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08月31日-01号

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  1. 飯田市議会 2021-08-31
    08月31日-01号


    取得元: 飯田市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-10
    令和 3年  9月 定例会(第3回)        令和3年飯田市議会第3回定例会会議録               (第1号)-----------------------------------       令和3年8月31日(火曜日)10時00分-----------------------------------日程 第1 会議成立宣言 第2 会期の決定 第3 議案説明者出席要請報告 第4 会議録署名議員指名 第5 市長挨拶 第6 定期監査報告 第7 委員長報告    (1)常任委員会(閉会中の所管事務調査)       予算決算委員会 第8 仮議長選任の委任 第9 報告(2件)       報告第34号から報告第35号まで       (報告第35号は日程順序を変更) 第10 議案審議    (1)即決議案(4件)       議案第67号から議案第69号まで       発議第1号       説明、質疑、討論及び採決    (2)委員会付託議案(23件)       議案第70号から議案第92号まで       報告第35号       説明、質疑及び委員会付託 第11 請願、陳情上程(請願1件)       委員会付託散会-----------------------------------出席議員    23名       (別表のとおり)-----------------------------------欠席議員    なし       (別表のとおり)-----------------------------------事務局出席者       (別表のとおり)-----------------------------------説明のため出席した者       (別表のとおり)-----------------------------------     10時00分 開会----------------------------------- △日程第1 会議成立宣言 ○議長(井坪隆君) 現在の出席議員は23名でございます。 よって、本日の会議は成立いたしております。 ただいまから、令和3年飯田市議会第3回定例会を開会いたします。 これより本日の会議を開きます。 本日の会議におきましては、新型コロナウイルス感染症対策により、密集を避ける対策を講じるために、説明員の随時の入退室を認めておりますので、御承知おきください。----------------------------------- △日程第2 会期の決定 ○議長(井坪隆君) それでは、会期の決定を議題といたします。 今定例会の会期及び日程につきましては、8月24日の議会運営委員会で協議をいただいておりますので、その結果について御報告を願うことにいたします。 議会運営委員長、永井一英君。 ◆議会運営委員会委員長(永井一英君) 皆様、おはようございます。 8月24日に開催をいたしました議会運営委員会の協議の結果を御報告申し上げます。 今定例会の会期は、本日8月31日から9月27日までの28日間とし、その日程につきましては、お手元に配付してあります日程表によることといたしました。 本日上程されます議案は29件で、その審議は、報告案件を除き、付託議案一覧表のとおり、それぞれ各常任委員会へ付託することといたしました。 次に、9月14日及び15日の一般質問に係る通告締切りは、先例により、9月1日水曜日の午後5時といたしましたので、申合せ事項を遵守し、質問事項及び要旨をできるだけ明確に記載し、定刻までに通告されますようお願いいたします。 以上で報告を終わります。 ○議長(井坪隆君) ただいまの報告について、御発言はございませんか。     (「なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) お諮りいたします。 今定例会の会期につきましては、委員長の報告のとおり、8月31日から9月27日までの28日間といたしたいと思います。これに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、会期は8月31日から9月27日までの28日間と決定いたしました。----------------------------------- △日程第3 議案説明者出席要請報告 ○議長(井坪隆君) 議案説明者として、地方自治法第121条の規定により、佐藤市長ほか関係者の出席を要請いたしました。 次に進みます。----------------------------------- △日程第4 会議録署名議員指名 ○議長(井坪隆君) 会議録署名議員として、古川仁君、木下徳康君を指名いたします。 次の日程に進みます。----------------------------------- △日程第5 市長挨拶 ○議長(井坪隆君) ここで市長の御挨拶を願うことにいたします。 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) おはようございます。 本日ここに、令和3年飯田市議会第3回定例会を招集し、令和2年度飯田市一般会計歳入歳出決算認定をはじめとする諸案件につきまして、御審議いただきますことに御礼申し上げます。 8月11日から降り続いた記録的な大雨によって、国内では各地で土砂災害や河川の氾濫が発生し、貴い命が奪われたほか、建物や農作物などに甚大な被害をもたらしました。お亡くなりになられた方の御冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。 当市におきましても、道路、河川、農地、山林などで災害が発生しており、8月26日時点で4億3,000万円余の被害額を見込んでおります。引き続き調査を続けておりますが、早急に被害状況の集約を行い、今定例会中に災害復旧の補正予算案を提案させていただきたいと存じます。 新型コロナウイルスの感染状況は、8月19日に当市の感染警戒レベル5に引き上げられ、翌20日には長野県全域にレベル5と医療非常事態宣言が発出されました。また、長野県はさらに昨日、9月3日から12日までを命と暮らしを救う集中対策期間とすると発表しました。 当圏域における感染状況につきましては、7月下旬からお盆過ぎまでは、圏域外との往来があった方または県外から帰省した方から、その家族や同僚などに感染が拡大したものと推測される事例が多数を占めておりましたが、ここに来て、接待を伴う飲食店で感染が拡大したと推測される事例が複数出てまいりました。 「信州の安心なお店」認証店舗をはじめ、感染対策に真摯に取り組んでいただいている市内飲食店の皆さんには心苦しい限りですが、長野県からの協力要請による休業または営業時間の短縮の期間が9月8日まで延長されることになりましたので、引き続き御協力いただきますようお願いいたします。 飯田市立病院のデータでは、南信州圏域における陽性者の4分の3の方から非常に高いウイルス量が測定されており、デルタ株への置き換わりが進んでいることがうかがえます。このデルタ株について、アメリカCDC(疾病対策センター)は、水ぼうそうと同じレベルの強い感染力を持ち、1人の感染者が周りの8人以上に感染させてしまうとする報告書をまとめており、従来のウイルスが1人ないし2人に感染していたことと比較して、何倍もの感染力を持つということです。 入院や死亡に至る重症化リスクも、従来株の2倍以上あると言われております。報道でよく耳にする中等症の症状は、私たちのイメージとは異なり、多くの人にとって、今までで一番苦しいと思うような状態とのことです。デルタ株の恐ろしさや重症化した場合の深刻な症状について十分認識し、正しく恐れ、正しく行動することが私たち一人一人に求められていると思います。 飯田市では、独自の水際対策として、簡易検査キットの無料配付を行っておりますが、8月4日から始まった第2弾の社会実験では、これまでに2万3,000個を超えるキットを配付し、使用後のアンケートの返送数が1,773通、すなわち少なくとも1,773回使用される中で3名の陽性確認につながりました。キットは使用したがアンケートの回答はまだという方も一定数いらっしゃると想定されますので、陽性率などの数値的評価はもう少し先に行いたいと考えますが、簡易検査キットの使用を通じて3人の陽性者確認につながったことは、その先の感染拡大を防ぐことができたという点では有益だったと考えております。 一方で、陽性者の中に、簡易検査キットで陽性反応が出なかったことで安心し、行動の自粛を怠った結果、ほかの人に感染させてしまったという事例もあったと保健所から伺っており、検査のタイミングや検体採取の方法を誤らないよう、改めてしっかりお知らせする必要があると痛感しております。 今後も、仕事などで県外を往来する皆さんや県外から帰ってくる皆さんに対し、簡易検査キットの積極的かつ適切な利用を呼びかけていきたいと思います。 飯田市が感染警戒レベル5とされたことを機に、自治振興センターで電話による受付を始めたほか、高速バスを利用される方には、運行事業者に御協力をいただいて、車内への広告表示やチラシの設置、車内からの申込推奨などを行っております。 市民の皆さんの関心も非常に高いことから、今定例会中に簡易検査キットの購入数を増やすための補正予算を提案させていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。 ワクチン接種につきましては、65歳以上の皆様への接種についてはおおむね終わり、8月30日時点における推計では、飯田市の12歳以上の市民の55.5%が1回目の接種を、47.3%が2回目の接種を済まされています。 接種券は、既に30歳代までの方に送付をしており、昨日から16歳から29歳の方に順次発送を始めております。また、12歳から15歳の方には9月上旬の発送を予定しています。なお、妊婦の方に対しては、できる限り早期に接種できるように進めております。 接種対象が、かかりつけ医を持たない若者に移行していくことから、市の集団接種会場での土・日運営を拡充し、個別接種についてもフリーザーを持つ病院など、接種件数が多い医療機関へと徐々に軸足を移しているところです。 このほか、エス・バードに設置されている県の集団接種会場では、飲食業、宿泊業、理美容業、療術業などの職種を対象とした接種が進められておりますが、9月からは、業種にかかわらず接種券をお持ちの18歳以上の方に接種の対象が拡大されるほか、妊婦の方やその御家族等を対象に優先枠を設けるとのことですので、こちらも御活用いただければと思います。 なお、飯田保健所管内の感染状況、簡易検査キットの配付・使用状況、ワクチン接種の進捗状況等につきましては、できるだけリアルタイムに市民の皆さんにお伝えするよう、動画による市長メッセージや記者会見などで随時情報を発信しております。チャンネル登録していただければ、その日のうちに御覧いただけますので、議員各位におかれましては、ぜひ率先して視聴していただき、市民の皆さんに対する情報発信に御協力いただきますようお願い申し上げます。 コロナ禍に関連して、8月14、15日に飯田市内20地区で開催される予定であった成人式について、共催者である飯田市の市長として中止の要請をさせていただきました。その時点では、感染がここまで広がってはおりませんでしたので、どうして中止なのかという御意見もいただきましたが、成人式出席予定者約700人のうちの約300人、4割を超える皆さんが、緊急事態宣言またはまん延防止等重点措置の対象地域からの出席者ということになるとお聞きする中で、出席者の皆さんにとっても当地域の医療体制にとってもリスクが大きいと判断し、開催の中止をお願いいたしました。 一生に一度の成人式を楽しみにしておられた新成人の皆さん、新成人の皆さんの門出を祝おうとお骨折りいただいてきた実行委員の皆さんほか関係者の皆さんには本当に申し訳ありませんでした。開催直前での申入れとなりましたことを含め、心からおわびを申し上げます。今後、各地区の成人式実行委員会が代わりの行事を開催したいということになりましたら、各地区公民館を中心に積極的に支援していきたいと考えております。 関連して、9月20日の敬老の日の前後に行う100歳及び米寿を迎える皆さんのお宅への表敬訪問につきましても、その時点の当地域の感染警戒レベルに応じて実施したいと考えております。今年度100歳を迎えられる方は56名、米寿を迎えられる方は756名いらっしゃいますが、これらの皆さんに対し、飯田市社会福祉協議会と共にお祝いをさせていただきます。高齢者の皆様が、飯田市の発展に御尽力されてこられましたことに心からの敬意を表しますとともに、いつまでも健やかにお過ごしいただけますことをお祈りいたします。 ここで、リニア事業について申し上げます。 7月20日に開催されました長野県リニア中央新幹線建設促進協議会総会においては、例年の建設促進・早期整備の要請に加え、静岡工区について、水資源・自然環境への影響の回避・軽減とリニア中央新幹線の早期実現を両立させる観点から、関係者との協議を積極的に進め、早期着手を図るとともに、長野県内の工区においては、当初計画どおり着実に工事を進めていくこと、建設工事に伴う発生土置場について、このたびの静岡県熱海市における甚大な土砂災害を踏まえ、盛土計画における安全対策の再確認を行うこととする要請書が決議され、JR東海に送付されました。 移転をお願いする方々のための代替地整備につきましては、丹保・北条地区代替地の全73区画は6月末に造成を完了し、また、座光寺地区で整備を進めております唐沢・宮の前地区代替地につきましても、分譲6区画が6月末で完成しました。共和地区代替地につきましては、今後埋蔵文化財調査を進め、道路工事、造成工事に着手し、令和3年度末完成に向けて整備を進めてまいります。地元をはじめ関係する皆様には、引き続き御理解と御協力をお願い申し上げます。 さて、本日提案いたします議案は、報告案件2件、人事案件3件、条例案件2件、一般案件2件、予算案件6件、決算認定13件の計28件です。 議案第74号「令和3年度飯田市一般会計補正予算(第5号)案」につきましては、歳入歳出ともに3億6,575万円を追加し、予算の総額を484億7,085万6,000円としたいとするものです。 主な内容としましては、橋南公民館、児童クラブ等をりんご庁舎に移転するための施設改修工事のほか、新型コロナウイルス感染症対策として、生活に困っている方が新たに就労するための支援や円滑な生活保護費の受給につなげるための生活困窮者自立支援金支給事業の経費、また追手町小学校講堂の屋根改修工事、野底山森林公園の多目的トイレ改修工事などでございます。 第3回定例会は決算認定を中心とする議会となりますので、決算の概要について御説明させていただきます。 一般会計に墓地事業及びケーブルテレビ放送事業の各特別会計を加えた普通会計の決算につきましては、国の特別定額給付金事業新型コロナウイルス感染症の感染防止対策、緊急経済対策を適時に実施してきたことから、歳入歳出ともに決算規模が過去最大となり、実質収支は7億8,000万円余の黒字、実質単年度収支は9億7,000万円余の赤字となりました。 市税の徴収猶予や法人市民税の減などで市税収入が大幅に減収となる中、新型コロナウイルス感染症や豪雨災害への対応に多額の経費を要したことから、財政調整基金を2億円取り崩す厳しい決算となりました。 財政状況につきましては、令和2年度末における財政運営目標であった主要4基金の残高を40億円以上確保することと臨時財政対策債を除く地方債残高を550億円以下に抑制することの2つをいずれも達成することができました。 なお、次期財政運営目標につきましては、令和4年度当初予算編成時までに長期財政見通しを立てる中で設定してまいりたいと考えています。 財政健全化判断比率の指標では、実質公債費比率につきましては、前年度決算に基づく標準財政規模が大幅に増加したことにより、8.0%と前年度に比べ0.4ポイント低下しました。 将来負担比率は、リニア駅周辺整備のための用地買収及び物件補償に係る債務負担行為の限度額が増額となり、実質的将来負担額が増加したこと等により、32.1%と前年度比5.5ポイント上昇しましたが、これらの指標の数値につきましては、早期健全化基準等に照らしても問題のない範囲であり、健全な財政状況であると捉えております。 その他財政状況を表す指標である経常収支比率は91.5%となり、前年度比で3.1ポイント上昇しました。引き続き財政構造が硬直化傾向にあることを示していることから、一層の財政基盤強化と行財政改革を推進し、持続可能な財政運営に努めていかなければならないと考えております。 7月21日の日本経済新聞朝刊1面に「多様な働き方ができる都市ランキング」の記事が掲載され、飯田市が全国5位にランクインしました。分析したのは、公衆無線LANの整備状況、通勤時間、保育サービス利用率など8項目とのことですが、多様な働き方ができるという、これからの時代に非常に重視されるテーマで高評価を得たことを素直に喜びたいと思います。このたびの評価は、これまで先人の皆さんが積み上げてこられたことが評価されたものですから、私としては、これをさらに伸ばせるよう、市民の皆さんと力を合わせて努力してまいりたいと存じます。 市議会の皆様にも、引き続き市政運営に対し御理解・御協力を賜りますようお願い申し上げまして、開会に当たっての御挨拶といたします。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(井坪隆君) 次の日程に進みます。----------------------------------- △日程第6 定期監査報告 ○議長(井坪隆君) これより定期監査報告に入ります。 監査委員から、定期監査の結果を報告願うことにいたします。 代表監査委員、戸崎博君。 ◎監査委員(戸崎博君) それでは、定期監査の結果を報告申し上げます。 2ページを御覧ください。 今議会に提出しました監査報告は、地方自治法第199条第1項、第2項及び第4項の規定によります定期監査について、令和3年3月9日から令和3年8月12日まで実施したものでございます。 監査の対象は、第2に記載のとおり、自治振興センター、公民館及び保育園であります。 第4には、監査の主な実施内容について記載してございます。 監査に当たっては、あらかじめ指定して提出を求めた予算の執行状況及びその他の関連資料に基づき、その事務が関係法令に基づき、適正かつ効率的に執行されているかどうかを主眼として、所管の長及び関係職員から説明を聴取するとともに、現金の取扱い及び物品等の管理状況について、予備監査として現地監査を行いました。 続いて、3ページをお開きください。 第7の監査の結果を申し上げます。 監査の結果、予算の執行及び財産、物品等の管理は、おおむね適正に処理されていたことを認めましたが、一部に改善または改善の検討を必要とする事項がありました。 上段の表を御覧ください。 監査実施部署ごとの監査結果件数を示しております。 監査結果の区分でありますが、指摘事項、指導事項及び検討要望事項の3つとなっております。各区分の内容につきましては説明書きを御確認ください。 続いて、主管部署ごとに監査の結果に基づいた内容を記載してあります。 最初に、1のムトスまちづくり推進課ですが、指摘事項1件及び検討要望事項が2件ございました。 指摘事項について申し上げます。 過去の監査によって、指導事項として現金や郵券の適正な取扱方法やそれに伴う統一的な様式の整備等を、主管課として各自治振興センターへ指導するよう求めましたが、今回、郵券受払簿の残高未記入、所属長等による残高確認がなされていない自治振興センターがありました。郵券については、受払簿を正確に記載し、現物を複数人で確認する体制を整えるなどの管理を再度指導することを望みます。 次に、検討要望事項について申し上げます。 ①として、組合への未加入問題、役員等の担い手不足について体制の見直しや事業のスリム化を図ること。 ②として、各自治振興センターでの課題や問題、及び参考事例はセンター長会等で共有し、活用することを求めました。 次に、2の子育て支援課ですが、指摘事項1件及び検討要望事項4件がございました。 指摘事項について申し上げます。 各保育園が扱う集金事務について、帳簿書類の整備が不十分な保育園がございました。大きな問題につながらないよう、主管課として適正な取扱方法を助言及び指導することを望みます。 次に、検討要望事項について申し上げます。 3ページから4ページ上段に記載してあります4点を上げさせていただきました。 ①として、就園前の支援について地域の保健師などとの連携を求める。 ページ移りまして、②として、家庭での育児に関する必要な支援の検討を期待する。 ③として、書類のデジタル化を期待する。 ④として、ヒヤリ・ハット事例の共有を求めたものであります。 次に、3の市公民館ですが、指摘事項1件及び検討要望事項が2件ございました。 指摘事項について申し上げます。 過去の監査によって、指導事項として現金や郵券の適正な取扱方法やそれに伴う統一的な様式の整備等を、主管課として公民館へ指導するよう求めましたが、今回、現金と出納簿が一致しない公民館がございました。現金については、出納簿と複数人で確認する体制を整え、保管方法も含め、徹底した管理を再度指導することを望みます。 次に、検討要望事項について申し上げます。 ①として、公民館活動における役員等の担い手不足を受け、体制の見直しや事業のスリム化を図られること。 ②として、課題や問題及び参考事例を主事会等で共有し、課題解決のために活用することを求めました。 以上申し上げました監査結果に基づき、各部署で講じた措置について報告がありましたものを、9ページ以降の第9、監査結果に基づき講じた措置の報告に示しましたので、御確認いただきますようお願いいたします。 なお、報告書の5ページから8ページにかけては、第8として監査の概要をまとめてありますので、御覧ください。 監査結果については以上のとおりですが、詳細につきましては、監査報告書を御高覧いただきますようお願いいたします。 以上、簡単ではございますが、定期監査の報告といたします。
    ○議長(井坪隆君) 監査報告に対しまして、期日までに質疑通告がありませんでしたので、質疑を終結いたします。 次の日程に進みます。----------------------------------- △日程第7 委員長報告 ○議長(井坪隆君) ここで、委員会の経過等について、委員長から報告願うことといたします。 予算決算委員会の所管事務調査の経過について報告を求めます。 予算決算委員長、山崎昌伸君。 ◆予算決算委員会委員長(山崎昌伸君) それでは、予算決算委員会における閉会中の所管事務調査として、議会による行政評価の経過について御報告をいたします。 今年度の行政評価は、「いいだ未来デザイン2028」の基本目標の中期初年度としての評価を行うため、2020年度の評価とともに、2021年度の現状を踏まえ、組み立てられた小戦略が基本目標の達成に向けて中期4年間で取り組む内容として適当かどうか、また進捗状況確認指標重要業績評価指標(KPI)、参考資料等が小戦略の達成度あるいは進捗状況を図る指標として妥当かどうかについての評価を、分科会を中心に行ってきました。 また、昨年度と同様に、基本目標及び戦略計画を評価対象とした政策的評価の1層目、決算審査を政策へつなげる事務事業評価の2層目といった2層式による議会行政評価に取り組み、この9月定例会における予算決算委員会の各分科会、全体会を通して、2層を重ねて集約するとともに提言につなげていきます。 7月20日から21日までの2日間にわたって、ステップ1として、執行機関側から「いいだ未来デザイン2028」の前期4年間の基本目標の振り返りと令和2年度の年度戦略についての成果説明、令和3年度の年度戦略の進捗状況についての説明を受けました。 ステップ2では個々の議員による評価を行い、ステップ3では8月3日から4日までに開催された分科会と連合会議で意見集約がされてきています。 本日予定されている予算決算委員会前期全体会において、ステップ3の意見集約の状況をお示しし、今後、今定例会中の委員会分科会において決算審査における事務事業評価を行って、9月22日の予算決算委員会後期全体会で集約し、閉会日に議長から市長へ提言ができるよう進めてまいります。 以上、予算決算委員会からの報告といたします。 ○議長(井坪隆君) ただいまの報告につきまして、御質疑はございませんか。     (「なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) なければ、次の日程へ進みます。----------------------------------- △日程第8 仮議長選任の委任 ○議長(井坪隆君) 仮議長の選任を議長に委任することについてを議題といたします。 お諮りします。 この件につきましては、去る8月23日開催の飯田市議会災害対策会議において一部改正した新型コロナ感染症対策対応計画に伴い、議長及び副議長がともに病気等によって議長の職務を行えないときのために、地方自治法第106条第3項の規定により、仮議長の選任を議長に委任願いたいと思います。これに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、仮議長の選任を議長に委任することに決定いたしました。----------------------------------- △日程第9 報告 ○議長(井坪隆君) 日程に従いまして、これより報告案件の審議に入ります。 初めに、報告第34号「専決処分の報告について(損害賠償の額を定めることについて)」を議題といたします。 朗読を省略し、直ちに執行機関側の説明を求めます。 松下教育委員会参与。 ◎教育委員会参与教育次長事務取扱(松下徹君) 報告第34号について御説明申し上げます。 本件は、専決第23号として、相手方に与えた損害を賠償するために専決処分をさせていただいたものでございます。 相手方につきましては、議案書に記載のとおりでございます。 事故の概要でございますが、令和2年7月8日に、飯田市上郷別府3254番地1の上郷小学校の学友林において、降り続いた雨の影響により学友林の立木が倒れ、併設する土地に止めていた相手方の普通乗用自動車のフロントガラス及びサイドミラーに当たり、損害を与えたものでございます。 過失割合は当方が10割で、市の賠償額は修理費用12万5,134円でございます。 なお、本年8月2日に示談書を取り交わし、市の賠償額をお支払いしております。 事故の発生につきましておわびを申し上げます。今回の件につきましては、自然災害ではあるとはいえ、学友林の日頃の管理が十分でなかったものと捉えております。改めて学友林としての活用状況を確認し、大雨の予報の前などには現地を確認するなど、日頃の管理に努めるよう周知をし、安全確保に努めてまいりたいと存じます。 以上、報告とさせていただきます。 ○議長(井坪隆君) 本件につきましては、期日までに質疑通告がございませんでしたので、質疑なしと認めます。 次に、報告第35号「健全化判断比率及び資金不足比率の報告について」ですが、本件は決算議案関係に関わる報告であることから、日程第10、議案審議において審議するため、飯田市議会会議規則第21条の規定により、日程順序を変更したいと思います。これに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は日程第10において審議することに決定いたしました。 次の日程に進みます。----------------------------------- △日程第10 議案審議 ○議長(井坪隆君) これより議案の審議に入ります。 議案第67号「教育委員会の委員の任命について」を議題といたします。 事務局に朗読させます。 小椋議会事務局次長。     (小椋議会事務局次長 朗読) ○議長(井坪隆君) 執行機関側の説明を求めます。 佐藤市長。 ◎市長(佐藤健君) 議案第67号「教育委員会委員の任命について」御説明を申し上げます。 本案は、教育委員会の委員の任命につきまして議会の同意を求めるものでございます。 来る10月8日をもちまして伊藤昇委員の任期が満了いたします。伊藤委員におかれましては、2期8年間にわたり、当市の教育行政につきまして、会社経営での御経験を生かした中で小中連携・一貫教育や飯田コミュニティスクール、さらにICTを活用した教育につきまして、国の方向性について情報を収集し、建設的な御意見を多くいただくとともに、他市町村との教育委員の交流事業におきましても積極的に御参加をいただき、その職務を全うしていただきました。伊藤委員の御功績に改めて感謝申し上げますとともに、今後とも飯田市の教育全般にお力添えをいただくことを願うところでございます。 後任の教育委員といたしまして、野澤稔弘氏を任命いたしたいとするものでございます。野澤氏は、大学卒業後、情報通信会社の勤務を経て、現在は金属プレス製品製造会社の代表取締役としてその手腕を発揮されながら、各種団体の役職を歴任してこられました。飯田市の産業振興審議会委員としても活発に御発言をいただいているところです。 私といたしましては、数々の要職を務められ、高潔なお人柄で、経済及び文化に関して高い識見を有しておられます野澤氏を教育委員として適任と考えるところであります。よろしく御審議の上、御同意賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(井坪隆君) 議案に対する説明が終了いたしました。 この件につきましては、期日までに質疑通告がございませんでしたので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第67号につきましては、委員会付託を省略したいと思いますが、これに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 討論の通告がございませんので、討論なしと認めます。 これより議案第67号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案を原案のとおり同意することに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第67号は原案のとおり同意されました。 次に、議案第68号「人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて」を議題といたします。 事務局に朗読させます。 小椋議会事務局次長。     (小椋議会事務局次長 朗読) ○議長(井坪隆君) 執行機関側の説明を求めます。 塚平市民協働環境部長。 ◎市民協働環境部長兼結いターン移住定住推進室長(塚平裕君) 議案第68号について御説明申し上げます。 本案は、人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてでございまして、人権擁護委員は、現在市内におきまして13名の方が法務大臣より委嘱をされまして、その任期は3年となっております。 このたび、そのうちの2名が令和3年12月末日で任期満了となりますことから、候補者につきまして検討をいたしました結果、経歴・経験等から、ただいま朗読のございました長谷川敬子氏の新任、橘祐三氏の再任が適任と考え、推薦をいたしたいとするものでございます。なお、略歴につきましては次ページに記載のとおりでございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(井坪隆君) この件につきましては、期日までに質疑通告がございませんでしたので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第68号につきましては、委員会付託を省略したいと思いますが、これに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 討論の通告がございませんでしたので、討論なしと認めます。 これより議案第68号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案を原案のとおり同意することに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第68号は原案のとおり同意されました。 次に、議案第69号「飯田市千代財産区管理委員の選任について」を議題といたします。 朗読を省略し、直ちに執行機関側の説明を求めます。 串原産業経済部長。 ◎産業経済部長(串原一保君) 議案第69号について御説明いたします。 本案は、飯田市千代財産区管理委員の選任につきまして議会の同意を得たいとするものでございます。 内容につきましては、委員の任期満了に伴いまして、吉澤学氏を選任したいとするものでございます。 略歴等につきましては、次ページ記載のとおりでございます。 以上でございます。よろしくお願いします。 ○議長(井坪隆君) この件につきましては、期日までに質疑通告がございませんでしたので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております議案第69号につきましては、委員会付託を省略したいと思いますが、これに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 討論の通告がございませんので、討論なしと認めます。 これより議案第69号を採決いたします。 お諮りいたします。 本案を原案のとおり同意することに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第69号は原案のとおり同意されました。 続きまして、本日上程となりました議員及び委員会提出議案の審議に入ります。 発議第1号「新型コロナウイルス感染症対策に関する抗原定性検査の活用を求める意見書の提出について」を議題といたします。 事務局に朗読させます。 小椋議会事務局次長。     (小椋議会事務局次長 朗読) ○議長(井坪隆君) 提出議員の説明を求めます。 山崎昌伸君。 ◆17番(山崎昌伸君) 今回のこの新型コロナウイルス感染症対策に関する抗原定性検査の活用を求める意見書(案)の提出につきましては、飯田市議会災害対策会議において、各会派の意向を踏まえながら、数回にわたり議論を重ね、本日の上程に至っておりますので、飯田市議会災害対策会議の構成議員を代表して、私のほうから提出理由を述べさせていただきます。 提出理由としては、お手元に配付させていただいております意見書(案)に記載のとおりでございますけれども、何点か補足をさせていただきます。 まずは背景として、8月に入り、当地域においても、これまで最も陽性者が確認された本年1月の状況を上回る勢いで感染が拡大し、デルタ株に置き換わるまでは少なかった子供にまで影響が及んでいることに強い危機感を抱いたことは今さら言うまでもありません。 そんな中、飯田市は、6月から7月にかけての簡易検査キットの配付による水際対策が一定の成果を得られたとして、8月4日から第2弾の水際対策事業を実施し、昨日の全員協議会の報告では、予想を大きく上回る持込みがあって、8月26日現在で配付予定数の2万4,000個がほぼ配付され、この間に3名の陽性者が確認されたとのことでした。 第1弾と比較しても約5倍近い申込みがあったということは、8月で夏休みやお盆の時期という特殊事情を差し引いても、市民の皆様の高い関心と検査に対する期待感の現れと見てとれます。 この検査の在り方については、思い起こせば、クルーズ船のダイヤモンド・プリンセス号での感染が起きた頃から、一部の専門家やメディアの間では、今後は検査数をもっと増やして、早い段階で陽性者を発見することで感染拡大を防ぐことが重要だと言われてきました。 最近の新聞報道等では、国は、ワクチン接種とともに抗原検査キットの活用を進めるとして、厚生労働省では医療機関や介護施設での利用拡大に向けて最大800万回分の検査キットの無償配付をしており、文部科学省でも、8月には大学や高校へ、9月上旬からは小・中学校や幼稚園などに最大80万回分の簡易キットを配付するとされています。 また、自治体での検査キット活用の動きも紹介され、神奈川県や沖縄県の那覇空港での事例とともに飯田市の取組も掲載をされておりました。しかし、神奈川県の事例は、神奈川県内に事業所を置く検査キットを扱っている企業から無償で提供され、キットを約13万人に配付するというもので、自治体で購入して市民に無償配付するという飯田市のやり方とは異なっておりますし、量的にも、先ほど申し上げたとおり、約3週間で2万4,000個の希望があった飯田市と神奈川県の人口とを比べてみれば、スズメの涙ほどの量といってもいいのではないかと思っております。 一方で、日本では、法律によって薬事証明された検査キットは体外診断用の医薬品とされ、これらを一般の人が入手する主な手段は自治体からの配付しかないのが現状とされています。厚生労働省の見解は、薬事未承認品は正しく検査できる保証はない。偽陰性の可能性もあることを理解した上で使用しないといけないとして慎重な姿勢を見せています。 現段階では、全国的にはまだまだ感染拡大の状況が収まっておらず、ワクチン接種についても、最近では2回接種済みの人が感染してしまう、いわゆるブレークスルー感染があちこちで報道され、必ずしもワクチン接種が進めば安心というわけにはいかないことが明白になってきております。また都市部を中心に、自宅待機の方が亡くなってしまうという医療崩壊が既に起きており、救える命が救えないという、あってはならない事態に陥っております。 さらに今朝のニュースでは、東京医科歯科大学から、日本で新たなデルタ株が確認されたとの報道がなされました。世界でまだ8例しか確認されていないとのことで、これまでもその方が最近は海外への渡航歴がないことから、国内で変異したとの見方が有力視されていまして、またこれまでのデルタ株に比べて感染力はさらに強まる可能性が十分にあるといった見解が示されていまして、先の明かりなど全く見えません。 これらのことからも、既に自治体での対応には限界があるというのが各都道府県、各市町村の偽らざる心境ではないでしょうか。これまでの国の対応については、対策が後出しで後手後手に回っていると多くの国民が感じておられるようですので、この非常事態を抜け出し、元の生活に一日も早く戻るには、国は今やれることを全てやるという姿勢を鮮明に示すことが求められているのではないでしょうか。 今回の意見書(案)につきましては、市内でコロナ対応の現場で御苦労されておられて、国の動向についてもよく承知をされておられる専門家の方にも御相談申し上げ、サジェスチョンもいただいた上で作成したものでございます。 国は、東京オリンピック・パラリンピックの開催の是非を問われると、決まって国民の安心と安全が第一と答えてきました。以前から言われてきた検査体制の拡充という意味では、ようやく重い腰を上げたかのように見える厚生労働省や文部科学省が進めている現在の施策に加えて、全国の自治体が水際対策として簡易検査キットの活用を進めることによって、感染を終息の方向に向かわせ、一日も早く国民の安心と安全を確保することを強く求めての提案でございますので、趣旨を御理解の上、ぜひとも御賛同いただけるようお願い申し上げまして、提出理由とさせていただきます。 ○議長(井坪隆君) この件につきましては、期日までに質疑通告がございませんでしたので、質疑なしと認めます。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております発議第1号につきましては、委員会付託を省略したいと思いますが、これに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、本案は委員会付託を省略することに決定いたしました。 討論の通告がございませんでしたので、討論なしと認めます。 これより発議第1号を採決いたします。 お諮りいたします。 ただいま議題となっております発議第1号を原案のとおり可決することに御異議はございませんか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 御異議なしと認めます。 よって、発議第1号は原案のとおり可決されました。 次に、議案第70号「飯田市手数料条例の一部を改正する条例の制定について」と、以下件名を省略いたしまして、議案第71号から議案第92号まで及び報告第35号の以上24件を一括議題といたします。 なお、議案第72号については議案第90号との関連がありますので、議案第90号の説明の際に、議案第73号については議案第91号との関連がありますので、議案第91号の説明の際に、それぞれ一括して説明を願います。 朗読を省略し、直ちに執行機関側の説明を求めます。 初めに、議案第70号について。 櫻井総務部長。 ◎総務部長(櫻井毅君) 議案第70号について御説明申し上げます。 本案は、飯田市手数料条例の一部を改正する条例の制定についてでございまして、3つの項目、すなわち個人番号カードの再発行、税に関する証明等の交付、建築物の省エネルギー適合性判定に関する手数料に関しまして、条例の一部を改正しようとするものでございます。 第1条では、別表第1において、まず個人番号カードの再発行手数料に関し、デジタル社会の形成を図るための関係法律の整備に関する法律が令和3年5月19日に公布され、これまで市が発行主体だった個人番号カードの再発行事務は、令和3年9月1日から地方公共団体情報システム機構が主体となって実施することとなりました。これにより、当該手数料を条例から削除するものでございます。 なお、再発行手続につきましては、引き続き市民課窓口で行っていただくことに変わりはございません。 また、税に関する資料、諸証明の発行等に係る手数料につきましては、規定の明確化や引用条項の整理等を行うもので、納税証明書への一元化により市税完納に関する証明書の交付を、また手続不要となっている車庫証明に用いる土地に関する証明書の交付を削除するとともに、固定資産税に関する資料として現在実費徴収扱いとする航空写真の交付、及び情報公開請求扱いとする地籍図及び航空写真の写しの重ね図の交付につきまして、手数料として条例に規定し、徴収させていただくことといたします。 次は、別表第2に関する改正でございまして、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部を改正する法律が令和元年5月17日に公布され、その一部が令和3年4月1日に施行されたことにより、今まで2,000平方メートル以上の非住宅において必要とされていた省エネルギー適合性判定について規制が強化され、300平方メートル以上の非住宅において、これを必要とすることとなりました。 これに伴い、限定特定行政庁として飯田市が行う事務の内容に、新たに省エネルギー適合性判定が加わるため、当該事務に係る手数料を条例に規定するものでございます。 第2条は、令和4年1月に予定いたします新たな基幹系システムの導入に併せ、市民税に関する課税資料の閲覧または写しの交付と土地台帳の写しの交付について見直すものでございます。 附則は、施行期日等の扱いを定めるもので、第1条の規定は公布の日から、第2条は令和4年1月1日から施行するものでございます。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第71号について。 土屋上下水道局長。 ◎上下水道局長(土屋敏美君) 議案第71号について御説明申し上げます。 タブレットは20ページを御覧ください。 本案は、飯田市水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてでございまして、条例に定められております基本計画のうち、給水人口と1日最大給水量について改正を行いたいとするものでございます。 給水人口につきましては、「いいだ未来デザイン2028」の中期計画に合わせ、令和2年の国勢調査の速報結果に基づきまして推計した数値に変更するものです。1日最大給水量につきましては、過去10年の実績に基づいた値に変更するものでございます。 改正の内容といたしましては、第2条の第2項飯田市上水道につきまして、給水人口を「10万4,400人」から「9万7,900人」へ、1日最大給水量を「4万4,400立方メートル」から「3万5,000立方メートル」へ、第3項遠山簡易水道について、給水人口を「2,070人」から「1,700人」へ、1日最大給水量を「1,220立方メートル」から「1,460立方メートル」へ変更するものでございます。 附則は、施行期日を定めたものでございます。 説明は以上でございます。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第74号について。 佐々木財政課長。 ◎財政課長(佐々木学君) 議案第74号について御説明申し上げます。 本案は、令和3年度飯田市一般会計補正予算(第5号)案でございまして、歳入歳出ともに3億6,575万円を追加し、予算の総額を484億7,085万6,000円としたいとするものでございます。 内容につきましては、第1表 歳入歳出予算補正で御説明申し上げます。 第2条は、債務負担行為の追加でございまして、第2表 債務負担行為補正で御説明申し上げます。 第3条は、地方債の追加及び変更でございまして、第3表 地方債補正で御説明申し上げます。 それでは、28ページをお開きください。 歳出から説明させていただきます。 2款総務費は170万円余の増額で、1項総務管理費は、寄附金を受けて行う集会施設の整備補助金等を計上するものでございます。 3款民生費は2,470万円余の増額で、1項社会福祉費は、生活困窮者の新たな就労による自立または円滑な生活保護を受給することにつなげるための生活困窮者自立支援事業支援金の計上等、2項児童福祉費は、児童養護施設「風越寮」の移転に係る補助金の増額等、3項生活保護費は、各福祉企業センターにおける研修会負担金等を計上するものでございます。 4款衛生費は1,080万円余の増額で、抗原定性検査簡易キットを活用した水際対策事業の郡内町村分等を計上するものでございます。 5款労働費は400万円の増額で、雇用調整助成金の期間延長に伴い、民間企業が行う国への申請事務を支援するための補助金を増額するものでございます。 6款農林水産業費は3,480万円余の増額で、1項農業費は、地域の農地利用を担う経営体を確保するための経営承継・発展等支援事業補助金の計上等、また2項林業費は、野底山森林公園の多目的トイレの改修工事費等を計上するものでございます。 7款商工費は1,150万円余の増額で、新型コロナの影響により閉店となった市内水引工芸品展示施設からの寄贈品の移転及び展示に係る費用等を計上するものでございます。 8款土木費は90万円余の減額で、先ほど2款で説明しました寄附金を受けて行う集会施設の整備補助金等の組替えの補正を行うものでございます。 10款教育費は2億3,300万円余の増額で、2項小学校費は追手町小学校の講堂の雨漏り修繕のための屋根改修工事費等、3項中学校費は修学旅行等の延期または中止に伴うキャンセル料等の補助金、5項社会教育費はりんご庁舎への橋南公民館児童クラブの移転に伴う改修工事費等、6項保健体育費は松尾天竜グラウンドの駐車場用地の買収及び造成工事費等を計上するものでございます。 11款災害復旧費は4,500万円余の増額で、7月1日から3日にかけて発生した豪雨災害に係る災害復旧事業費を増額するものでございます。 続きまして、26ページへお戻りいただきたいと思います。 歳入でございますが、10款地方交付税は普通交付税を増額するもの、14款国庫支出金及び15款県支出金は、事業採択や補助内示の確定、追加等に伴い変更するものでございます。 17款寄附金は企業等からの寄附金を計上するもの、18款繰入金は過疎地域自立促進基金繰入金及び森林経営管理基金繰入金を増額するものでございます。 20款諸収入は埋蔵文化財調査受託事業収入等を増額するもの、21款市債は、主にりんご庁舎の改修や災害復旧費に係る地方債の額を増額するもの及び確定に伴う臨時財政対策債の減額をするものでございます。 続きまして、32ページをお開きください。 第2表は債務負担行為補正の追加で、ふるさと飯田応援隊募集事業業務委託料として、令和3年度から令和6年度までの期間で1億4,800万円余の限度額を設定するものでございます。 続く第3表は、地方債補正の追加及び変更で、障害福祉施設整備事業費及び森林公園整備事業費の追加と事業費の変更に伴い、限度額を変更するものでございます。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第75号について。 筒井長寿支援課長。 ◎長寿支援課長(筒井雄二君) それでは、議案第75号につきまして御説明いたします。 本案は、令和3年度飯田市介護保険特別会計補正予算(第1号)案でございまして、第1条にございますように、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1億3,527万1,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ120億2,807万1,000円としたいとするものです。 内容につきましては、第1表 歳入歳出予算補正で御説明申し上げます。 初めに、歳出から御説明申し上げますので、補正予算書4ページ、5ページをお開きください。 1款総務費は、当初予算から計上してありますシステム改修費の経費につきまして、国庫補助金の内示を受けたことにより、その財源を変更するもので、予算額の増減はございません。 8款諸支出金は、1億3,527万1,000円の増額を計上しております。これは、令和2年度に保険給付費の財源として国等から交付を受けました負担金等につきまして、精算により返還する金額が確定したことから、当初予算に対する不足分を計上するものでございます。 次に、歳入を説明いたしますので、補正予算書2ページ、3ページにお戻りください。 2款国庫支出金は、補助内示額を計上するものです。 7款繰入金は、国庫補助内示額と同額を減額するものです。 8款繰越金は、令和2年度の純繰越金を増額計上するものです。 説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第76号について。 岩崎環境課長。 ◎環境課長(岩崎克幸君) 議案第76号について御説明申し上げます。 本案は、令和3年度飯田市墓地事業特別会計補正予算(第1号)案でございます。 1ページを御覧ください。 第1条では、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ75万6,000円を追加し、総額をそれぞれ1,335万6,000円としたいとするものでございます。 詳細は、事項別明細書を用いて説明申し上げます。 まず12、13ページを御覧ください。 歳出でございます。 1款1項1目一般管理費において、委託料35万2,000円及び工事請負費40万4,000円を増額補正するものでございます。 理由としましては、委託料につきましては、柏原霊園の支障木伐採に当たり、委託料の額に不足を生じるため補正するもの、工事請負費につきましては、西部霊園に利便性向上のための車椅子通路を設置するのに必要な工事請負費の額について補正するものでございます。 歳入を御説明申し上げます。 戻りまして、10ページ、11ページをお開きください。 4款1項1目繰越金を計上しました。財源は前年度からの純繰越金でございます。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第77号について。 棚田介護老人保健施設事務長。 ◎介護老人保健施設事務長兼高松診療所事務長(棚田昭彦君) 議案第77号について御説明申し上げます。 本案は、令和3年度飯田市介護老人保健施設事業特別会計補正予算(第1号)案でございまして、第1条では、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ148万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ7億1,708万9,000円といたしたいとするものでございます。 内容につきましては、第1表 歳入歳出予算補正で御説明いたしますので、104ページをお開きください。 歳出から御説明させていただきます。 1款1項介護老人保健施設費でございますが、令和3年度介護報酬改定で、LIFEという科学的介護情報システムへのデータ登録が必要となったため、県の補助を受け、このシステムへのデータ入力に必要な機器を整備するため、予算の補正をお願いするものです。 続きまして、歳入でございますが、102ページを御覧ください。 歳入は、繰越金と県補助金の予算の補正をお願いするものでございます。 説明は以上です。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第78号について。 福岡経営企画課長。 ◎経営企画課長(福岡茂巳君) では、議案第78号について御説明いたします。 本案は、令和3年度飯田市病院事業会計補正予算(第1号)案でございます。 内容は、予算第5条に債務負担行為に関する規定を追加するものでございまして、受変電設備更新事業、MRI室改修事業、MRI装置更新事業の期間及び限度額を定めるものでございます。以上でございます。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第79号について。 原林務課長。 ◎林務課長(原義彦君) 議案第79号について御説明いたします。 本案は、令和3年度飯田市各財産区会計補正予算(第1号)案でございまして、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ88万円を追加し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ6,683万9,000円と定めたいとするものでございます。 内容につきましては、第1表 歳入歳出予算補正により御説明いたします。 タブレットを2ページ進めてください。4ページ、5ページになります。 初めに、歳出について御説明いたします。 1款2項財産管理費の増額につきましては、北十区財産区における支障木伐採業務委託を増額したいとするものでございます。 次に、歳入について御説明いたします。 タブレットを1ページ戻ってください。2ページ、3ページになります。 3款1項基金繰入金を増額したいとするものでございまして、北十区財産区の増額の基金繰入れになります。 説明は以上です。よろしくお願いします。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第80号から議案第88号まで及び議案第92号について。 北原会計管理者。 ◎会計管理者兼会計課長(北原香子君) それでは、議案第80号から議案第88号まで及び議案第92号、以上の10件につきまして、主な内容を金額1,000円未満切捨ての1,000円単位で一括して御説明申し上げます。 いずれも令和2年度各会計の決算について、議会の承認をいただきたいとするものでございます。 初めに、議案第80号「令和2年度飯田市一般会計歳入歳出決算認定について」、飯田市歳入歳出決算書2ページ、3ページ、令和2年度飯田市一般会計決算審査説明資料を御覧ください。 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症への対応や豪雨により発生した災害復旧等への対応、また南信州広域連合の稲葉グリーンセンター建設時に借り入れた起債の元金償還が始まったことによる負担金の大幅増額があり、決算規模は過去最大となりました。 決算額でございます。 2ページ下段、歳入合計598億4,538万6,000円、3ページ中段、歳出合計587億460万円、歳入歳出差引残額はその下、11億4,078万5,000円でございます。 差引残額の内訳は、その下に記載のとおり、純繰越金は7億7,693万7,000円、令和3年度への繰越事業等に必要な財源は3億6,384万8,000円でございます。 それでは、歳入について御説明を申し上げます。 1款市税でございます。歳入全体に占める割合は21.9%でございました。個人市民税、法人市民税、市たばこ税等の調定額が減少したことや、新型コロナウイルス感染症等に係る徴収猶予の特例により収入が減少いたしまして、前年度比6.4%減の131億2,334万2,000円でございました。 6款法人事業税交付金でございます。税制改正によりまして創設され、皆増となっております。 7款地方消費税交付金でございます。社会保障への財源確保が増加したことにより、前年度比21.2%増の23億8,930万3,000円でございました。 8款自動車取得税交付金、9款自動車税環境性能割交付金でございますが、令和元年度10月に税制改正によりまして自動車取得税交付金は廃止となったために、令和2年度は皆減、それに代わる自動車税環境性能割交付金が1年分の収入となったことから増額となっております。 10款地方特例交付金でございますが、昨年度臨時的に交付された子ども・子育て支援臨時交付金の皆減もあり、前年度比63.3%減の1億268万円となりました。 11款地方交付税についてですが、歳入全体に占める割合は19.1%でございました。普通交付税が3億2,022万円余の減、特別交付税は8,337万円余の増で、全体では前年度比2.0%減の114億5,721万5,000円でございました。 13款分担金及び負担金でございます。令和元年度10月からの幼児教育・保育の無償化による保育所保護者負担金が大幅な減となったことなどによりまして、前年度比39.4%減の3億5,291万7,000円となりました。 15款国庫支出金でございます。歳入全体に占める割合は30.8%で、新型コロナウイルス感染症に関する地方創生臨時交付金、特別定額給付金給付事業費補助金、子育て世帯・ひとり親世帯臨時特別給付金事業費補助金などのほか、リニア推進事業に関係する社会資本整備総合交付金、道整備交付金、公立学校情報通信ネットワーク環境施設整備費補助金などによりまして、前年度比211.7%増の184億4,950万7,000円となりました。 16款県支出金でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための保育所等感染拡大防止対策事業補助金、地域支えあいプラスワン消費促進事業補助金、地域外来・検査センター事業委託金、そのほか、勤労者福祉施設改修等補助金などによりまして、前年度比17.8%増の33億4,900万7,000円となりました。 17款財産収入でございます。令和元年度には、出捐団体から出捐金が返還されたという特殊事情があったことから、前年度比57.5%減の1億2,335万2,000円となりました。 18款寄附金でございます。ふるさと寄附金、工業振興寄附金などが増加したことなどによりまして、前年度比27.2%増の4億1,147万4,000円でございました。 19款繰入金でございます。財政調整基金を繰り入れたことが増額となった主な理由でございまして、前年度比121%増の3億7,811万4,000円となりました。 21款諸収入でございます。令和元年度事業のプレミアム付商品券販売収入及びスポーツ振興費助成金の皆減もございましたが、JR東海からのリニア事業に係る工事負担金収入が増加したことなどによりまして、2億4,047万2,000円増の28億2,167万8,000円となりました。 22款市債でございます。災害復旧債等の増額がございましたが、小・中学校の空調設備事業費が前年度と比べ約9億円減少したことなどから、前年度比14.2%減の38億6,070万円となりました。 続きまして、歳出について主な事項を御説明申し上げます。 隣の3ページを御覧いただきたいと存じます。 1款議会費でございます。 コロナ禍で委員会等の視察は中止いたしましたが、感染症への対策を講じた上で、本会議、委員会、議会報告、意見交換会などを開催し、議会としての責務を果たしました。また、情報端末を活用した本会議などでのペーパーレス会議、オンラインによる行政視察の受入れや議員研修会の実施など、議会におけるICT化を進めました。 決算額は、前年度比2.6%減の2億6,872万2,000円でございます。 2款総務費でございます。 令和2年度は、新型コロナウイルス感染症関連の予算が大幅に増額されたため、歳出全体に占める割合は26.9%となりました。主には、特別定額給付金給付事業の100億7,098万円余でございまして、総務費の約63.7%を占めております。 このほか、新型コロナウイルス感染症緊急事業といたしまして、交通事業者感染症感染防止対策支援事業、結いターン学生ふるさと帰省事業、受験生感染症検査支援事業などを行いました。リニア関連では、代替地の丹保・北条地区の道路改良工事及び造成工事の第1工区が完成いたしました。 決算額は、前年度比238.1%増の157億9,329万6,000円でございます。 3款民生費でございます。 令和元年度に行いましたプレミアム付商品券事業費の皆減がございましたが、新型コロナウイルス感染症緊急事業として、子育て世帯臨時特別給付金事業、児童扶養手当受給世帯臨時特別給付金事業、ひとり親世帯臨時特別給付金事業等を行いました。 また、社会福祉施設、保育所等の感染予防対策支援事業を行い、前年度とほぼ同額の決算額でございます。 4款衛生費でございます。 新型コロナウイルス感染症緊急事業として、地域外来・検査センター事業、感染症検査補助事業、感染症予防接種事業等を行いました。また、コロナ禍に対応した飯田市斎苑の運営に努めるとともに、施設修繕等を行いました。 冒頭でも御説明いたしましたが、南信州広域連合稲葉グリーンセンターの元金償還が始まり、南信州広域連合への負担金が増額となりました。 決算額は、前年度比7.9%増の48億1,552万8,000円でございます。 5款労働費でございます。 新型コロナウイルス感染症緊急事業として、緊急経済対策本部を設置し、感染症拡大防止協力企業等支援事業や特別労働相談事業を行い、雇用調整助成金申請支援事業補助金、飯田市持続化支援給付金、新しい生活様式定着支援補助金等の交付を行いました。 また、飯田勤労者福祉センターの経年劣化防止や耐震化工事を行い、長寿命化と安全確保を行うとともに利用者の利便性を高めました。 決算額は、前年度比283.7%増の9億2,536万5,000円でございます。 6款農林水産業費でございます。 南信州地域管内の農業生産額の2割を占める畜産については、管内での豚熱の感染が確認される中、防疫対策を継続して実施いたしました。森林整備や森林の保全管理上、不可欠な林道については、改良工事等を実施し、通行の安全確保を図りました。 決算額は、前年度比2.9%増の12億6,874万円でございます。 7款商工費でございます。 新型コロナウイルス感染症の対応といたしまして、プレミアム商品券事業による地域消費の喚起や、がんばろう飯田!応援割宿泊キャンペーンによる観光需要への喚起を行ったほか、新たな生活様式に適応するため、事業所の感染症対策への支援、中小企業振興資金の新型コロナウイルス対策資金の新設など様々な施策を行いました。 決算額は、前年度比15.4%増の28億8,229万2,000円でございます。 8款土木費でございます。 防災・安全対策が必要な道路、河川、排水路の整備、公園の整備を進めるとともに、河川災害防止のため緊急浚渫事業にも取り組みました。 座光寺スマートインターチェンジ整備事業は、年度末に完成し、令和3年3月28日に供用開始をいたしました。 また、市営住宅管理事業では、家賃納付がしやすい仕組みとしてコンビニ収納、スマホ決済による納付を可能といたしました。 決算額は、前年度比4.9%増の50億4,632万8,000円でございます。 9款消防費でございます。 主には、南信州広域連合への負担金、防災行政無線デジタル化整備工事費でございます。 また、新型コロナウイルス感染症の対応として、市民の皆さんへ向けた市長メッセージの作成や感染防止の啓発、感染症流行期における避難の在り方の啓発などに取り組みました。 決算額は、前年度比3.7%減の15億8,991万5,000円でございます。 10款教育費でございます。 新型コロナウイルス感染症に関連し、ICTを活用した小・中学生の学習の環境整備を、計画を前倒しして1人1台の端末を導入いたしました。また、校内の分散教室による授業に対応するため、必要な教室への空調設備を追加で整備いたしました。 社会教育機関では、オンラインによる学習会、講演会の開催など、今までにない手法によって市民の学びの場の確保に努め、中央・鼎・上郷図書館は、感染防止対策を十分取り入れながら貸出業務を継続いたしました。 決算額は、前年度比8.4%減の47億4,304万4,000円でございます。 11款災害復旧費でございます。 豪雨等によります災害復旧のため、決算額は前年度比592.6%増の9億8,010万4,000円でございます。 12款公債費でございますが、起債の元利償還でございます。 決算額は、前年度比3.1%減の48億766万3,000円でございます。 13款諸支出金でございます。 基金積立金でございまして、主要4基金への積立てのほか、過疎地域自立促進基金、森林経営管理基金などに新規積立てを行いました。 決算額は、前年度比53.5%減の1億6,619万9,000円でございます。 以上、一般会計の歳入歳出の概略を御説明申し上げました。 なお、決算書368ページに実質収支に関する調書を、370ページからは財産に関する調書をそれぞれ添付しておりますので、御確認いただきたいと存じます。 それでは、続いて特別会計について概要を御説明申し上げます。 ページをおめくりいただきまして、決算書の4ページ、5ページを御覧いただきたいと思います。 飯田市各特別会計決算審査説明資料でございます。 議案第81号、国民健康保険特別会計について申し上げます。 事業勘定は、歳入決算額87億8,003万5,000円、歳出決算額は86億5,149万8,000円、歳入歳出差引残額は1億2,853万6,000円となりました。 歳入では、国民健康保険税や県支出金が減少となり、歳入全体では、前年度と比べて4億1,878万円余減少いたしました。 歳出は、保険給付費が前年度より1億2,016万円余、事業費納付金が3億783万円余減少いたしました。 直診勘定は、歳入決算額332万7,000円、歳出決算額332万6,000円、歳入歳出差引残額は1,000円でございました。 次に、議案第82号、後期高齢者医療特別会計でございます。 保険者である長野県後期高齢者医療広域連合との連携により事業の運営を行っております。 歳入決算額は14億8,306万4,000円、歳出決算額は14億4,983万2,000円、歳入歳出決算差引残額は3,323万2,000円となりました。 議案第83号、介護保険特別会計でございます。 歳入決算額は118億7,710万円、歳出決算額は115億7,301万円、歳入歳出決算差引残額は3億409万円となりました。 第7期介護保険事業計画の最終年度でございまして、引き続き適正な介護保険事業運営を目指し、各種事業を進めました。 消費税率引上げに伴う低所得者の介護保険料軽減を引き続き実施するとともに、新型コロナウイルス感染症の影響により、一定程度収入が下がった方々に対しまして減免を行いました。 介護給付費の実績が計画を下回ったことで、第1号被保険者の保険料に余剰が発生いたしましたので、前年度に引き続き余剰分を介護給付準備基金に積み立てました。 議案第84号、地方卸売市場事業特別会計でございます。 歳入決算額は1,929万5,000円、歳出決算額は1,483万3,000円、歳入歳出差引残額は446万1,000円でございます。 市民へ安全・安心な生鮮食料品等の安定供給、また公営企業として健全な経営を図るため、飯田市地方卸売市場ビジョン2021を策定いたしました。 また、市場の健全な運営、施設整備事業の充実のため、基金の積立てを行いました。 議案第85号、駐車場事業特別会計でございます。 歳入決算額は6,278万円、歳出決算額は5,486万4,000円、歳入歳出差引残額は791万5,000円となりました。 中心市街地の5つの駐車場の運営管理を行っておりますが、コロナ禍で駐車場使用が大きく落ち込み、使用料収入は前年度より2,278万円余の減でございました。 議案第86号、墓地事業特別会計でございます。 歳入決算額2,750万円、歳出決算額2,323万6,000円、歳入歳出差引残額は426万4,000円となりました。 市営4霊園の施設管理が主な業務でございます。西部霊園にあります合葬式墳墓は、近年のお墓の在り方に応えることができております。今後の需要に対応するため、令和2年度に合葬式墳墓2号機の建設を行いました。 議案第87号、介護老人保健施設事業特別会計、通称ゆうゆうの運営事業でございます。 歳入決算額7億1,553万4,000円、歳出決算額6億9,223万1,000円、歳入歳出差引残額は2,330万3,000円となりました。 令和2年4月1日に、介護老人保健施設の目的である在宅支援、在宅復帰をより推進する在宅強化型の上位区分である超強化型老健へ移行し、1年を通して維持・継続することができました。このことにより介護報酬の単価が上がり、サービス収入の増加につながりました。 議案第88号、ケーブルテレビ放送事業特別会計でございます。 歳入決算額7,246万1,000円、歳出決算額7,220万6,000円、歳入歳出差引残額は25万4,000円となりました。 加入世帯数の減少により使用料が減少したことから、ケーブルテレビ放送事業基金から繰入れを行いました。 以上、特別会計の概略を申し上げましたが、それぞれの決算書の末尾には一般会計と同様、実質収支に関する調書、財産に関する調書を添付してございますので、これらにつきましても御確認いただきたいと存じます。 次に、議案第92号、飯田市各財産区会計について御説明申し上げます。 飯田市各財産区会計決算総括表を御覧いただきたいと存じます。 決算総括表、最下段の計の欄、収入済額4,360万4,000円、支出済額2,004万4,000円で、差引残額2,356万円となっております。 各財産区では、所有する山林を管理するとともに、間伐や下草刈りなどの整備事業を行っておりますが、コロナウイルス感染症拡大防止のために管理作業等が思うように行えない状況でございました。 決算書の末尾には、実質収支に関する調書、財産区ごとの財産に関する調書を添付してございますので、御確認いただきたいと存じます。 以上、概略を御説明申し上げましたが、慎重なる御審議の上、認定いただきますようお願い申し上げます。説明は以上でございます。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第89号について。 福岡経営企画課長。 ◎経営企画課長(福岡茂巳君) 議案第89号「令和2年度飯田市病院事業決算認定について」を御説明いたします。 令和2年度飯田市病院事業決算書により説明いたしますので、決算書の4ページ、5ページの決算報告書を御覧ください。 決算報告書の金額は、消費税を含む金額となっております。 (1)収益的収支のうち、収入の第1款病院事業収益の決算額は140億8,851万円余で、前年度から5億8,271万円余の増加となっております。 支出の第1款病院事業費用の決算額は133億4,738万円余で、前年度から1,470万円余の減少となっております。 次に、(2)資本的収支でございますが、収入の第1款資本的収入の決算額は13億9,968万円余で、企業債の借入れと一般会計からの出資金、国・県からの補助金の収入でございます。 支出の第1款資本的支出の決算額は、20億7,931万円余となっております。 第1項建設改良費の主な内容は、施設長寿命化事業ほかの施設整備費と、人工心肺装置ほか医療機器等の備品購入費でございます。なお、翌年度繰越額は移動型エックス線撮影装置の購入費でございます。 次の6ページを御覧ください。 こちらは損益計算書で、消費税抜きの金額となっております。 4.医業外費用の下に経常利益を記載してございますが、令和2年度は5億9,575万円余の黒字となりました。 特別利益と特別損失は同額でございましたので、7ページ最上段記載の当年度純利益も経常利益と同額の黒字となり、3年連続の黒字決算となりました。 当年度純利益から前年度繰越欠損金を差し引いた8,669万円余が当年度未処分利益剰余金となっております。 次の8ページ、9ページを御覧ください。 こちらは剰余金計算書でございます。 表の上段は前年度末残高、表の中段より下が当年度変動額となっており、変動額として、一般会計からの出資金の受入れと当年度純利益を記載しております。 9ページの表の右から2列目に利益剰余金合計を記載しておりますが、前年度末残高がマイナス5億906万円余、当年度純利益が5億9,575円余でございましたので、当年度末残高は8,669万円余となっております。 10ページは剰余金処分計算書でございますが、前のページの未処分利益剰余金をそのまま繰り越すものでございます。 11ページ、12ページは貸借対照表でございまして、令和3年3月31日現在の資産、負債、資本の残高を示したものでございます。 13ページ、14ページは、注記表として会計の計上方法等を記載したほか、15ページ以降に決算附属書類を添付してございます。 説明は以上でございます。 ○議長(井坪隆君) 次に、議案第72号及び議案第90号について、並びに議案第73号及び議案第91号について。 鋤柄経営管理課長。 ◎経営管理課長(鋤柄寛君) 議案第90号、令和2年度飯田市水道事業決算認定につきまして御説明申し上げます。 タブレットは143ページになります。 水道事業決算書につきましては別ファイルとなっております。 それでは、決算書の1ページ、2ページを、タブレットでは6ページ、7ページを御覧ください。 令和2年度飯田市水道事業決算報告書でございます。 収益的収入及び支出のうち収入につきまして、第1款水道事業収益の決算額は、前年度比2.3%減の20億3,280万円余でございます。 第2款簡易水道事業収益の決算額は、前年度比3.6%減の1億922万円余でございます。 支出につきまして、第1款水道事業費用の決算額は、前年度比2.7%減の17億183万円余でございます。 第2款簡易水道事業費用の決算額は、前年度比4.2%減の1億2,680万円余でございます。 決算書3ページ、4ページ、タブレットは8ページ、9ページを御覧ください。 資本的収入及び支出のうち収入につきまして、第1款水道事業資本的収入の決算額は、企業債と一般会計からの出資金が主なものでございまして、前年度比25.8%減の6億4,738万円余でございます。 第2款簡易水道事業資本的収入の決算額は、前年度比67.3%減の1,189万円余でございます。 支出につきまして、第1款水道事業資本的支出の決算額は、前年度比5.1%減の16億7,139万円余でございます。翌年度繰越額は、他事業関連の工事によるものでございます。 第2款簡易水道事業資本的支出、決算額は前年度比13.5%減の5,765万円余でございます。 決算書5ページを、タブレットは10ページを御覧ください。 令和2年度飯田市水道事業損益計算書でございます。この計算書は簡易水道事業を合算したもので、消費税抜きで計算をしております。 中段より少し上の営業損失は5,435万円余でございます。 中段より少し下にあります経常利益は2億1,534万円余でございます。 特別損失は、過年度の漏水減免等でございます。 当年度純利益は2億1,505万円余で、当年度未処分利益剰余金も同額でございます。 決算書7ページ、8ページ、タブレットは12ページ、13ページを御覧ください。 令和2年度飯田市水道事業剰余金計算書でございます。 前年度処分額は、昨年度議決をいただき減債積立金に積み立てております。当年度変動額の未処分利益剰余金は当年度の純利益でございまして、損益計算書の当年度未処分利益剰余金と同額の2億1,505万円余でございます。 決算書9ページを、タブレットは14ページを御覧ください。 令和2年度飯田市水道事業剰余金処分計算書(案)でございますが、こちらは議案第72号にて上程をさせていただいております。 決算書11ページ、12ページ、タブレットは16ページ、17ページでございますが、令和2年度飯田市水道事業貸借対照表でございます。これも簡易水道事業を合算しておりまして、令和3年3月31日現在の資産、負債、資本を示しております。 以降につきましては、注記表や明細、調書など決算附属書類を添付してございますので、御確認をお願いいたします。 以上でございまして、続きまして、議案第72号につきまして御説明申し上げます。 タブレットは21ページを御覧ください。 本案は、令和2年度飯田市水道事業剰余金の処分でございます。 水道事業剰余金の処分につきまして、地方公営企業法第32条の規定によりまして議会の議決を求めるものでございます。 22ページを御覧ください。 令和2年度飯田市水道事業剰余金処分計算書(案)でございます。 未処分利益剰余金は2億1,505万円余でございまして、内容は当年度の純利益でございます。これにつきまして、減債積立金に積み立てたいとするものでございます。 資本金及び資本剰余金につきまして増減はございません。 以上、よろしくお願いいたします。 続きまして、議案第91号、タブレットは144ページになりますが、令和2年度飯田市下水道事業決算認定につきまして御説明を申し上げます。 下水道事業決算書は別ファイルとなっておりますので、お願いいたします。 決算書の1、2ページ、タブレットは6ページ、7ページを御覧ください。 令和2年度飯田市下水道事業決算報告書でございます。 収益的収入及び支出のうち収入につきまして、第1款下水道事業収益の決算額は、前年度比1.4%減の39億7,845万円余でございます。 支出につきまして、第1款下水道事業費用の決算額は、前年度比0.7%増の34億2,860万円余でございます。 決算書3ページ、4ページ、タブレットは8ページ、9ページを御覧ください。 資本的収入及び支出のうち収入につきまして、第1款資本的収入の決算額は、企業債、国庫補助及び一般会計補助金などが主なものでございまして、前年度比33.3%減の9億2,752万円余でございます。 支出につきまして、第1款資本的支出の決算額は、前年度比9.8%減の22億7,572万円余でございます。主な内容は、施設の地震対策及び機能強化対策のほか、施設整備の改修・修繕等でございます。 決算書5ページ、タブレットは10ページを御覧ください。 令和2年度飯田市下水道事業損益計算書でございます。この計算書は消費税抜きで計算をいたしております。 中段より少し上の営業損失でございますが、10億2,692万円余でございます。 中段より少し下にあります経常利益は5億5,698万円余でございます。 特別利益は、負担金確定に伴う還付金でございます。また、特別損失は過年度の水道漏水に伴う使用料減免等でございます。 当年度純利益は5億5,606万円余でございます。また、企業債の元金償還のため、減債積立金6億3,093万円余の取崩しを行いましたので、当年度未処分利益剰余金につきましては11億8,699万円余でございます。 決算書7ページ、8ページを、タブレットは12ページ、13ページを御覧ください。 令和2年度飯田市下水道事業剰余金計算書でございます。 前年度処分額は減債積立金として積み立てております。当年度変動額は当年度の純利益と減債積立金の取崩しでございまして、損益計算書の当年度未処分利益剰余金と同額の11億8,699万円余です。 決算書9ページ、タブレットは14ページを御覧ください。 令和2年度飯田市下水道事業剰余金処分計算書(案)でございますが、こちらは議案第73号にて上程をさせていただいております。 決算書11ページ、12ページ、タブレットは16ページ、17ページを御覧ください。 令和2年度飯田市下水道事業貸借対照表でございます。令和3年3月31日現在の資産、負債、資本を示しております。 以降につきましては、注記表や明細、調書など決算附属書類を添付してございますので、御確認を願います。 続きまして、議案第73号について御説明を申し上げます。 タブレットは23ページを御覧ください。 本案は、令和2年度飯田市下水道事業剰余金の処分についてでございます。 下水道事業剰余金の処分につきましては、地方公営企業法第32条の規定により議会の議決を求めるものでございます。 24ページを御覧ください。 令和2年度飯田市下水道事業剰余金処分計算書(案)でございます。 未処分利益剰余金は5億5,606万円余でございまして、内容は当年度の純利益でございます。これにつきまして、減債積立金に積み立てたいとするものでございます。その他未処分利益剰余金変動額6億3,093万円余につきましては、当年度の減債積立金を取り崩したものでございまして、資本金へ組み入れるものでございます。 資本剰余金につきましては、増減はございません。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(井坪隆君) 議事の途中でございますけれども、ここで暫時休憩といたします。     12時02分 休憩-----------------------------------     13時00分 再開 ○議長(井坪隆君) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。 報告第35号について執行機関側の説明を求めます。 佐々木財政課長。 ◎財政課長(佐々木学君) それでは、報告第35号につきまして御説明申し上げますので、議案書の報告第35号を御覧いただきたいと思います。 報告第35号「健全化判断比率及び資金不足比率の報告について」でございまして、地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき報告するものでございます。 議案書の次のページに掲載の健全化判断比率と資金不足比率につきましては、お手元にお配りしました補足説明資料、令和2年度決算の概要で説明いたしますので、13ページ(3)健全化判断比率等による分析を御覧いただきたいと思います。 ①の表のとおり、健全化判断比率には実質赤字比率以下4つの指標がありますが、普通会計及び特別会計において実質収支に赤字がございませんでしたので、実質赤字比率と連結実質赤字比率につきましては数値なしとなっております。 実質公債費比率につきましては8.0%で、前年度の8.4%からは0.4ポイント改善し、将来負担比率は32.1%で、前年度の26.6%から5.5ポイント上昇いたしました。 また、資金不足比率につきましては、各公営企業の資金不足額の事業規模に対する割合を示す指標でございますが、全ての企業会計に資金不足額が発生しておりませんので、数値なしとなっております。 それぞれの指標には早期健全化基準等が定められておりまして、いずれかの指標がこの基準を超えた場合に財政健全化計画等の策定義務がございますが、全ての指標で基準を大きく下回っておりまして、現段階では財政運営上の問題はないと判断しております。 それでは、数値が出ております2つの指標について御説明申し上げます。 まず、②実質公債費比率について御説明させていただきます。 四角の囲みの中に記載がございますけれども、こちらは一般会計等が負担する元利償還金と準元利償還金の標準財政規模に対する比率でございまして、3か年平均で数値を表します。記載のとおり、令和2年度の実質公債費比率は8.0%になりまして、前年度に比べ0.4ポイント改善いたしました。 これは、次のページの上に算定式がございますけれども、この算定式の計算方法で計算いたしますが、分子が減少し、分母が増加したことが改善の要因となっております。分子減少の要因としましては、地方債元利償還金及び準元利償還金等が合併特例事業債などの地方債の償還終了に伴い、減少したことによります。一方、分母増加の要因でございますが、前年度の地方消費税交付金等の増により、標準税収入額等が大幅に増加しまして、標準財政規模が増加したことによります。これにより、単年度の実質公債費比率が減となりまして、3か年平均の平均値が低下につながったというものでございます。 次に、③将来負担比率について御説明申し上げます。 この指標は、四角の囲みにありますように、一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率でございます。令和2年度は32.1%となりまして、前年度と比較し、5.5ポイント上昇いたしました。 最下欄の内訳及び前年度対比の表を御覧いただきますと、地方債の計画的償還により地方債残高が減少しており、将来負担額における地方債残高及び地方債の償還に対し、普通交付税として措置される基準財政需要額算入見込額がともに大幅に減少いたしましたが、リニア駅周辺整備事業の用地買収及び物件補償に係る債務負担行為が30億円ほど設定されたことから、分子となります将来負担額から充当可能基金等を控除した額については14億8,000万余増加いたしました。 また、分母につきましては、先ほど実質公債費比率で説明しましたとおり、標準財政規模の増加等により9億6,000万円余の増となり、分子・分母の割合から将来負担比率は32.1%となりました。 前年度対比で5.5ポイント増加しておりますが、早期健全化基準が350%であることから、問題ない状況と判断しております。 以上、令和2年度の決算につきまして、健全化判断比率等の分析結果から健全な状態であると判断しておりますけれども、引き続きリニア関連事業や災害対応など地方債を伴う大規模事業が想定されていますので、中長期的な視点に立った健全な財政運営に努めていく必要があると考えております。 以上、健全化判断比率及び資金不足比率について御説明いたしました。 ○議長(井坪隆君) 報告第35号につきましては、期日までに質疑通告がございませんでしたので、質疑なしと認めます。 ここで、監査委員から各会計の決算に対する御意見を伺うことといたします。 代表監査委員、戸崎博君。 ◎監査委員(戸崎博君) 令和2年度決算及び財政健全化判断比率等の審査の意見について報告を申し上げます。 初めに、各会計歳入歳出決算及び基金運用状況の審査の結果について申し上げます。 令和2年度飯田市各会計歳入歳出決算及び基金運用状況審査意見書を御用意いただき、2ページをお開きください。 審査の結果を申し上げます。 地方自治法の規定により審査に付されました令和2年度飯田市一般会計、9つの特別会計及び議会を持たない25の財産区会計の決算諸表は、関係法令に準拠して調製され、その計数は正確であり、予算の執行及び事務処理手続は適正であると認めました。また、3つの定額基金の運用状況については、基金の設置目的に従って適正に運用管理されており、その計数は正確であることを認めました。 続きまして、3ページの決算審査に係る意見を7点申し上げます。 1つ目に、歳入の確保についてです。令和2年度の市税の総収入は、令和元年度と比較して6.4%の減収となり、その収納率は98.4%と11年ぶりに前年比マイナスになりました。コロナ禍における経済的不安や生活困窮者に対し、より丁寧な相談対応が求められるなど、収納業務にとっては厳しい局面が続きますが、引き続き厳正かつ公正な収納に努めていただくことを望みます。 2つ目に、収入未済額についてです。収入が予定されている国・県支出金を除いた収入未済額は2億6,110万円余で、令和元年度と比較して1億1,821万円余の増額となったことを認めました。これは、新型コロナウイルス感染症等に係る徴収猶予の特例に基づく猶予許可額が収入未済となっていることが主な要因と考えています。収入未済額の解消は、自主財源の確保と市民負担の公平の観点からも重要であり、各債権について、厳正かつ公正な収納に努めていただくことを望みます。 3つ目に、財政指標についてです。財政力指数は令和元年度から0.008ポイント上昇し、経常収支比率は令和元年度から3.1ポイント上昇したことを認めました。財政が硬直した状態とならないよう、引き続き健全性の確保に努めていただくことを望みます。 4つ目に、地方債及び基金についてです。臨時財政対策債を除く市債残高は、令和元年度と比較して25億4,864万円余減少し、主要4基金は1億3,381万円余減少したことを認めました。いずれも、健全な財政運営の維持及び基金の確保に取り組まれることを望みます。 5つ目に、市政経営についてです。「いいだ未来デザイン2028」の各基本目標について、令和2年度の取組を振り返り、関係各所が連携して、地域のビジョンの実現に向けて着実に取り組まれることを望みます。また、リニア時代に向けて広範な事業が予定されることから、将来の負担と財源のバランスに配慮した計画的な財政運営に努められることを望みます。 6つ目に、新型コロナウイルス感染症対策についてです。感染防止対策と地域経済を再活性化させるための対策をバランスよく講じられるとともに、ワクチン接種については万全を期されることを望みます。 7つ目に、事務事業の進行管理についてです。事務事業の遂行に際しては、進捗管理に特に配意いただき、各事業が当初計画どおりに完了しているか、あるいは完了する見込みかしっかりと確認し、下半期に事業実施が重ならないよう留意することを望みます。 4ページ以降には、審査に付された資料を基に決算の概要について記載してございます。 4ページの概要を御覧ください。 令和2年度の一般会計及び9つの特別会計の決算状況は、中段の表のとおりでございます。 下段の表では、繰り出しによる重複額を控除した純計決算額を表しています。 繰り出しは、特別会計と公営企業会計の経営状況の動向により一般会計に大きな影響を及ぼすものと考えられますので、病院事業、上下水道事業における経営状況などに加えて、国の政策や社会経済情勢の影響を受けやすいこともあり、常に関心を持つ必要があると考えています。 6ページを御覧ください。 6ページ中段からは、財政状況について記載してございます。 財政力指数及び経常収支比率につきましては、先ほど審査の意見で申し上げたとおりです。 7ページを御覧ください。 実質赤字比率及び連結実質赤字比率については、いずれも赤字額が発生していないため数値が出ておりません。さきにも申し上げましたが、一般会計からの繰出金によって赤字が発生していない特別会計の状況もあり、常に留意していく必要があると考えます。 将来負担比率については、早期健全化基準から見れば健全な財政運営の状況と言えますが、指標のみで財政状況についてそのまま判断せず、中長期展望に立って、総合的に判断することが必要と考えます。 8ページを御覧ください。 8ページからは、一般会計について記載してございます。 決算規模でありますが、歳入歳出とも令和元年度に比べて増加していることを認めました。詳細は資料のとおりでございます。 9ページを御覧ください。 上段の財源別収入の状況ですが、自主財源である市税等と依存財源である地方交付税等の構成比率には十分注視していただきたいと思います。 10ページの表を御覧ください。 収入未済額の状況ですが、先ほど審査の意見で申し上げたとおりです。 11ページを御覧ください。 中段、②の市税収納率の推移ですが、新型コロナウイルス感染症等に関する徴収猶予の特例があり、前年度よりも1.0ポイント下回りました。引き続き、公平性の視点で債権管理と収納の確保に努めていただくことを望みます。 17ページを御覧ください。 以下、21ページまで歳出につきまして記載してございます。詳細につきましては御確認ください。 22ページの財産に関する調書を御覧ください。 基金については、先ほども申し上げましたが、主要4基金は、財政調整基金の取崩し等により、令和元年度と比較して1億3,381万円余の減となっています。 23ページを御覧ください。 特別会計につきましては、9つの特別会計が全て黒字決算であることを認めました。歳入歳出の状況は25ページから29ページに記載してございますので、御確認ください。 31ページを御覧ください。 財産区議会を持たない25の各財産区会計の全てが黒字決算であることを認めました。 35ページを御覧ください。 3つの定額基金の運用状況については、基金の設置目的に従って適正に運用管理されており、その計数は正確であると認めました。 以上、各会計歳入歳出決算及び基金運用状況の審査について申し上げました。 続いて、公営企業会計について申し上げます。 令和2年度飯田市公営企業会計決算審査意見書を御用意ください。 表紙から2枚おめくりいただきまして、目次裏の令和2年度飯田市公営企業会計決算審査意見をお開きください。 見開きとなっております次のページの第2、審査の結果を御覧ください。 審査の結果を申し上げます。 地方公営企業法の規定により審査に付されました令和2年度飯田市病院事業会計、飯田市水道事業会計及び飯田市下水道事業会計の決算書、証拠書類及びその他の関係書類を審査した結果、審査に付された決算諸表は地方公営企業法及び関係法令に準拠して調製されており、決算諸表の計数は適正であり、かつ経営成績及び財政状態を適正に表示していることを認めました。 次に、各会計ごとに決算審査に係る意見を申し上げます。 初めに、病院事業会計について申し上げます。 2ページを御覧ください。 令和2年度病院事業会計の決算は、3年連続の黒字決算となったことを認めました。経営改善の成果が現れてきているのは、コロナ禍という厳しい状況下にありながら、職員全員が所々で真摯に業務改善に取り組んだ結果と高く評価いたします。 「記」以降に4点記載した事項について、今後とも継続的に取り組まれることを望みます。なお、内容は意見書記載のとおりでございますので、御確認ください。 3ページ以降には、審査に付された資料を基に、事業の概況、予算の執行状況、経営成績、財政状況について記載してございますので、御確認ください。 続いて、水道事業会計について申し上げます。 14ページを御覧ください。 令和2年度、水道事業会計の純利益は、令和元年度と比較して14万円余の増益となったことを認めました。また、継続事業である妙琴浄水場更新整備事業が終了したことに伴い、新規事業として、同事業の第2期事業の基本設計などに着手いたしました。今後は、継続事業を遂行していく傍らで老朽施設や管路の維持修繕対応が求められます。引き続き、飯田市水道ビジョン及び飯田市水道事業経営戦略に基づき、安全でおいしい水を安定して供給できるよう事業経営に努めていただくことを望みます。 なお、特に配意されたい意見について2点記載いたしました。内容は意見書記載のとおりでございますので、御確認ください。 15ページ以降には、審査に付された資料を基に、事業の概況、予算の執行状況、経営成績、財政状態について記載してございますので、御確認ください。 続いて、下水道事業会計について申し上げます。 32ページを御覧ください。 令和2年度下水道事業会計の決算は、企業会計へ移行後、5会計年度連続で黒字決算となったことを認めました。しかし、営業損益は赤字であり、今後は下水道使用料収入の減少が見込まれることなどから、収入見込みを的確に把握し、長期的な経営計画が求められます。厳しい状況の中ですが、飯田市下水道事業ストックマネジメント計画を事業の柱とした飯田市下水道事業経営戦略に基づき、安定した事業経営に努めていただくことを望みます。 なお、特に配意されたい意見について3点記載いたしました。内容は意見書記載のとおりでございますので、御確認ください。 33ページ以降には、審査に付された資料を基に、事業の概況、予算の執行状況、経営成績、財政状態について記載してございますので、御確認ください。 次に、財政健全化審査及び経営健全化審査の結果について申し上げます。 令和2年度飯田市財政健全化審査及び経営健全化審査意見書を御用意ください。 地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定により、審査に付されました令和2年度健全化判断比率、資金不足比率及びその算定の基礎となる事項を記載した書類を審査した結果、いずれも適正に作成されているものと認めました。 1ページを御覧ください。 まず財政健全化審査意見ですが、実質赤字比率と連結実質赤字比率につきましては、関係する会計に赤字はございません。 次に、数値が高いほど返済の負担が重いことを示す実質公債費比率につきましては、令和元年度と比較して0.4ポイント低下いたしました。また、将来負担比率については、令和元年度と比較して5.5ポイントの上昇となっています。実質公債費比率、将来負担比率とも早期健全化基準と比較して問題のない状況でございます。 続いて、2ページの経営健全化審査意見を御覧ください。 対象となる4つの会計全てにおいて資金不足は発生しておりません。 意見書については以上でございますが、結びに一言申し上げます。 今回の決算審査に当たり、コロナ禍というかつて経験したことのない状況や厳しい財政状況の中における様々な課題に対して、職員の努力や工夫により行財政改革を推進されていることを感じました。コロナ禍の出口がいまだ見えない中、リニアをはじめとする大きな事業が控えており、市民も注視しています。事務執行に当たり、職員一丸となって、より一層の正確性や効率性、そして信頼性を追求していかれるよう要望いたします。 以上で、令和2年度決算及び財政健全化判断比率等の審査の結果についての報告を終わりますが、詳細については意見書を御高覧いただき、議会の決算審査の参考としていただければ幸いに存じます。よろしくお願いいたします。 ○議長(井坪隆君) 議案23件に対しまして、期日までに質疑通告はございませんでした。 質疑を終結してもよろしいですか。     (「異議なし」と言う者あり) ○議長(井坪隆君) 以上で議案23件に対する質疑を終結いたします。 次に進みます。 議案第70号から議案第92号までの議案23件につきましては、付託議案一覧表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託し、審査を願うことにいたします。----------------------------------- △日程第11 請願、陳情上程 ○議長(井坪隆君) 次に、請願及び陳情を議題といたします。 請願1件につきましては、文書表のとおり、所管の常任委員会に付託し、審査を願うことといたします。----------------------------------- △散会 ○議長(井坪隆君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。 明日9月1日は一般質問の通告締切日でございます。締切り時刻は午後5時となっておりますので、御確認をお願いいたします。 9月14日は午前10時から本会議を開きますので、定刻までに御参集くださいますようお願いいたします。 本日はこれをもちまして散会といたします。御苦労さまでした。-----------------------------------     13時26分 散会 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。  令和3年11月10日      飯田市議会議長  井坪 隆      署名議員     古川 仁      署名議員     木下徳康...