるキッズスペースを整備する予定にしています。スポーツ関連施設につきましては、西鉄が整備する場所を、ゲーム性の高いバーチャルスポーツやボルダリング、BMXなど、若い世代の関心が高いスポーツの場として活用できるよう、事業主体の福岡県などにも働きかけをしてまいります。 176: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 177: ◯10番(井福大昌) 分かりました。ちょうどスポーツ施設に関しては、ボルダリングやスリーオンスリーなどの期待の声も上がっているところです。  では、今述べられました筑紫中央高校前、この高架下の整備を、もう少し詳しく聞かせていただけませんでしょうか。 178: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 179: ◯都市整備部長(西村直純) 筑紫中央高校前の高架下におきまして、鉄道高架東側の広い幅員の歩道と高架下とをつなぐ広場の整備を予定しています。この広場を中心として、南北両側の高架下に2棟の公共複合施設の建設を予定しています。  複合施設は、学習やくつろぎのためのスペース、会議などができるスペース、軽食の販売などを行う店舗の整備を予定しております。また、高校前の広場には、筑紫中央高校と地域住民が一緒にイベントができるように、大きな屋根を整備いたします。 180: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 181: ◯10番(井福大昌) 分かりました。校舎も建て替わっておりますので、本当にみんな楽しみにしております。  では、高架完成後のバスルートを含む公共交通ネットワークの再構築の進捗と、電線地中化の進捗を教えてください。 182: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 183: ◯都市整備部長(西村直純) 公共交通ネットワーク再構築につきましては、大野城市地域公共交通計画の令和6年度策定を目指しまして、今年度から学識者や交通事業者、地域の代表者などで構成された地域公共交通会議を設置し、協議、検討を開始しています。この会議の中で、コミュニティバスまどか号の運行方針についても見直しを始めており、西鉄高架化後の交通状況を考慮したダイヤの改正などを検討しております。  さらに、コミュニティバスまどか号の春日原駅への乗り入れについても、春日市及び運行事業者との協議を開始しております。  電線地中化につきましては、白木原駅から下大利駅をつなぐ西鉄高架の東側の市道白木原下大利線で整備を進めることにしており、今年度から工事に着手し、令和7年度までに電柱の撤去を除く整備工事を完了する予定としております。電柱の撤去につきましては、令和8年度から九州電力などの電線管理者が、上空の電線を地中へ切り替える作業を行い、電線の切替えが完了したところから順次行うことにしております。 184: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 185: ◯10番(井福大昌) 分かりました。こちらも市民は楽しみに待っております。よろしくお願いいたします。  それでは、二つ目の大項目に移りたいと思います。皆さんは、ワンヘルスという言葉をご存じでしょうか。これは、動物と自然と人間の命を一体的に大切にしながら、感染症などを防いでいくという取組です。現在、我が国では、少子化、人口減少が問題になっておりますが、世界はその真逆でして、人口爆発によって、今世界人口は80億人に至っており、私が生まれた1970年代には、まだ世界人口は40億人台であったことを考えますと、私のたった46年間の人生で倍近く世界の人口が増えたことになります。  世界人口が増えたことにより、環境破壊は進み、特に森林伐採、その他ジャングルの開拓、南極・北極の氷の融解などは顕著でありまして、そのため近年、未開地の開拓をしたことに由来する未知のウイルスや細菌・病原菌が人類に猛威を振るう現象が増えてきています。ちょうど今、世界を苦しめていますコロナウイルスもコウモリ由来であると言われており、鳥インフルやSARSやMERS、エボラ出血熱も、人獣共通感染症と言えます。  古くは、蚊を媒体にした日本脳炎が猛威を振るった時代がありましたが、皆さんは年間に一番人間を殺している生物は何だと思われますか。僕も素人考えで、サメとか熊とかライオン、ワニなど、直接人間をかみ殺す野獣かと思っていたんですが、調べましたところ、第1位は蚊でした。モスキートですね。続いて、蛇やハエ、巻き貝などが挙げられておりまして、ワニやライオンなど、直接かみ殺す動物はランキングの下のほうでした。  一方で、家畜や愛玩動物であるペットは、人間の生活に欠かすことのできないパートナーであり、アニマルセラピーなど、動物は人間の健康や癒やしにも重要な役割を担っています。何より、動物や植物をいとおしむ精神は、人間の人格形成においてはなくてはならない要素であり、特に子どもたちへの情操教育には大切な役割を果たしています。  ここで、話をワンヘルスに戻しますが、この動物と自然と人間の命を一体的に大切にしながら感染症などを防いでいくというワンヘルスですが、実は2022年現在、この福岡県が世界で第1位のワンヘルス先進都市となっています。  先月の11月12日、13日にも、ヒルトン福岡シーホークにおいて、福岡県ワンヘルス国際フォーラムが開催され、大会本部長の服部誠太郎福岡県知事、日本医師会松本吉郎会長、日本獣医師会藏内勇夫会長をはじめ世界医師会会長、世界獣医師会会長など、世界中の権威者が集まりました。関係者だけで2,000人が来場され、私も大会を見に行かせていただきました。  ここで一つ目の質問です。せっかく今、この福岡県が世界一のワンヘルス先進都市になっている現状、本市はワンヘルスの理念をどう捉えていますか。また、現状で県と連携していることや、今後の展望など、どう捉えているか教えてください。 186: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 187: ◯総合政策部長(橋本成宣) 福岡県では、全国に先駆けて福岡県ワンヘルス推進基本条例を制定し、人と動物の健康及び環境の健全性を一体的に守るための六つの課題への取組の基本方針が示され、本年3月には、ワンヘルスに関する施策を体系的に整理した行動計画が策定されています。  本市は、人と動物の健康と環境を守るワンヘルスの取組の重要性を認識し、本年6月にワンヘルスの推進に関する宣言を行ったところです。  現時点における県との連携については、ワンヘルス事業の周知や、小中学生を対象とした啓発物の配布などを行っています。  今後も、宣言に掲げているとおり、福岡県の行動計画に連携、協力するとともに、ワンヘルス実践施策を積極的に推進することとしております。 188: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 189: ◯10番(井福大昌) 分かりました。前述の国際フォーラムの中で、世界獣医師会のラファエル会長は、「今後、未知のウイルスに人類が襲われた場合は、感染経路の特定や遮断をするなどのために、診察に来た患者に対して、ペットを飼っているかどうかを尋ねてみなければならない。そして、ペットを飼っている場合は、医師は獣医師との連携も必要になってくる」と発言されました。  また、2020年4月5日の西日本新聞の論文記事の中に、ワンヘルスの研究をされている浅川哲郎氏は、「未知のウイルスと対峙する上で、CDCのネットワーク化が重要である」と書かれています。ちなみにCDCとは、米国でいう疾病対策センターのことで、今回ワンヘルスの施策の一つとして、福岡県みやま市に同等の研究施設となる全国初のワンヘルスセンターの中核施設を建設予定です。  このように、ワンヘルスの考えの下、未知の病気に対峙するために医師と獣医師の連携やネットワークというキーワードが重要なファクターとして挙げられております。  本市も、県や国との連携は必要になってくると思いますが、この本市の中には何か所の病院、動物病院がありますでしょうか。今後、そのネットワーク化において、本市が担える役割はどのようなものが考えられるでしょうか。 190: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 191: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) まず、市内の病院、動物病院の箇所数についてですが、現在、病院、診療所が79か所、動物病院が9か所あります。  福岡県におけるワンヘルス実践に当たっての六つの基本方針の一つに、人と動物の双方に感染する人獣共通感染症への対策が掲げられています。その中で、感染を防ぐためには、病原体を保有している動物や食品などの感染源、飛沫感染や接触感染などの病原体が体の中に侵入する感染経路、ウイルスや細菌などに寄生される生き物の三つの要因への対策の必要性が述べられています。  本市としましては、まずこの人獣共通感染症の周知・啓発という観点から県と十分連携を図った上で、かつ、市内の病院や動物病院とも連携を図りながら、市民への情報提供を行ってまいりたいと考えております。  また、未知のウイルスと対峙する際には、現在の新型コロナウイルス感染症への対応と同様に、国内はもとより、WHOをはじめ、世界規模での連携した取組が必要となります。市としましては、国や県、そして病院や動物病院も含めた関係機関と緊密に連携を図りながら、市民に最も身近な行政機関として、市民の命を守ることを第一に考えた対応を行ってまいりたいと考えております。以上でございます。 192: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 193: ◯10番(井福大昌) 分かりました。  同じく国際フォーラムの中で、国連環境計画本部のドリーン氏は、「病原体は気候の影響を受けて様々な耐性を持ち進化を遂げていると述べられました。  現在、本市が取り組んでいる環境保全の取組と、今後の展望について教えてください。 194: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 195: ◯環境経済部長(團野貴夫) 現在、本市が進めております環境保全の取組の主なものとしましては、第一種自然環境保護区域の公有地化、里山の整備・活用、間伐等による森林の保全、環境教育等による周知啓発などがあり、本市の豊かな自然を守るため、ソフトとハードの両面から取り組んでおります。  また、本市は、令和3年2月にゼロカーボンシティ大野城宣言を行い、さらなる地球温暖化防止対策を推進することとしております。  今後の展望につきましては、次期環境基本計画において、ゼロカーボン達成に向けた施策を具体的に定め、計画に沿った取組を進めていきたいと考えております。 196: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 197: ◯10番(井福大昌) 分かりました。  同じく、国際フォーラムの中では、福岡市中央区の舞鶴公園に動物と触れ合うことができるワンヘルスパークがオープンしたことが紹介されました。また、当日のゲストで、タレントの坂上忍さんの犬猫の保護活動などが紹介され、動物愛護の重要性なども発表されました。動物愛護活動をしている私にとって、大変心強い発信でありました。  現在、本市が行っている子どもたちへの動物愛護の啓発や教育は、どのようなものがあるか教えてください。また、本市が進めている地域猫活動など、動物との共生について、ワンヘルスを見据えた今後の展望も教えてください。 198: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 199: ◯環境経済部長(團野貴夫) 子どもたちへの動物愛護教育では、命ある生き物を育てる活動を通して生命を大切にし、生き物や自然を愛する心情を育てる教育を実施しております。動物との共生に関する取組としましては、広報やホームページによる周知、チラシの配布などにより、ペットを適正に飼養し、最後まで責任を持って飼うよう啓発を行っております。  また、飼い主のいない猫については、過剰繁殖による生活環境被害の軽減及び猫の引取り数を減らすことを目的に地域猫活動を推進しております。  これらの取組は、人と動物が共生する社会づくりに寄与するものであり、ワンヘルスの理念と合致するものであることから、今後も引き続き関係団体と協力しながら推進してまいります。 200: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 201: ◯10番(井福大昌) 部長もご存じのとおり、地域猫活動は動物愛護の観点だけでなく、全く反対の犬猫を嫌いな方々、野良猫の被害に遭っている方々などのためにもなる取組です。このワンヘルスの理念で地域猫活動を推進していくためには、年間約80万円ほどの予算では少し足りないかと思いますが、いかがでしょうか。 202: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 203: ◯環境経済部長(團野貴夫) 本市は、地域猫活動の拡大を目指しておりますので、今後団体数の増などにより事業を拡大する必要が生じた場合は、適切に予算の確保を進めてまいりたいと考えております。 204: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 205: ◯10番(井福大昌) 四、五年前まで予算が0円だったことを考えますと、この約80万円でも本当に大きな進歩ではありますが、ただせっかく今福岡が世界一のワンヘルス先進都市ですので、先進都市の名に恥じないため、地域猫活動や動物愛護の予算措置を期待しています。  さて、最後に、福岡県が進めているワンヘルスの取組の中でも注目を浴びているのが、四王寺県民の森のワンヘルスの森指定です。ご存じのとおり、四王寺山は本市と太宰府市、宇美町にまたがっており、私も四王寺山に登ってワンヘルスルートを散策し、管理事務所の所長さんにお話を伺ってまいりました。  ワンヘルスの森ミュージアムでは、とことん大野城のことが紹介されており、世界中の人々に大野城の歴史を知っていただける工夫がなされておりました。  これがその写真です。これは、ワンヘルスミュージアムの外観と入り口の階段の写真です。さらに、中はもう大野城三昧、大野城だらけです。ここからワンヘルスルートの案内板と、そのルートの途中の紅葉です。すごくきれいでした。時間の都合上、スーツのまま登ってしまいまして、汗だくになってひーひー言っているところです。  本市の井上順吾県議のブログによりますと、国際フォーラムに参加した役員さんたちが、四王寺山で記念植樹をし、秋の紅葉を散策され、大変感動されたと投稿されております。四王寺山の山城の歴史は、全国の小中学生の教科書で紹介されており、このワンヘルスの森に全国の修学旅行生を招くことで、大野城の歴史を深く学んでもらえることになると思います。  これは大きなチャンスと思われますが、今後市として福岡県と連携していく展望を教えてください。また、ワンヘルスとともにワンヘルスの森の周知・宣伝の方法も教えてください。 206: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 207: ◯環境経済部長(團野貴夫) 現在、ワンヘルスの森に指定された四王寺県民の森で実施される事業は、地元の大野城市、太宰府市、宇美町のほか、福岡県や福岡県森林組合連合会、四王寺自治会で運営されます四王寺県民の森協議会が行っております。  本協議会では、年5回程度会議が開催され、各種イベントの企画や四王寺県民の森の整備に関する報告等がされております。  ワンヘルスの森は、ワンヘルスの理念を自然の中で実感できる森であるとともに、11月にオープンしたワンヘルスの森ミュージアムで本市のことが紹介されており、多くの方に本市を知ってもらうことができる貴重な地域資源であると認識をしております。  そのため、このワンヘルスの森で実施される事業については、県や関係団体と連携して、積極的に周知を行っていきたいと考えております。  周知に当たりましては、市のホームページや広報紙だけではなく、小中学校への周知や、SNSを活用し幅広い世代に対して発信していくこととしております。 208: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 209: ◯10番(井福大昌) SNSや、インターネットを使っても発信していただけるということでしたが、現状今、庁舎内とかその他施設でのポスターなど、掲示物はどうされていますか。 210: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 211: ◯環境経済部長(團野貴夫) 福岡県ワンヘルス総合推進室からの依頼を受けまして、去る11月12日と13日に開催されました「福岡県“One Health”国際フォーラム2022+FAVA」のポスターを市庁舎内に掲示いたしました。
     今後も、市庁舎並びに市の施設等を活用し、ワンヘルスやワンヘルスに関する様々なイベントの周知に積極的に協力をしてまいりたいと考えております。 212: ◯議長(山上高昭) 井福議員。 213: ◯10番(井福大昌) 分かりました。これは本当に大きなチャンスですので、四王寺の森とともに、このチャンスを逃がさないよう、ぜひよろしくお願いいたします。  来年は、世界が平穏を取り戻せること、そして来年も本市が一層輝く都市になりますことを願いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 214: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後1時44分                  再開 午後1時45分      ──────────────・────・────────────── 215: ◯議長(山上高昭) 再開します。6番、松崎議員。                〔6番 松崎百合子議員 登壇〕 216: ◯6番(松崎百合子) 皆様、こんにちは。松崎百合子です。私は、本12月議会におきまして、住民の権利を守る個人情報保護条例の堅持について質問いたします。  国は、昨年2021年5月、デジタル庁設置法とともに、デジタル社会形成整備法の一括法として個人情報保護法を改正しました。新法の目的は、第1条「デジタル社会の進展に伴い個人情報の利用が著しく拡大していることに鑑み、個人情報の適正な取扱いに関し、基本理念及び政府による基本方針の作成と、並びに、個人情報の適正かつ効果的な活用が新たな産業の創出並びに活力ある経済社会及び豊かな国民生活の実現に資するものであることその他の個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護すること」としています。つまり、個人情報保護に新たな産業の創出や、個人情報の活用が持ち込まれ、官民や地域の枠を超えたデータの利活用を行おうとするものです。  そして、自治体、地方公共団体の個人情報保護制度についても全国的な共通ルールを規定し、一元的に管理監督すると個人情報保護委員会が設置されました。  国の個人情報保護委員会が、本年4月に公表したガイドラインでは、自治体の個人情報保護条例の規定の多くを許容されないと否定しています。個人情報保護制度は、情報公開制度とともに、本市をはじめ自治体が先行して条例を制定し、審議会や住民の参加でチェックし公開してきました。その積み上げが、自治体への住民の信頼につながってきました。例えば、本市条例に、11条(目的外利用及び外部提供)、13条(電子情報処理組織の結合)つまりオンライン接続の制限を定めるなど、厳格にチェックしてきました。  ところが、今回の法改正は、マイナンバー制度の推進とともに、情報の国家管理統合とデータ流通活用を目的に入れて個人情報をオンライン接続し外部提供し、目的外利用をしようというものです。これらを国の委員会は、審議会への諮問は認められないとするのです。そのため、今年度中に個人情報保護条例を廃止し、個人情報保護法施行条例を制定するように自治体に迫っています。条約を制約する国の委員会の姿勢は、地方自治の本旨に反し、個人情報保護制度を危うくするとともに、地方自治を危うくすると言えます。  それでは、最初の質問です。  市は、現行の個人情報保護条例を廃止し、「(仮称)大野城市個人情報の保護に関する法律施行条例」を制定するとの骨子案を出し、11月27日までパブリックコメントを実施しました。その結果はいかがでしょうか。  壇上での質問は以上で、あとは質問席から行います。 217: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 218: ◯総合政策部長(橋本成宣) パブリックコメントを行ったところ、3名の方から11件のご意見をいただいております。現在、内容の確認と市の対応を検討しているところであり、その結果はホームページ等で公表することとしております。 219: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 220: ◯6番(松崎百合子) それでは、条例改正へ向けての今後のスケジュールはどうなっているでしょうか。 221: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 222: ◯総合政策部長(橋本成宣) 今後の手続は、パブリックコメントで寄せられたご意見等を踏まえ、市の方針を定め、個人情報保護審議会にも審議していただき、3月定例会への条例案上程を予定しております。 223: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 224: ◯6番(松崎百合子) 冒頭でも述べましたが、昨年5月に個人情報保護法が改正され、自治体の個人情報保護条例を今年度中に国基準へ標準化することが求められました。本年4月に、国の個人情報保護委員会が公表したガイドラインでは、官民や地域の枠を超えたデータの利活用をするためと、自治体の個人情報保護条例の規定を、許容されないと否定し、条例を廃止し法施行条例を制定するように迫っています。  このような条例を制約する個人情報保護委員会の姿勢は、地方自治の本旨に反し、立法府の意思を軽視するものであり、住民の信頼と地方自治を危うくするものと考えます。市の考えはいかがでしょうか。 225: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 226: ◯総合政策部長(橋本成宣) 「(仮称)大野城市個人情報の保護に関する法律施行条例」の制定については、パブリックコメントでの市民意見の聴取や個人情報保護審議会での審議等を経て改正内容の取りまとめを行うこととしていることから、回答に当たりましては、現段階での市の考え方を基に回答させていただきます。  令和5年4月に施行される「個人情報の保護に関する法律」これ以降は「法」と言いますけれども、この法は、個人情報の保護と、活発化する官民や地域の枠を超えたデータ利活用に対応するため、全国的に統一した共通ルールを法律で設定することを目的に施行されるものであります。  市としましては、共通ルールの下で個人情報保護制度を適正に運用し、個人情報保護が図られる条例制定としたいと考えております。 227: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 228: ◯6番(松崎百合子) 個人情報の保護が図られる条例としていくということを伺いました。  地方分権法により、国と地方は対等の法令解釈権があります。また、憲法は、地方自治の本旨を規定し、自治体は法律の範囲で条例を自主的に制定することが認められています。法の制約の中ではありますが、現行の個人情報保護の水準を低下させないように、地方自治と住民の信頼に自信を持って取り組んでいただきたいと思います。  それでは、3番、新条例の名称について伺います。  骨子案における現行条例の理念、個人の基本的人権の擁護を尊重し法令の範囲で受け継ぐという本市の考え方からも、法施行条例ではなく、個人情報保護条例とすることが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 229: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 230: ◯総合政策部長(橋本成宣) 今回制定する条例は、主に法の規律を補完する内容となっております。本市独自で定める条例という誤解を市民の皆様に招かないようにするため、骨子案でお示ししていますとおり、条例の名称は、「法律施行条例」とする考えです。 231: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 232: ◯6番(松崎百合子) 名称は大変中身を示すものであり、重要です。「法施行条例」では、個人情報保護への市の意思が伝わってきません。  それでは、新法やガイドラインでは名称について、「施行条例」とするように義務づけしているでしょうか。 233: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 234: ◯総合政策部長(橋本成宣) 今回制定する条例の名称を「法律施行条例」とする義務はありません。先ほど申し上げましたとおり、本条例は国の法を補完するもので、本市独自で定める条例とは位置づけが異なります。そのため、そのことが市民の皆様に伝わるよう、名称を「法律施行条例」とする考えです。 235: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 236: ◯6番(松崎百合子) ご回答いただきましたように、「施行条例」とすることは義務ではないということです。そして、多くの市でも「個人情報保護条例」という名前で、新条例の素案を出しております。  新法の附帯決議でも、地方公共団体が条例を制定する場合には、地方自治の本旨に基づき最大限尊重することとしています。現行の、個人情報保護条例の名称が妨げられるものではありませんので、もう一度名称について検討し、名称の堅持をご検討ください。  次、4番です。現行条例、第1条(目的)の自己情報の開示、訂正を求める権利、個人情報の適正な取扱い及び市民の基本的人権を擁護するとの規定は、引き続き明記されることが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 237: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 238: ◯総合政策部長(橋本成宣) 新たに制定する条例の内容については、条例を制定する意義や国の方針等を踏まえ、適切に判断したいと考えております。 239: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 240: ◯6番(松崎百合子) 5番です。個人情報保護審議会について、有識者や住民が行政をチェックする意義を確認し、今後も十分機能するために、同審議会の役割を条例に規定することが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 241: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 242: ◯総合政策部長(橋本成宣) 今回、制定する条例において設置する審議会については、その役割を全国的な共通ルールに反しない範囲で定めることとしています。  内容としては、一般的な運用ルール、今回制定する条例の改正、法以外の法令で規定された事項についての審議等を行う内容で規定するよう考えております。 243: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 244: ◯6番(松崎百合子) 審議会に、今後も一般的な運用ルールや条例の改正等、諮問していかれるということを伺いました。  6番、個人情報の外部提供、目的外利用、オンライン接続など、従来審議会に諮問してきた重要な事柄について、法やガイドラインは諮問を認めないとしています。これらは冒頭で述べましたように、本来なら個人情報保護制度の核心であり、審議会にかけてチェックすべきところです。特に、外部提供についてですが、福岡市では18歳と22歳の若者の名簿を自衛隊に提供するようなことが起きています。今後、諮問ができない中で、市民の個人情報が守られるのか、大変心配されるところです。  法の制約で、今後諮問はできないということですが、審議会に報告し審議会委員が必要と判断した際は、審議会が自発的に行う調査・審議・意見陳述ができるように条例に明記することが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 245: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 246: ◯総合政策部長(橋本成宣) 法第129条の地方公共団体に置く審議会等への諮問の規定は、地方公共団体が附属機関等として設置する審議会が自発的に行う調査・審議・意見陳述を妨げるものではありません。  このため、審議会が自発的に調査・審議・意見陳述ができるようにすることは、条例に規定せずとも、その目的は達せられるものと考えております。 247: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 248: ◯6番(松崎百合子) 審議会の自主的な調査・意見陳述などはできるということで伺いました。  7番です。現行条例7条(直接収集の原則)について伺います。  個人情報は、本人から収集するよう努める責務を負うこと、及び、現在審議会に諮っている例外的な本人外からの取得については審議会に報告し、審議会により調査・審議・意見陳述ができることを条例に規定することが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 249: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 250: ◯総合政策部長(橋本成宣) 法において、個人情報の保有の制限等、利用目的の明示、不適正な利用の禁止、適正な取得について規定されており、個人情報を必要な範囲で適法かつ公正な手段によって収集することになりますので、個人情報を本人から収集するよう努める責務を負うことについて、条例に規定せずとも、その目的は達せられるものと考えております。  また、例外的な本人外からの個人情報の取得について、審議会に報告し、審議会により自発的に調査・審議・意見陳述ができることを条例に規定することについては、審議会が自発的に行う調査・審議・意見陳述を法が妨げておりませんので、条例に規定せずともその目的は達せられるものと考えております。 251: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 252: ◯6番(松崎百合子) 今後も、保有の制限や直接収集の原則等維持されるように、よろしくお願いいたします。  8番、現行条例8条は、差別の原因となり得る事項など収集してはならないとしています。国は、11項目の要配慮個人情報を示していますが、これらはできる限り収集しないよう努める責務を負うことや、その扱いについて安全管理措置を整備すること、また、国の個人情報保護法令の規定にない生活保護の受給や性的指向など不当な差別・偏見の原因となるおそれがある個人情報について、積極的に条例要配慮個人情報として条例に規定し、管理に万全を期することが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 253: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 254: ◯総合政策部長(橋本成宣) 要配慮個人情報の扱いに安全管理措置を整備することは、法における個人情報の保護に直接影響を与える事項を定めるものであることから、条例で独自の規定を定めることは許容されておりませんが、必要な安全管理措置について、審議会の意見等も聞きながら整備したいと考えております。  また、条例要配慮個人情報を積極的に規定することについては、法改正の趣旨が全国的な共通ルールの設定であることに鑑み、骨子案で示すとおり法のとおりとする考えです。 255: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 256: ◯6番(松崎百合子) 審議会とも協議しながらということを伺いました。  9番、個人情報の管理について、1,000人未満も含めて個人情報ファイルを作成及び公表するという市の方針・骨子案は大変評価ができます。  あわせて、目的外利用や外部提供が担当部署だけの判断で行われないよう、個人情報保護担当部署への報告を義務づけ、審議会に報告し、住民への可視化が必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 257: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 258: ◯総合政策部長(橋本成宣) 個人情報の目的外利用や外部提供が、担当部署だけの判断で行われないように、現在は個人情報保護の担当課であるプロモーション推進課が事前に確認を行い、適正に実施できる体制としています。この体制は、今後も維持していきたい考えです。  なお、審議会へ報告する内容については、法の施行状況に関する個人情報保護委員会への報告内容を勘案し、適切に判断したいと考えています。 259: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 260: ◯6番(松崎百合子) 現在も外部提供等、担当部署が確認されているということ、また、今後の審議会の報告についてもご回答いただきました。  10番、住民情報のオンライン結合、デジタル化の進展により、新たな漏えいやシステムの障害、プライバシー侵害などが起きるリスクが高まります。審議会や専門家による検証を積極的に求め、リスクの最小限化に努めるとともに、必要に応じて結合先に対する調査や要請を行うことを条例に規定することが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 261: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 262: ◯総合政策部長(橋本成宣) 先ほどもご回答いたしましたとおり、個人情報の取扱いについて、審議会が自発的に調査等を行うことは妨げられませんが、地方公共団体が調査等を受けることを事実上の要件とするような条例の規定は許容されておりません。  よって、審議会や専門家による検証を積極的に求め、リスクの最小化に努めるとともに、必要に応じてオンライン結合先に対する調査や要請を行うことを規定することは考えておりません。 263: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 264: ◯6番(松崎百合子) 条例への規定は、なかなかいろいろと難しいところがあると思います。審議会が自発的に調査することは可能ということで、積極的に審議会に活動してもらい、調査を含めてリスクを最小限に努めていただきたいと思います。  11番、審議会への諮問や報告事項に関しては、ホームページ等へ公表し、住民への可視化を原則とすることが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 265: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 266: ◯総合政策部長(橋本成宣) 現行条例において、審議会へ諮問した事項や報告した事項に関しては、原則公表としています。今後につきましても、これまでと同様に公表を原則とする考えです。 267: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 268: ◯6番(松崎百合子) 今後も公表されるとのこと、よろしくお願いいたします。  12番、本人以外の代理人による開示・訂正等と請求についてです。  DVや虐待の場合など、開示請求制度の悪用を防止するため、必要に応じて本人の意思確認を行うことを条例に規定することが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 269: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 270: ◯総合政策部長(橋本成宣) 市としましては、DVや虐待に関する事案は様々なケースがあるため、個別に判断する必要があると考えています。  代理人による開示請求等に際し、必要に応じて本人の意思確認を行うことの規定化については、関係部局や審議会の意見等も聞きながら、適切に判断したいと考えています。
    271: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 272: ◯6番(松崎百合子) 適切に、慎重によろしくお願いいたします。  13番、死者に関する個人情報についても、保護と適正管理が必要と考えます。現状と市の考えはいかがでしょうか。 273: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 274: ◯総合政策部長(橋本成宣) 現行条例では、個人情報に生死の区分がないため、死者に関する個人情報についても現行条例の下で保護と適正管理を行っております。法では、死者に関する情報は個人情報に該当しないこととされています。このため、本市における死者に関する情報の取扱いについては、現行の運用状況、法令、国の方針等を踏まえ、個人情報保護審議会の意見等も聞きながら、適切に判断したいと考えています。 275: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 276: ◯6番(松崎百合子) よろしくお願いいたします。  次に、法改正により、自治体は事業者からの申請を受けて住民情報を匿名加工し提供する制度が追加されました。その、行政機関匿名加工情報の提供制度導入に当たっては、判断基準を審議会に諮問して作成し、提案内容を公表し、公益性について慎重に検討することが必要と考えます。市の考えはいかがでしょうか。 277: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 278: ◯総合政策部長(橋本成宣) 行政機関等匿名加工情報の提供制度については、都道府県及び政令指定都市の運用事例、近隣自治体の動向などを調査した上で必要性を検討したいため、今回の導入を見送ることとしております。  このため、本制度に関することにつきましては、現在のところ検討しておりません。 279: ◯議長(山上高昭) 松崎議員。 280: ◯6番(松崎百合子) この匿名加工制度については、附帯決議で市町村は任意となっているので今回見送られたところなんですけれども、今後義務化された場合、公表と慎重な対応をお願いします。  質問は網羅しまして以上ですけれども、今回の質問を通じて私も何回も勉強会に参加して、個人情報制度について勉強したんですけれども、なかなか抽象的で難しく、皆さんには分かりにくかったことと思います。  しかし、この質問を通じて、市の個人情報保護条例に私たちの情報と権利が守られていること、また、新条例においても市が現行条例の理念を尊重し、法令の範囲で受け継いでいくということを確認できました。  個人情報保護条例を決してなくしてはならないと思います。新条例名は、個人情報保護条例の堅持を改めてお願いいたします。  法の制約の下ではありますが、最善の大野城市の個人情報保護条例となりますようにお願いいたしまして、質問を終わります。 281: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。再開を14時30分といたします。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後2時11分                  再開 午後2時30分      ──────────────・────・────────────── 282: ◯議長(山上高昭) 再開します。4番、神田議員。                〔4番 神田徳良議員 登壇〕 283: ◯4番(神田徳良) 皆さん、こんにちは。議席番号4番、公明党の神田徳良でございます。  本定例会におきまして、今回、「誇れるまち、魅力あふれるまち大野城について」と題しまして、3点にわたり質問をさせていただきます。  最初に、高齢者等のためのベンチ設置についてです。  少子高齢化が進む現代社会において、どうやってフレイル予防をしていくか、どうやって健康なお年寄りでいられるか、自分自身が気をつけていくことは当然のことでありますが、いかに行政が高齢者の方に寄り添い、そして市民の皆さんにとって優しい環境の整備ができるかだと思います。朝方や夕方に、健康増進のため、また足腰を鍛えるため、多くの人がウォーキングをしております。疲れたら、ちょっと休憩するところが必要ではないかと思います。  そこで、お尋ねいたします。路線バスとコミュニティバスのバス停に現在、ベンチを設置している数と、ベンチが置けるスペースはあるけれども、まだベンチを置いていないバス停はどれくらいあるかを壇上からの質問としまして、あとは質問席から行います。 284: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 285: ◯都市整備部長(西村直純) 市が管理する道路に設置しているバス停は、西鉄路線バスとコミュニティバスまどか号のバス停があります。西鉄路線バスのバス停が144か所、コミュニティバスのバス停が118か所あり、合計262か所のバス停が設置されています。このうち、現状で運行事業者や市がベンチを設置しているバス停は、西鉄路線バスのバス停で4か所、コミュニティバスのバス停で11か所となっております。  歩道上にベンチを設置する場合は、歩行者の通行空間として有効幅員が2メートル以上確保できること、視覚障がい者誘導用ブロックの妨げにならないことなどの条件を満たす必要があります。この条件を満たし、今現在ベンチが設置されていないバス停は、西鉄路線バスで31か所、コミュニティバスで43か所あります。 286: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 287: ◯4番(神田徳良) バス停は、バスを待つ人だけが利用するものではありません。タクシーを待つ人、また待ち合わせ場所にしている人、高齢者の方などが外出時に気軽に休憩できる場所だったりします。  設置可能なバス停に、今後ベンチを設置する予定はあるか、お伺いいたします。 288: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 289: ◯都市整備部長(西村直純) 本市が平成30年3月に策定した大野城市バリアフリー基本構想では、バスに関するバリアフリーについて、高齢者や障がい者などが利用しやすいバス待ち空間の構築を進めることにしております。  この構想に基づき、設置可能な条件を満たしているバス停については、バス停ごとのバス利用者調査などを行い、必要性が判断された場合は運行事業者などの関係機関と協議を行い、バス停へのベンチ設置について検討したいと考えております。 290: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 291: ◯4番(神田徳良) ぜひともベンチが置けるところには、ベンチ設置をよろしくお願いいたします。  それでは、福岡市のベンチプロジェクトのように、高齢者や障がい者、妊産婦や子連れの全ての人が安全で快適に利用できるよう、バス停だけでなく市内各地域の歩道上や市有地・民有地の道路沿いの場所、公園、公共施設等に、ベンチの設置は可能であるか、お伺いいたします。 292: ◯議長(山上高昭) すこやか福祉部長。 293: ◯すこやか福祉部長(若山純哉) 高齢者をはじめとして、全ての市民が移動途中の休憩や、地域での交流などに利用できるベンチを設置することは、地域の中での外出の促進や、安全で快適な移動ネットワークの形成につながるものであると考えます。  市内各地域に広くベンチを設置する計画は、現時点ではございませんが、今後、地域や道路管理者、施設管理者等関係者と協議を行いながら、誰もが安心して移動できる環境整備に努めてまいりたいと考えております。以上でございます。 294: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 295: ◯4番(神田徳良) お年寄りに優しい、市民に優しい市内全域での環境づくりが、魅力ある大野城市をつくってまいります。ご検討のほど、よろしくお願いしておきます。  次に、市外からの観光客についてですが、お隣の太宰府市は、名所、旧跡、聖地など、たくさんの資源があります。全国的に有名でもあり、年間数百万人の観光客が訪れています。県外で大野城市を語るときは、ほとんどの人が大野城市のことを知らず「福岡市と太宰府の間にあるんですよ」と言うと、大体何となく分かっていただけるような感じです。通過されるだけの大野城から、寄り道してもらえるような何か魅力あるものなどを発信していくことも重要だと思っております。  そこでお尋ねいたします。大野城市の交流人口はどのぐらいあるのでしょうか。また、宿泊・観光施設にはどのようなものがあるかをお伺いいたします。 296: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 297: ◯総合政策部長(橋本成宣) 経済産業省と内閣官房が提供している地域経済分析システムを用いて、平成30年6月から平成31年2月に行ったデータ集計の結果、本市の交流人口は年間で約19万人となっています。  宿泊できる施設としては、公共施設として、大野城いこいの森キャンプ場、民間施設としてグランドエンパイアホテルなどがあります。観光施設は、主なものとして、大野城心のふるさと館、大野城まどかぴあ、大野城いこいの森、北市民プールなどがあります。そのほか、大野城跡、水城跡、御笠の森、善一田古墳群など、日本遺産に認定されている構成文化財などもあります。 298: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 299: ◯4番(神田徳良) 今後、交流人口を増やすための取組は何かあるか、お伺いいたします。 300: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 301: ◯総合政策部長(橋本成宣) 大野城市シティプロモーションビジョンにおいて、本市が進めていくシティプロモーションは、大野城市の住みよさやまちの魅力などを強みと位置づけまして、これらを市内外に積極的に発信していくとともに、多くの人にこのまちとこの地域を心のふるさとと感じてもらえるような取組を進めていくこととしております。  取組の方向性としては、まちの魅力を伝える情報発信力の強化、市内に点在する多くの地域資源を生かしながらまちと人をつないでいく施策の展開、ふるさと大野城の魅力を体験できる事業の展開としており、これらの取組を通じて大野城市のファンを獲得することで、交流人口を増やしていきたいと考えています。 302: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 303: ◯4番(神田徳良) ぜひとも多くのファンを取り込んでいただきたいと思います。  次に、最近コロナ禍の過ごし方の中で、一人キャンプやグランピングなど、楽しむ方が増えているようですが、いこいの森キャンプ場の利用状況はどうでしょうか。コロナ禍前と違いなどあると思いますが、市外からと市内からの利用者数をお伺いいたします。 304: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 305: ◯都市整備部長(西村直純) 新型コロナウイルス感染症の影響が出る直前の、令和元年度の入場者数でお答えいたします。  令和元年度の入場者数は2万1,966人となっており、その内訳は市内在住者が3,147人で全体の14.3%、市外在住者は1万8,819人で全体の85.7%となっています。  令和2年度並びに令和3年度の入場者数は、令和元年度と比較して減少しておりましたが、令和4年度の4月から9月の上半期の入場者数は、令和2年度並びに令和3年度と比較しますと、回復傾向にあります。以上になります。 306: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 307: ◯4番(神田徳良) ありがとうございます。八十数%と、市外から大変多いということで驚きました。今後も続けていただきたいと思います。でも、冬場は利用者数は少ないのではないかと思いますけれども、今一人たき火などを楽しむ方も増えていらっしゃるので、うまく情報発信していけば、冬場のほうも利用していただけるんじゃないかと思います。  それでは、ホテル並みのサービスを野外で楽しむ魅力的なキャンプ場、グランピングが今流行っているようでありますけれども、このいこいの森キャンプ場にも、このグランピング施設が併設できないか、できれば市外から多くのお客様を呼び込むことができると思うんですけれども、いかがでしょうか。 308: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 309: ◯都市整備部長(西村直純) いこいの森キャンプ場は、指定管理者制度による管理運営を行っております。現在の指定管理者の選定では、グランピングの運営を行うことを条件としておりません。そのため、現在の指定管理期間である令和4年度から令和8年度までの5年間に、指定管理者の運営形態をグランピングを含めた内容に変更することは困難であると考えております。  しかし、いこいの森キャンプ場では、ロッジの老朽化や利用者数の向上など、取り組むべき課題も多く残されていることから、今後はグランピングを含めたロッジの長寿命化計画や、キャンプ場の運営方法について調査・研究をしてまいります。 310: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 311: ◯4番(神田徳良) ぜひ、よろしくお願いしておきます。  次に、自然・文化・歴史に触れる道として、また健康のための散策コースとして、大野城トレイルがあると思うのですが、事業内容について詳しく説明をお願いいたします。 312: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 313: ◯都市整備部長(西村直純) 大野城トレイルは、市内各地に点在する自然・文化・歴史などの地域資源を歩いて散策できるルートとしてつなぎ、現地で本市の魅力を体感してもらう事業となります。トレイル事業での体感を通して、ふるさと意識の醸成や教育、健康増進、観光交流などの推進につなげることを目的としています。  大野城トレイルには、善一田古墳や水城跡などの史跡を巡るルート、御笠川や牛頸山などの自然・季節の風景が楽しめるルートなど、全部で七つのルートがございます。 314: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 315: ◯4番(神田徳良) 七つのルート、興味深く歩いてみたいと思う反面、また、何か歩くための魅力ある仕掛けや案内ガイド、伴走者の方がいればとも思います。例えば、フレイル予防のために、高齢者の方が歩き、達成できたら何かもらえるようなイベントがあればいいかなというふうにも思います。  また、ほとんどの方が大野城トレイルの存在を知らないんじゃないかなと思います。認知度を高めるための取組があれば、お伺いいたします。 316: ◯議長(山上高昭) 都市整備部長。 317: ◯都市整備部長(西村直純) これまでに、七つのトレイルルートについて記載した5種類のトレイルマップを作成し、既に約3万2,000部を配布しています。このマップは、まどかぴあなどの公共施設などにおいて配布を行っているほか、市のホームページや広報誌に記事を掲載するなど、周知に努めてまいりました。  また、地域資源である自然・文化・歴史について、市外の方も含め、さらに認知してもらうために、史跡巡りなどのイベントに一部トレイルルートを組み込んでおります。  さらに、ゲーム感覚でトレイルルートを回遊してもらうために、大野城まち歩きツール「ジョークエスト」のミッションに組み込むなど、連携を図っております。 318: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 319: ◯4番(神田徳良) 次に、大野城トレイルに含まれる大野城跡や水城跡などの歴史遺産を活用したウォーキングイベントで案内を行うガイドボランティアの活動内容をお伺いいたします。 320: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 321: ◯地域創造部長(増山竜彦) 本市では、平成23年度に大野城市史跡ガイドボランティアを養成する講座として、山城楽講を創設いたしました。講座の中で、座学や現地研修を受けていただき、講座を卒業された方のうち、現在31名が史跡ガイドボランティアとして登録されております。  ガイドボランティアの方々は、大野城市の市名の由来である大野城跡や水城跡などの市内の史跡を見学に訪れた小中学校の児童生徒や市内外の方々を対象に、史跡などを案内する活動を行っております。  令和4年度におきましては、大野城トレイルのルートを取り込んだ史跡巡りのイベントである「大野城をあるく」と「水城をあるく」や、四王寺県民の森協議会主催の大野城跡森林浴ウォーキングなどでご協力をいただいたところでございます。 322: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 323: ◯4番(神田徳良) ありがとうございます。それでは年間のイベントの参加者数、それから市内外の参加者の内訳、それから年齢層、参加者の感想などがあれば、教えていただきたいと思います。 324: ◯議長(山上高昭) 地域創造部長。 325: ◯地域創造部長(増山竜彦) 令和3年度、令和4年度ともに、「大野城をあるく」「水城をあるく」「御笠の森と日田街道をたずねる」「板付基地の思い出をめぐる」の4件のウォーキングイベントを実施しております。  これら4件のウォーキングイベントの参加者数は、令和3年度が59名、令和4年度は64名でした。参加者の居住地の内訳は、令和3年度と4年度を合わせまして、市内の方が105名、市外の方が18名となっております。また、参加者の年齢層につきましては、60歳以上が約70%、59歳以下が約30%と、高齢の方が多く参加されている状況にあります。そのほか、善一田古墳の石室公開や、梅頭窯跡覆屋公開などの史跡公開事業も実施をしております。  事業に参加されました方の感想としましては、「遺跡の大きさがよく分かった」「丁寧な説明で興味が広がった」などの声が多く寄せられております。以上でございます。 326: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 327: ◯4番(神田徳良) ウォーキングイベントの案内に、「大野城市の日本遺産を巡り、1400年の時を経てなお色あせない、古代の人々の息吹に触れてみませんか」というお誘いの文句があります。ぜひとも、古代の人々の息吹に触れてみたいなと思います。  1350年以上前に築造された国の特別史跡、水城跡は、発掘調査の際、土塁の下部に敷き詰められた枝や葉っぱが、当時のまま鮮やかな緑色から、空気に触れた瞬間、一瞬で茶色になったと聞いております。その場所で、そのような説明を聞くと、先人たちは国を守るため必死に尊い汗を流したのだろうという思いをはせます。また、水城堤防西門から少し上った丘の上に、思水園跡地があります。旧名称では、矢倉という地名で、現在も矢倉廟や矢倉2号公園があり、防衛に重要な役割を果たす監視所として、物見やぐらが立っていたと思われます。そのやぐらが立っていた跡地には、昭和3年に約1万坪の、眺望もよく、美しい庭園を擁した思水園が由布惟重氏によって開園したと、大野城市教育委員会発行の「まぼろしの思水園」に書かれています。  敷地内には6棟の建物があり、宴会場、ビアホール、お土産販売の店、コイ料理を中心とした食堂、展望所、休憩所などが建ち並び、新池、松尾池では小舟を浮かべコイ釣り大会、観月会、ホタル見会、花火大会、園遊会と、多くのイベントが行われていたと当時の新聞に掲載されています。また、イベント成功のため、新聞社や鉄道会社とも協力し合っていたようでございます。  大野城市のウォーキングイベントも、工夫を凝らし、食事・音楽・芸術などを含む感動体験ができる「大野城ぶらぶら博」などを企画されてはどうかと思います。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。  次に、大野城がたどってきた歴史・文化・自然・人物など、大野城のすばらしさや奥深さをもう一度見詰め直すとともに、新たな魅力にも目を向けて、ふるさとを愛する心を醸成し、すばらしき大野城を知り発信してもらえるような、大野城検定のようなものができないかをお伺いいたします。
    328: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 329: ◯総合政策部長(橋本成宣) まちの魅力を発見、再認識することは、郷土愛を育むことにつながるため、大野城検定はその一環として有効な手段の一つと考えます。地域資源を集約し、効果的な発信と活用を行うことで、にぎわいづくりに資することを目的としている一般社団法人大野城市にぎわいづくり協議会とも連携しながら調査・研究するとともに、郷土愛を育む取組として検討してまいりたいと思います。 330: ◯議長(山上高昭) 神田議員。 331: ◯4番(神田徳良) ぜひともしっかりとご検討のほうをお願いいたします。  最後に提案ですが、大野城検定に加え、ご当地かるた、大野城かるたを作り、大野城の史跡や物語、魅力あるものを題材に、幼稚園・保育園、小学校などでかるた大会などを開催すれば、子どもたちが大野城のことをもっと身近に感じられるのでないかと思いますので、これもぜひご検討のほう、よろしくお願いいたします。  そして、大野城検定に親子で挑戦すれば、家庭の中で盛り上がり、親子のコミュニケーションづくりにもなります。小学校、中学校で検定を開催すれば、郷土を愛する心を育み、郷土に誇りを持つことができるようになります。郷土愛を育むといっても、知ることから始まります。郷土愛を持った子どもたちが大人になったとき、大野城発展のために、また古代の人たちが国を守ったように、大野城をしっかり守り、発展させてくれることでしょう。  作成の際には、他市に劣らないような、羨まれるようなものをつくっていただきたい、また、市内外から大野城検定にぜひ挑戦したいと思うような仕組みづくりをお願いしたいと思います。よいものをつくっても、受ける人がいなければ意味がありません。そこのところもよろしくお願いいたします。  そして最後に、試験に挑むのは当然私たち議員であり、市職員の皆様方であります。全員が1級を取るまで共々に挑戦し続けていきたいと思います。よろしくお願いいたします。  以上をもちまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 332: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後2時55分                  再開 午後2時56分      ──────────────・────・────────────── 333: ◯議長(山上高昭) 再開します。14番、平井議員。                〔14番 平井信太郎議員 登壇〕 334: ◯14番(平井信太郎) 皆さん、こんにちは。議席番号14番、自民党市議団、自民大野城所属の平井信太郎でございます。  12月定例会におきまして、スポーツ公園実現に向けての整備について質問をいたします。  私は、平成30年6月議会において、牛頸ごみ処理場跡地の有効活用について、多くの市民の皆様が待ち望むスポーツ公園実現に向けて一般質問をいたしました。それから、4年半の月日が経過し、その間の進捗状況がどのように進展したのか、そして、牛頸ごみ処理場跡地周辺にどのような環境の変化があったのかを検証いたします。また、私がスポーツ公園実現に向けて調査を行ったところ、管理を行っている大野城太宰府環境施設組合の存在の意義に疑問を持ちましたので、併せて質問いたします。  それでは、質問に入ります。牛頸ごみ処理場跡地の有効活用についてですが、ごみ焼却場は日本全国各地に数多く存在します。そして、牛頸ごみ処理場跡地のような役割を終えた最終処分場跡地も数多く存在します。  そこで、役割を終えたごみ処理場跡地を有効的に活用している他自治体の事例はありますでしょうか。あれば教えていただきたいと思います。  以上、壇上からの質問を終わり、あとは質問席にて質問をいたします。 335: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 336: ◯環境経済部長(團野貴夫) ごみ処理場跡地の活用方法としましては、広く住民に利用してもらえる公園等の用地としている事例が、福岡市をはじめ、全国に多数ございます。 337: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 338: ◯14番(平井信太郎) そうですね、福岡市西区のほうにもあると聞いております。  それでは、これから大野城太宰府環境施設組合についてお尋ねをします。  大野城太宰府環境施設組合の概要についての説明をお願いします。現在、どのような仕事を行っているんでしょうか。 339: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 340: ◯環境経済部長(團野貴夫) 大野城太宰府環境施設組合では、緑・廃木材のリサイクル事業や、最終処分場及び大野城環境処理センター周辺の環境測定調査等を行っております。 341: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 342: ◯14番(平井信太郎) 今、説明がありました緑・廃木材のリサイクル事業は、私も年に1回は自宅の木の枝とかの処理で使用しておりまして、助かっている事業であります。  大野城太宰府環境施設組合で行っている緑・廃木材のリサイクル事業についてお尋ねをいたします。  まず、緑・廃木材のリサイクル事業の採算状況、黒字なのか赤字なのか、これをお尋ねいたします。 343: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 344: ◯環境経済部長(團野貴夫) 緑・廃木材のリサイクル事業は、焼却処分するごみを減らし、資源として活用することを目的として実施をしております。  令和3年度は、年間で処理費用が約4,500万円、組合で徴収する処理手数料が約2,300万円となっており、リサイクルに必要な費用を徴収する手数料では補えていない状況でございます。 345: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 346: ◯14番(平井信太郎) 公共性がある事業ですので、採算はそんなに取れないと思いますけれども、今のご説明では、令和3年度は年間で処理費用が約4,500万円、組合で徴収する手数料(収入)が約2,300万円、ということは、単純計算ですけれども、2,200万円の赤字ということが分かりました。  そこで、採算が取れていない緑・廃木材のリサイクル事業は、今後どのような運用を考えているかお尋ねします。 347: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 348: ◯環境経済部長(團野貴夫) 緑・廃木材のリサイクル事業は、本市が目指しますゼロカーボンシティに必要な取組であるとともに、焼却処理に要する費用の削減にもつながる重要な事業であると考えております。 349: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 350: ◯14番(平井信太郎) もし、緑・廃木材のリサイクル事業を、例えば民間委託でも行政による適切な指導を行うことで、本市が目指すゼロカーボンシティの実現は可能ではないでしょうか。  次に、緑・廃木材のリサイクル事業は、本市2名の職員と太宰府市職員の1名が管理を行っております。経費削減のために民間委託はできないんでしょうか。 351: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 352: ◯環境経済部長(團野貴夫) 緑・廃木材のリサイクル事業に関する収支改善については、現在、組合において処理方法の見直しを検討しているところでございます。  職員体制につきましては、組合において全体業務と将来の在り方を見据えた上で、必要に応じ検討すべきものであると考えております。 353: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 354: ◯14番(平井信太郎) 検討はしていただくんですけれども、緑・廃木材のリサイクル事業の経費削減、及び職員体制の将来の在り方を今の回答では検討するということでございます。  いつ頃までに方向性を示すのか、お尋ねをいたします。 355: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 356: ◯環境経済部長(團野貴夫) 緑・廃木材のリサイクル事業の収支改善につきましては、既に事例等の調査も行われておりますので、早期に考え方が示されるものと考えております。  職員体制の将来の在り方につきましては、リサイクル事業だけではなく、全体的な組合事業について検討する必要があります。また、それを示す時期等につきましては、組合で検討し判断されるものであると考えております。 357: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 358: ◯14番(平井信太郎) ぜひ、検討を進めていただきたいと思います。緑・廃木材のリサイクル事業については、民間業者への業務委託を含め、検討を進めていただければと思います。  それでは、次に、環境測定及び太宰府北寿苑についてですが、施設での環境測定で現在の水質等の環境測定の結果はどのような状況であるか、お尋ねをいたします。 359: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 360: ◯環境経済部長(團野貴夫) 環境処理センター内には、昭和55年から平成17年まで埋立てを行い、平成22年に廃止している既設最終処分場と、平成16年から平成25年まで埋立てを行いました施設最終処分場があり、現在いずれの施設も水質検査を実施しております。  既設最終処分場の水質検査結果は、いずれの調査項目においても国が定める環境基準値内で推移をしております。新設最終処分場の水質検査結果は、令和3年度に、水素イオン濃度が2回、生物化学的酸素要求量が3回基準値を超えましたが、その後は基準値内で推移をしております。 361: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 362: ◯14番(平井信太郎) 今、説明があったとおり、あそこの処分場には既設と新設の処分場があります。既設最終処分場についての水質検査の結果を詳しく説明をお願いします。 363: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 364: ◯環境経済部長(團野貴夫) 既設最終処分場の水質調査結果は、水素イオン濃度や大腸菌群数などの生活環境に係る有害物質等となる8項目の測定を毎月実施し、アルキル水銀や鉛などの人の健康に係る有害物質等となる14項目の測定を年2回実施しております。  いずれの調査項目においても、国が定める環境基準値内で推移をしております。 365: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 366: ◯14番(平井信太郎) 前回、平成30年6月の一般質問で、同じような水質検査の質問を行いました。測定結果は基準を満たしているとの回答でありました。4年半の前の回答も、同様な回答でありました。  基準を満たして何年経過しているでしょうか。また、いつまでをめどに環境測定を行う予定でしょうか。 367: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 368: ◯環境経済部長(團野貴夫) 既設の最終処分場につきましては、既に平成22年11月に施設廃止が行われており、その後も特に問題なく推移をしております。  一方で、新設最終処分場は、基準値内での推移が現時点でまだ約1年間しか継続していない状況でございます。なお、2年以上の期間、基準値内で推移し、何も問題がなければ、最終処分場廃止の手続が開始できることとなっております。  環境測定につきましては、地元の4区(牛頸、若草、平野台、月の浦)と組合、構成市でございます大野城市及び太宰府市にて締結します環境処理センター施設に関する協定書に基づき、組合が実施をしているものでございます。  このため、いつまで測定を行うのかにつきましては、組合が関係者との協議も踏まえ判断するため、現時点で明確な期日等をお答えすることはできませんが、市としましては、現在行っている環境測定は周辺住民の安全安心に関わるものであり、現状では継続して実施する必要があるものと考えております。 369: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 370: ◯14番(平井信太郎) 今、2年以上の期間基準値以内で推移し、何も問題がなければ最終処分場廃止の手続が開始できると答えられました。そして、環境測定につきましては、地元4区との協定に基づき実施しているとの回答でございますが、既設最終処分場については環境基準を10年以上クリアしているという事実があります。  早急に地元と打合せを行い、環境測定を廃止する方向で話し合うべきではないでしょうか。環境基準を10年以上クリアしていることで、環境測定費用は無駄であり、廃止してもよいと思いますが、いかがでしょうか。 371: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 372: ◯環境経済部長(團野貴夫) 環境測定については、施設の管理状況を確認するとともに、周辺住民の皆さんが安全安心に生活できるように行っているものであり、測定する項目も地元と協議しながら定めております。  環境測定の廃止につきましては、関係者の皆様のご意見を聞きながら十分に協議し進めなければならないものと考えております。 373: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 374: ◯14番(平井信太郎) そうですね、早急に地元との環境測定の廃止について、関係者との協議を早く進めていただければと思います。  それでは、次に、太宰府北寿苑跡地についてお尋ねをいたします。  太宰府北寿苑というのは、太宰府市にあった火葬場で、平成21年(2009年)3月に廃止されました。現在、稼働している火葬場、筑慈苑の前の施設になります。13年前に廃止された施設の太宰府北寿苑跡地ですが、大野城太宰府環境施設組合管轄の太宰府北寿苑跡地は、現在どのような管理を行っているんでしょうか。 375: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 376: ◯環境経済部長(團野貴夫) 太宰府にございます北寿苑跡地の管理につきましては、現在年2回の草刈りを行っております。あわせて、大雨や台風時など異常がないか、適宜組合職員が巡回をしております。 377: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 378: ◯14番(平井信太郎) 年2回の草取りや、災害が発生するおそれがあるための巡回点検などというお答えなんですけれども、廃止されてもうかなりこれをずっとやられておるわけなんですね。本当に無駄だと思います。  北寿苑跡地の維持管理を続けることは、我々大野城市にとって負担が大きく、メリットはほとんどないと思いますけれども、今後どのように考えていますでしょうか、お尋ねです。 379: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 380: ◯環境経済部長(團野貴夫) 北寿苑跡地の将来的な利用について、主体的に検討するのは、土地を所有しております組合であり、また、検討に当たっては所在地である太宰府市及び周辺住民の意向を尊重しながら進める必要があると考えております。 381: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 382: ◯14番(平井信太郎) 私は、令和元年度と令和2年度の2年間、大野城太宰府環境施設組合の委員でございました。そして、議選監査員として、不要と思われる北寿苑跡地の処理について監査を行うたびに指摘を行ってまいりましたが、いまだに進んでいないのが現状であります。  その後、太宰府市と北寿苑について協議を行ったんでしょうか。 383: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 384: ◯環境経済部長(團野貴夫) 市としましては、北寿苑の跡地利用について、組合との会議等の中で進捗を確認しております。組合としましても、早急に太宰府市及び周辺住民との協議が整うよう、取り組んでいくと聞いておるところでございます。 385: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 386: ◯14番(平井信太郎) それでは、大野城太宰府環境施設組合の今後についてお尋ねをいたします。  大野城太宰府環境施設組合設立時の目的は何か教えてください。 387: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 388: ◯環境経済部長(團野貴夫) ごみ焼却施設の設置、管理及び運営に関する事務を共同処理することを目的として設立されました。その後、焼却施設の解体に伴い、平成31年4月に規約を改正し、現在は最終処分場及び剪定枝葉、刈草、廃木材等の受入れ施設の設置、管理及び運営に関する事務を共同処理することを目的としております。
    389: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 390: ◯14番(平井信太郎) 平成28年にごみ焼却施設は廃止し、現在は春日のクリーン・エネ・パーク南部に移管しております。また、最終処分場は平成25年に埋立てが完了し、約10年経過しております。  当初の目的というのは、私が思うにごみを焼却する施設ですが、この当初の目的は達成されたのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 391: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 392: ◯環境経済部長(團野貴夫) 当初の目的でありましたごみの焼却処分は、現在行っておりませんが、緑・廃木材のリサイクル事業、環境測定調査等を行っております。  緑・廃木材のリサイクル事業は、廃木材や剪定枝等を集積し、堆肥等の原材料として有効活用することで、燃えるごみの排出量を減らし、その結果、ごみの焼却による二酸化炭素の排出抑制にもつながるため、ゼロカーボンシティを目指す本市としましては、今後も必要な事業であると考えております。  また、環境測定調査については、新設最終処分場において、直近1年間は基準値内の数値を継続しているものの、基準値に近い数値も記録されており、今後も注視が必要な状況であることから、現状で組合の目的が達成されたものとは考えてはおりません。 393: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 394: ◯14番(平井信太郎) 先ほども申し上げましたけれども、主な目的はもう達成されていると思うんですよね。現在の大野城太宰府環境施設組合は、大野城市民にとって以前よりメリットは少ないと思われます。  今後、どのように施設運営を考えているのか、お尋ねをいたします。 395: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 396: ◯環境経済部長(團野貴夫) 現在、組合が行っております緑・廃木材のリサイクル事業は、資源を有効活用することで、ゼロカーボンを達成するために重要な循環型社会の形成に寄与するだけではなく、市民の皆様にリサイクルの重要性を意識していただくためにも必要な事業でございます。  今後の施設運営の在り方につきましては、現在行っている事業の状況等を見ながら、改善すべき点をしっかり把握し、組合と構成市の3者で検討すべきものであると考えておるところでございます。 397: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 398: ◯14番(平井信太郎) ぜひ、構成市である大野城、太宰府それと組合の3者で十分、早急に検討すべきものと私は思います。  大野城太宰府施設組合の役目はある程度果たしたんだから、もうそろそろ解散を視野に入れて考えるべきではないかと私は思いますが、いかがでしょうか。 399: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 400: ◯環境経済部長(團野貴夫) 現在のところ、組合の解散等について検討は行っておりません。当面、現在行っている緑・廃木材のリサイクル事業の採算性の向上や、管理している施設を適切に管理し、市民の安全安心を確保することが必要でございます。  組合の将来的な在り方につきましては、組合で実施すべき事業等を整理した上で、組合と構成市の3者で十分な検討が必要であると考えております。 401: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 402: ◯14番(平井信太郎) 先ほど壇上でお話ししましたとおり、焼却場跡地を有効利用している自治体をお尋ねしましたけれども、そのときはやはり焼却場跡を解散して有効利用をしているという流れになるとは思うんですけれども、一般的な話なんですけれども、大野城太宰府環境施設組合と同様の解散手続を知りたいと思いますので、説明をお願いいたします。 403: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 404: ◯環境経済部長(團野貴夫) 組合及び構成市で、組合所有の財産の処分や事業の継承等を協議し、その内容を組合議会で決定いたします。その後、構成市議会の承認を得た上で、都道府県知事に届出をするということになります。 405: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 406: ◯14番(平井信太郎) 了解いたしました。早急の組合そして大野城市、太宰府市の3者で協議を実施されることを望みます。  では、次に、焼却場跡地の有効利用について質問をいたします。  4年半前の、先ほど言いました平成30年6月の一般質問での執行部の回答は、焼却場跡地利用については太宰府市と協議、環境保全委員会での合意、周辺住民の理解を得た上で、市民に愛され親しまれるような跡地利用の計画について検討するとの回答でありました。  その後、4年半経過しておりますが、この進捗状況はいかがでしょうか。 407: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 408: ◯環境経済部長(團野貴夫) 組合所有地の将来的な活用計画につきましては、既設最終処分場だけを切り離して検討するのではなく、北寿苑跡地及び新設最終処分場も含め、全体的な活用計画を検討する必要があります。  また、検討に当たっては、各施設周辺の住民の意向や、構成市との協議も必要となります。  本市としましては、既設最終処分場の跡地利用について、地域から要望があることを組合、太宰府市と共有しており、引き続き有効な跡地利用が図れるよう組合との協議を進めてまいります。 409: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 410: ◯14番(平井信太郎) 前回の一般質問で、私は焼却場跡地1万7,000m2の有効利用を提言いたしました。この土地を利用することにより、今まで本市ではできなかった硬式野球の試合ができるようになり、サッカー場であれば2面取れる本市で唯一の広大な土地であります。ほかにはありません。また、軟式野球では2面、ソフトボールでは4面、グランドゴルフ場としても4面で試合をすることが可能である土地であります。  もし、ここにスポーツ公園ができれば、市民の皆さんがスポーツに携わる機会が増え、青少年の育成にも大いに役立つことは間違いないところです。スポーツ公園は、多くの市民の方々の願いであります。焼却場跡地は、近い将来、スポーツができる最適な公園になると思われますが、スポーツ公園は最短でいつ頃できるでしょうか。 411: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 412: ◯環境経済部長(團野貴夫) 最終処分場を含め、大野城環境処理センターの敷地については、組合所管の財産であり、本市の意向のみで整備方針や内容等の計画、その時期等について決定できるものではございません。  引き続き、組合、太宰府市と情報の共有・調整を図りながら、周辺住民の意向等も踏まえ、施設全体の将来像について協議を進めていきたいと考えております。 413: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 414: ◯14番(平井信太郎) 令和4年度の大野城太宰府環境施設組合の当初予算は、1億2,000万円強であります。2名の本市の優秀な職員が常駐しております。そして、多くの税金が投入されています。今から、今回の私の質問の概要を五つ述べさせていただきます。  一つ目は、緑・廃木材のリサイクル事業の不採算性、2,200万円の赤字であるため、民間業者に委託するべきではないでしょうか。  2番目、既設最終処分場の環境測定の無駄。既設最終処分場の水質検査結果は、いずれの項目においても国が定める環境基準値以内を10年以上クリアしております。新設分を除いて、環境水質測定は見直すべきではないでしょうか。  3番目、北寿苑跡地の維持管理の無駄。13年間もの長期にわたり、何も利用価値がない施設等に税金を投入しておりますので、早急に民間に売却し、処分するべきではないでしょうか。  4番目、大野城太宰府環境施設組合は、当初の目的は達成していると思われますので、今後は早急に組合の解散を視野に入れ、取り組むべきではないでしょうか。  5番目、多くの市民の方々が、新たな広いスポーツ公園を望まれていることであります。これまでの経緯を踏まえ、井本市長に見解をお伺いいたします。 415: ◯議長(山上高昭) 井本市長。 416: ◯市長(井本宗司) それでは、お答えをいたします。大野城太宰府環境施設組合では、現在設立当初の目的であるごみの焼却処理は行っておりませんが、緑・廃木材のリサイクル事業や、最終処分場の浸出水調査等の重要な事業を実施いたしております。  緑・廃木材のリサイクル事業は、先ほどもお話がありましたように、本市が目指すゼロカーボンシティに必要な取組でもあり、最終処分場の浸出水調査についても、市民の安全・安心に関わる重要な事項であることから、今後も継続して行う必要があるものと考えております。  一方で、組合の施設運営、財産の有効活用等将来的な在り方につきましては、まさに検討すべき時期に来ていると思います。検討に当たりましては、太宰府市や地元の皆さんとの調整を図り、協議を進めなければなりません。  本市としましては、ご提案がありましたスポーツ公園としての活用も選択肢の一つとして、市民の皆さんに喜んでいただける有効活用について、協議をしてまいりたいと考えております。以上です。 417: ◯議長(山上高昭) 平井議員。 418: ◯14番(平井信太郎) 市長、どうもありがとうございました。前向きな回答と解釈いたします。市長もおっしゃった、市民の皆様に喜んでいただける有効活用ということで、これからもよろしくお願いいたします。  多くの市民の方々が、スポーツ公園の実現を待っておられます。私も、地元の南地区はもちろん、他の地区の方々にも声をかけて、一刻も早くスポーツ公園の実現に向けて努力してまいりたいと思います。  結びにはなりますが、今年も残すところ、あと2週間あまりになりました。まだまだコロナの影響があり、予断を許さない状況が続いております。また、インフルエンザや風邪などに注意されて、年末年始を皆さん元気で乗り切っていただければと思っております。  市長をはじめ、執行部の皆さん、今年1年大変お世話になりました。ありがとうございました。皆さん、よいお年をお迎えください。以上で私の一般質問を終わります。 419: ◯議長(山上高昭) 暫時休憩します。      ──────────────・────・──────────────                  休憩 午後3時26分                  再開 午後3時27分      ──────────────・────・────────────── 420: ◯議長(山上高昭) 再開します。11番、関井議員。                〔11番 関井利夫議員 登壇〕 421: ◯11番(関井利夫) 皆さん、こんにちは。今議会、一般質問最後の順番になりました。議席番号11番、会派自民まどか所属の関井利夫です。  私は、今12月定例会におきましては、市内施設等への案内について質問します。  今年は、大野城市市制施行50周年の年であり、12月4日にその式典も盛大に行われたところです。年度初めの4月1日のオープニングセレモニーから、たくさんの行事、イベントがありました。また、冠のついた団体のイベントも多く行われ、それぞれが企画内容にて大野城市にお住まいの方以外にも、市内外から多くの人が集まっています。  さきの、まどかマルシェには約13万5,000人、おおの山城大文字まつりには約7万7,000人、まどかフェスティバルには約5万人と、その参加人数が公表されていました。いずれも、大成功裏に終わったものと思われます。  現在の大野城市は、シティプロモーションの成果や各事業・イベントの影響にて、県内でも大きくその評判を聞くことができるようですが、一方で市外から来られる方々にとって、地理的に、またその案内や方向を示すべき掲示など、分かりにくいという声を聞くこともできます。  エピソードですが、今となっては相当昔、九州縦貫自動車道の開設当時、最寄りのインターチェンジの看板が、今と違って「大野城」という記載がありました。下に「太宰府方面」となっていたようですが、その当時、遠方から来られた車が、位置が分からなかったんでしょう、「太宰府インターチェンジ」と変更されたことがあったようです。  正確に申しますと、私も記憶が定かでなかったので調べていただきました。このような表示があったのは間違いなく、下り方面で確かに「大野城出口」というのがあったということです。これがやっぱり分かりにくいということで、「太宰府インターチェンジ」に変更になったと。それから、平成10年に都市高速が開通のときに、「大野城市」から「都市高速」というように表示が変わったようです。  いずれにせよ、当時この土地に生まれ育った私としては、大きな屈辱に似た感情を覚えたものでした。太宰府とは違うよと、ここは大野城市だということを覚えたものです。  その頃と違って、現在の大野城市は、いろいろな方面で特色を出しながら成長も遂げた模様です。行政の出す方向性と市民とが一体となり創造してきたものと、誇らしくもあります。少し褒め過ぎになりますが、今回の一般質問においては、私はいつも気になっているところをテーマに選んでいるわけですが、その充実した、より充実しようとする地域全体に関わる施設、歴史的な地理や場所への案内が適切に行われているか、またその経過や決定の工程、機関に関して問いたいと思います。  まず、案内や誘導等に係るサインの設置について計画があると思うが、計画の所管課と現物の設置・管理を行う所管課との連携など行われているのはどういうものなんでしょうか。  壇上での質問は以上とし、質問席でさらに質問を続けます。 422: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 423: ◯総合政策部長(橋本成宣) 本市では、公共施設を有効に活用し、市民の利便性を高めるため、平成9年3月に大野城市サイン基本計画を策定し、案内や誘導に係るサインに主眼を置き、サイン整備に取り組んできました。  その後、災害時の避難誘導のサインやユニバーサルデザインへの配慮など、サイン基本計画策定後の社会情勢が大きく変化してきた状況に対応するために、平成31年3月に本計画の見直しを行っております。  本計画の対象となるサインは、公共施設の案内や誘導に主眼を置き、市境サイン、施設誘導サイン、案内サイン、避難サインとしております。  また、公共施設の管理者や公園管理者が施設の敷地内に設置するサインや、マナー等の啓発サイン、その他の標識・案内板などについては、本計画の適用を促すサインとして位置づけ、設置に当たっては計画の所管課とサインの設置・管理を行う所管課とで連携を図っているところです。 424: ◯議長(山上高昭) 関井議員。 425: ◯11番(関井利夫) 分かりました。案内やサイン、そしてその範疇に啓発を促進するサインや標識、掲示物など、目的・用途によってその種類が分かれていて、その内容で所管課が連携し管理されているとのこと。  そしてここで、大野ジョー君を使った迷惑防止の看板についてお聞きします。  皆さんも、お車で通ったことがあると思いますが、大野ジョー君を利用しての迷惑防止等の啓発看板、正確には「まちぴか市民運動実施中」という看板をお見かけになったことがあると思いますが、自動車で走っているとすごく視認性が高く、その表示内容もシンプルで記憶に残るというか、すごく効果があるものといつも思っております。まちぴか市民運動は、今や至るところで清掃作業が行われていて、市民の皆さんに広く伝わって評判の運動となっているようです。ごみなどが散乱している箇所も、随分少なくなっているのではないでしょうか。  この、普通標識に使われているような場所、このような看板が市内に何か所設置されていますでしょうか。 426: ◯議長(山上高昭) 環境経済部長。 427: ◯環境経済部長(團野貴夫) 迷惑行為防止の啓発看板は、ポイ捨ての多い場所や交通量の多い場所など、看板設置によって効果的な啓発ができる場所を選定し、市内6か所に設置をしております。  啓発看板の設置によって、迷惑行為をしない、させないという市民の迷惑行為防止に対する意識の醸成や、モラル・マナーの向上はもとより、本市を訪れる方に対しても、クリーンシティおおのじょうの取組をアピールすることにも寄与していると考えております。 428: ◯議長(山上高昭) 関井議員。 429: ◯11番(関井利夫) 分かりました。私もそう思います。  私が、今回質問にこのテーマを選んだのは、先ほど冒頭にも述べましたように、その案内の内容や啓発などの情報に応じた設置、作成、掲示といった総合的な管理がなされているかを考えたのでした。所管課では効果がある、例えばこのまちぴか運動の場所の6か所は、すごくいいところにありますし、その効果も出ているんだろうと思いますが、この場所自体が資産であり財産であると思うんです。これをパーマネント、いわゆる、長い間同じものが掲示されていることの管理についてお聞きしたいわけです。  例えば、市庁舎の横の垂れ幕というんでしょうか、縦断幕というんでしょうか、あるテーマに沿ってある時期それをかけますよね。で、また違うことがありましたらそれを替える、いわゆるそれが現在では簡単にできるように、デジタルサイネージに代わってきているわけですが、固定物をずっと永久的にあそこというのはもったいなくないですかということです。  例えば、災害時に東コミュニティセンター、北コミュニティセンター、総合的にデザインが統一されて見やすいんですが、いかんせんサイズが小さい、分かりにくい。大きいところにあるので見やすいということになるんでしょうが、そういう市内案内や誘導サイン計画など様々な案内物を含み検討される組織、機関があるべきと考えます。いろんなもののプライオリティを考えてほしいわけです。各所管課は、プライオリティの中で挙げてきますので、それを採用するというのがサイン計画だと思いますが。  確認します。まちぴか市民運動実施中の看板は、よくできていて、その効果も絶大です。しかし、視認性の高い設置場所の掲示が最優先だろうかと考えるところが欲しいのです。地震や災害時に使えて効果的な設置場所はほかにありますでしょうか。また、その内容の吟味はどうか。プライオリティとパーマネントを考えてほしいなと思います。現在のサイン計画に総合的な観点を入れるべきだと考えるわけです。  では次に、JR大野城駅における市内施設などの案内や、PRの掲示などについてお聞きします。  現在のJR大野城駅における市内の施設への案内の在り方について、数年前になりますが、日経ビジネスの住みやすい街評価にて、大野城市はベスト3、いやベストにもなったことがありました。その評価を得ることがありましたが、そのときにも市の様々な施策などに加えて、地の利つまり位置、そして交通の便などが大きな要素であったと記載されたように思います。空港などへの距離も近く、高速道路への出入口も近く、西鉄白木原、西鉄天神大牟田線、JRが並行して走っている、こういう地の利にあったもののポイントも高かったように思います。  そして今年、西鉄白木原駅は、長年の計画が実現し、高架となり注目度も上昇し、周辺の開発も順次進められ、より充実されることと思いますけれども、それに反してJR大野城駅は少し寂しいように思います。我がまちの名前がついている大野城ですよ。西鉄は、天神大牟田線ですので、線路は天神から大牟田までなんです。JRは極端に言えばジェーもついているわけですから、JR大野城駅は遠方から帰る方にとっても、もう少し大事にしてもいいんじゃないかと思います。  JR大野城駅は、快速電車も停車する駅であり、その利便性もあり、市外から大野城市に来られる方々の玄関となり得る駅でしょう。しかし、分かりやすい市内施設などへの案内が不足しているように思います。いや、ほとんどないように思います。駅東には、まどか号の発着がありますが、施設等への案内がなく、困っておられる方がいるようです。  また、西側も、春日方面のように思われますが、南地区より西鉄バスの発着があり、れっきとした大野城市内です。少し大げさですが、歴史資産の所在によりニックネームで、西口を須恵器窯跡側、東口を善一田古墳群側などと呼ばれるのもPRになるのではないでしょうか。我々は分かっていますが、遠方から来た人にはこっちだなということで目印になるかと思います。  駅の改札口への階段の側壁などに、いろんな情報を与えることなどができれば、大きな構築物など造らなくてもできるのではないかと思います。  西鉄白木原駅では、内側壁面にプレートを埋め込む事業が展開されるようです。階段のスチールでできているところですが、お金をかけなくても今だったらフィルムに印刷することはすぐできると思いますから、歴史的なものを地理的に並べてもいいし、少し考えればできるのではないかと思います。  現物は、時刻表が一部使っていますが、ほかは全然空いています。昇降エレベーターのところに地区の回覧板とか、筑紫中央高校のイベントの案内が遠慮がちに貼ってあるだけで、ほとんど壁面は空いていますので、ぜひ検討をお願いしたいと思います。
     西側、東側と、相当の情報量が提供できると考えます。現状、どのような計画等があるのか、教えてください。 430: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 431: ◯総合政策部長(橋本成宣) 現在、JR大野城駅の東口に総合案内板を設置しております。総合案内板は、主に歩行者の行動の起点となる駅などへ設置し、行動起点から目的地までの移動情報を提供するものです。  総合案内板には、本市の位置や市域全体を視覚的に確認することを目的とした広域案内図や市域案内図、現在地の周辺を案内することを目的とした周辺案内図を掲示しております。現状では、既設の総合案内板に加えて、JR大野城駅に施設案内板等を設置する計画はありませんが、設置場所によってはJRとの協議が必要になる場合もあることから、設置方法や設置することの効果検証も含め、その在り方について研究したいと考えます。 432: ◯議長(山上高昭) 関井議員。 433: ◯11番(関井利夫) ありがとうございました。既に設置してある総合案内サインもすばらしいものと確認しています。冒頭の説明にて、統一化、規格化されている案内板やサインなども、デザイン的にも統一感があり、見やすい、分かりやすいものになっているのは理解できます。  最後に、これから設置される施設等への案内、サインについて伺います。  これから整備される施設への案内やサインの作成について、具体的な計画があれば教えてください。 434: ◯議長(山上高昭) 総合政策部長。 435: ◯総合政策部長(橋本成宣) 本市では、大野城市サイン基本計画に基づき、市内の公共施設へ効率的に案内・誘導するための情報を、多言語やピクトグラムなどのユニバーサルデザインで、また適切な情報量で表示し、誰もが見やすく分かりやすいサインの整備を行っています。  これから整備する施設への案内・誘導サインについても、本計画に基づき、見やすく分かりやすいサイン整備を進めてまいります。 436: ◯議長(山上高昭) 関井議員。 437: ◯11番(関井利夫) 分かりました。デザイン基本計画に基づく整備がなされるとのこと、西鉄高架化を終え、関連した周辺の開発等が進めば、もっと大野城市への注目度が上がり、決して観光地としての事業がメインとならなくても大野城市を訪れる方も増えるものと思います。  福岡県下においても、来年度よりスタートが予定されている福岡自治研修センターのレストラン開放オープンと、県と一緒に事業に取り組む事業が続きます。それらの施設への案内も必要と思います。  先ほど、10番議員が現地まで取材をされ、聞き取りもされたワンヘルスの森ミュージアムも、四王寺山に造られているものですが、現地にはああいうサインがありましたが、そこまでの道に案内板がありません。これも県との協議でつくられるものと思います。また、その先には、地元井上順吾県議が構想として提案して頑張っておられる四王寺山展望台へとつながっていくものと思います。私たちも協力して、大野城として先へのビジョンを立て、計画を立てるのも大切だと思います。  最後に、4年ごとのワールドカップがファイナルに近づいてきました。4年と言えば、我々市議会議員も4月末で任期を迎えます。3月31日のファイナルセレモニーで、プロジェクションマッピングや新しい記念の歌、明日へのメッセージが披露されると聞いております。楽しみにしております。  今期は、平成最後の選挙で戦い、初議会は令和になってからでした。それから、コロナウイルスの拡大と、職員の皆さんは罹患される中でも工夫を凝らされ、市民サービスの停滞はなく進まれたことに感動を覚えます。我々のできることは少なかったですけれども、次回も出馬される方は健康に留意され、意を強くして頑張っていきたいと思います。これで一般質問終わります。 438: ◯議長(山上高昭) 以上で、本日の議事日程は全て終了しました。  次の12月16日の会議は、午前10時に開きます。  本日はこれをもちまして散会します。お疲れさまでした。      ──────────────・────・──────────────                  散会 午後3時47分...